2019/04/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 王都は――と言っても、政治事に強い関心のある住民が多い富裕地区だけだが――は、今お祭り騒ぎとなっている。
理由はともかく、祭りは楽しい。
男は、この祭りの喧騒に紛れることにした。
右手には小籠包の入った包み、左手には嵩張らない程度に小さな坂瓶を持って、胡や祝の玄妙な音色に耳を傾けている。

「シェンヤンの演奏なんて中々聞く機会無いものなあ。儲け儲け」

道の隅っこに座って、男は一人、演奏を聞いている。

クレス・ローベルク > こうして空を見ながら、祭の音色に耳を傾け、酒を飲む。
実家に居たならば、まず許されなかった贅沢だろう。
もしかしたら、自分が居た場所は祭りの街路ではなく、例えばどこかの貴族の祝宴だったのかもしれないのだ。
今の生活では考えられないが、そんな所では、こんな落ち着いた気持ちでは居られなかっただろう。

「(まあ、あっちの方が料理は美味いんだろうけどね)」

小籠包は、少し冷めていたのもあって、少しぼそぼそしていた。
しかし、自分にとっては、こちらの方がまだマシであった。

クレス・ローベルク > ――祭りは続く。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」にシュミーさんが現れました。
シュミー > 何やら、国交に変化があり貴族たちの動きが活発になっている。
本来、それは…一酒場の踊り子であるシュミーには関係のないことだったが…
どうやら、店にお忍びの貴族がきていたようで…ある祝宴に呼ばれた
店から離すことを店主は嫌ったが…酒場で踊ってばかりでは同じような視線ばかりだとシュミーが望んだため、店主が折れ

そういった経緯で祝宴の踊り子となった彼女だったが…



(…つまんない)

言ってしまえば、それはにぎやかし。
貴族が歓談する合間、耳と眼を少し楽しませる程度のもの。
当然、そこに欲望など混じりにくく
内心来なければよかった、と踊りながら思う。

この国の貴族は腐っていると聞いていたため、もしかすると…客とは違う視線を向けてくれるかと思っていたのが浅はかだった

「―――♪」

服装は、いつもの踊り子服ではなくシェンヤン特有の色使いの踊り子服
違った服装のためか彼女にも、少しの新鮮さはあり。
それをモチベーションとして、虚しい宴で肢体を見せつけている。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」にマリサ・ブラックバーンさんが現れました。
マリサ・ブラックバーン > 遊び慣れした貴族衆の中で一人だけ浮いた存在の者が居た。
美女や綺麗な踊り子をあまり見ることのない紫色の瞳は輝いており、
時に酒の入った盃を持っている事すら忘れ、あやうく酒を零しそうになる。

周囲の貴族達の歓談の中、上の空のマリサの視線は絶えず踊り子へと向けられている。

シェンヤンの衣装を纏っているが、肌からしてこちらの国の人だろうか。
美麗な踊りを見ている筈が、整った身体がそうさせるのか。

普段酒で潰れることのない筈の頬が赤く染まり、熱を帯びている。

マリサは盃を傾けつつ、周囲の様子を伺う。
幸い、貴族達は自分たちだけでの盛り上がりを続けている。

踊り子に声を掛けに行った所で咎められることはないだろう。

シュミー > 「………」

踊っている最中、不思議な視線を受ける。
自分に興味を持つものの視線。それも…少し熱を帯びた視線だ

「―――♪」

丁度一曲、終わったところで…他の場所からも呼ばれた踊り子たちと共に休憩となり
声をかけるなら…、舞台からはけ、会場に一瞬踊り子が降りる時だろう。

都合よく、視線に気づいていたシュミーは…貴女の方を見る。

マリサ・ブラックバーン > 「うぁ。」

金色の瞳を見た瞬間、奥底まで魅入られたような錯覚。
赤いワインが不意に喉へと流れ込み、むせ返りそうになる。

マリサは盃を卓に置くと、目立たぬよう出来るだけ静かにその場を後にする。

向かうは踊り子たちの休憩所。
突然現れた乱入者に踊り子たちは驚くが、こういう場に呼ばれるだけあって大騒ぎにはならず。

マリサは真っ直ぐ、褐色の肌の踊り子の元へ近づき声をかける。

「君、とっても上手だったよ。
良かったら一席設けたいんだけど、どうかな。」

踊り子よりは年齢も経験も年下に見えるマリサ。
実際、女性に声をかけた経験も数える程。
だが、顔にこそ出していないが紫の瞳は彼女を捉えたままであった。

シュミー > 「……情熱的な人ね。」

休憩所で一つ、息を吐いていた時
紫の瞳…先ほど自分を見つめていたその持ち主が現れて
口説きともとれる言葉を投げかけてくる
直情的なその言葉に、くす、と笑い。

「…エスコートしてくださるなら。この後は…踊りもあるけれど、退屈で。
あなたみたいな眼を持っている人と話せるなら…そっちのほうがいいわ」

す、と立ち上がり手を差し出そう。
エスコートを望み…ただ無表情のまま、金色の視線を向けている

マリサ・ブラックバーン > 「他にアプローチの方法を知らなくてな。」

にっと笑えば八重歯が見える。
見た目相応の中身のマリサの誘い文句も直球であった。

「それは嬉しいな。
君みたいな子と話せるなら大歓迎さ。」

差し出された手を恭しく掴むマリサ。
掌から伝わる体温に鼓動が高鳴る。

こうなれば、この場に長居することはお互いにとって好ましくない。
人目が付かないような部屋へと案内することへ。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」からマリサ・ブラックバーンさんが去りました。
ご案内:「」にマリサ・ブラックバーンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」からシュミーさんが去りました。