2018/11/19 のログ
ご案内:「とある貴族の邸宅」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 「やれやれ。どうしてこう、俺にとって美味しくない仕事が続くかね……」

今日の依頼は、とある貴族の宴の警護。
パーティーホールはそれなりに華美に飾り付けられているが、女性の奴隷が局部丸出しで貼り付け!とか、メイドは皆媚薬を飲まされた奴隷!とかそういう事はない。
普通に、お互いの近況や意見交換などがなされている。その内容も政治や魔族との戦闘状況などが主だ。

「流石に全員って訳じゃあないが、三分の二以上はモラルの高い普通の貴族か……。
仕事は順調に終わりそうだけど、順調に終わったら規定額しか貰えないんだよなあ」

今は金が欲しいところだし、そうでなくともせめて鬱憤を晴らす為の刺激がほしいところなのだが。
昔からのコネを消さない為には、こういう仕事も受けないといけないのが、元貴族の辛いところだ。

クレス・ローベルク > 「(それにしても……)」

一応自分もローベルクという家の元長男なのだが。
それを知るものはいないようだ。もともと、ローベルク家は秘密主義だ……それも、"英才教育"の事は特に。
彼等としては連れ戻したいのは確かだろうが、それはあくまで秘密裏にやりたい筈だ。
故にこうして、貴族の集まりでも堂々と、顔を出して警護ができる。

「のはいいんだけど……なあ……」

真顔で欠伸を噛み殺しながら、男はぼんやりと宴を見ている。
彼等の話の内容はつまらなくはない。
寧ろ、語り口は良く訓練されていて、引き込まれるぐらいだ。
だが、如何せんその内容はあまりにも自分と関係がない。

「(とはいえ、警護の人間が眠そうにしてたら、それこそ雇い主の評判に傷がつくからなあ)」

暫くは、退屈との戦いだ。
せめて、参加者が話しかけてくれれば、堂々と暇つぶしができるのだが。

クレス・ローベルク > まだまだ、この"生真面目な宴"は続く……
ご案内:「とある貴族の邸宅」からクレス・ローベルクさんが去りました。