2018/06/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にネーヴェさんが現れました。
ネーヴェ > (某屋敷。)

――――は ぁ………

(何もかもに身が入らなかった。

結局、娘がかの『翼在る獣』に関して、情報として知らせる事が出来る物など。
いち早く撤退した部隊と、何ら変わらない物でしかなく。
せいぜい付け足すとすれば――彼等個々人の戦闘狂具合と、魔族らしい精豪ぶりと、位であって。
今後の方策を練るに当たって、具体的な打開策には繋がらないと見なされた。

故に王城からは解放されたものの…一切の疑いがなくなった、という訳でもない。
だからか、仕える貴族の屋敷に戻った後も、得物は取り上げられていた。
一使用人として、それに相応しい仕事だけを与えられている…
…侍従の。奴隷の。それだけを。

本当に、こんな事をしていて良いのかとは思うものの。
飼い主の決定に逆らう、という意思などある筈もなく。

今も。宴の――慾に塗れた背徳の集まりの。世話と、案内と。
貴族達の繋がりを深め、縁故と結盟を強め、戦乱と政変を勝ち抜く為。
そんな必要悪だとは分かっているが。

主の一人が貫く、他の貴族に組み敷かれる、亦別の男に喉を抉られる…
そんな女達から、目を逸らした。
有る意味戦場同様に、狂った環境なのかもしれない――死ぬか堕ちるかの差、だけで。)

ネーヴェ > (酷使される女達が、力尽きて意識を失えば。…それによって数が足りなくなれば。
その内、娘にも声が掛かる事だろう。
酒を料理を運ぶより、男に傅き奉仕しろ、と。
有る意味それも。今迄ずっとこなしてきた、飼い犬の…奴隷の、当然の仕事だ。
何も変わらない筈なのに、何かが足りない気がしてしまう。
違和感の源に、恐らくは当分気付く事が出来無い侭。
何れ疑いが払拭される迄は、当面、此方の仕事に専念する事だろう。)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からネーヴェさんが去りました。