2018/02/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にチュチュさんが現れました。
チュチュ > 未だ真冬の寒さ。
夜の帳の下りた富裕地区も、表通りの人影はまばら。
皆豪華な厚着に身を包み歩く者、馬車に乗り込むが者ちらほらと。
けれど一度裏通りに回れば、夜は更けぬとばかりに屋内の光が漏れていて。
富裕地区といえど―――否、だからこそ、か。
己の欲に贅をつぎ込むことができる。
例えそれが人の道を外れるようなことですら、権力と金を持ち合わせれば可能だ。
娼館と呼ぶには生々しい、「人の売り買い」がなされている建物。その煉瓦壁の建物の裏に、少女―――幼女は、居た

「ここの中、とっても、気持ちよさそう……」

幼女は「快楽の気配」を感じ、ふらりとこの場に現れていた。

チュチュ > そんな外気温にもかかわらず、幼女は薄着の上素足だった。
吐く息は白く変わるけれど、寒そうにしている様子はない。
幼女は壁に寄り掛かるようにして、斜め上を見上げた。

「あ、また……気持ちいいに、なってる……」

煉瓦の壁越しに、中の「それ」が伝わっているのだろうか
幼女はうっとりと呟いた。

チュチュ > 「ぁ……」

幼女が小さく呟く。
一際白い吐息が零れ、幼女はどことなしうっとりとした表情に変わった。
建物の中で、誰かが「壊れ」た。
その快楽を壁越しに感じ、それに同調するかのように。

「いい、なぁ……チュチュも、チュチュも、なりたい、なぁ……」

幼女は羨ましそうに言葉を零し、両手を薄地のスカートの裾に運ぶとそれを摘まみ、するするとたくし上げていった。

「チュチュも、玩具に、お人形に、なる、のぉ……」

その場には誰もいないのに。まるで見せつけるかのように
幼女は幼く生地の多い下着を、ほっそりとした白い太腿をその場に晒していた。

チュチュ > それは少女の「核」の作用であり、副作用。
壁を隔てた先にある「快楽」に引き寄せられ、反応し、同調する。

けれどその身には実際に刺激も、快楽もない。
今の幼女はある種飢餓状態に近い。

夢見るような、うっとりするような。それでいて夢遊病者のように、自ら下着と肌を晒し、それ以上何をするでもなく
流れ込んでくる「快楽」に、まるで酒に酔うかのようになっていた

チュチュ > やがて幼女の姿は消えていた。
また新たな快楽に惹かれたのか……

どこに消えたのか知る者はおらずに

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からチュチュさんが去りました。