2017/08/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区某所」にリュシーさんが現れました。
■リュシー > (―――いまだかつて、これほど緊張してこの椅子へ腰掛けたことはない。
生まれ育った家のなか、父が書斎兼執務室として使っているこの部屋へは、
小さい頃から何度も、おもに父から叱られる、という用件で訪れていたけれど―――
いま、大きな執務机を挟んで、向こう側に腰掛けた父の顔は、
今までになく険しかった。
そしてきっと己も、がちがちに強張った顔をしている筈だ。)
………とにかく、…そういう、ことなので。
廃嫡なさるのでしたら、どうぞ、ご随意に、と……
それだけは、お話ししておくのが筋だと思いました、ので。
(―――父上、と呼べば、相対する父の表情が、ますます険しくなったように見えた。
ひとり息子がこんな姿になってしまったなど、まだ、信じたくないのかもしれない。
あるいは何か別の思惑があって、苦い顔をしているのかもしれないが―――
とにかくも、己の話は終わった。
強張り切っていた身体を無理矢理動かして、座面の深く沈む椅子から立ちあがり)
できるだけ、ご迷惑をおかけしないようにします。
家名を出すな、と仰せでしたら、これ以降、ここにも来ないようにしますし、
……お時間いただいて、ありがとうございました。
(ぺこり、と頭を下げて姿勢を正すと、きびすを返して扉へ向かう。
背後から、「待ちなさい」と声がかかったけれど―――そのまま、扉を開けて)
―――息子は廃嫡しましたが、娘が見つかったので、なんて、
そういうわけにもいかないでしょう?
それにぼくも、……この姿で、公爵家の人間を名乗る気はありません。
(だから、話はもう、終わりなのだ、と。
最後に見せられた微笑だけは、強張ていなかったと信じたい。
背後ではまだ父が声を荒げていたけれど、もう振り返りはすまい。
自室から持ち出した小さな背負い鞄を引っ掛けて、まっすぐに外へ。
潜り抜けたばかりの豪奢な門を閉じて、数歩歩いたところで立ち止まり、
ほうう、と深く肩で息をする。)
……っあああ、緊張、したあああ……。
(その場へぐったりとしゃがみこんで項垂れ、両手で頬っぺたを擦って、
すこしでも強張りを解こう、と)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区某所」にアシュトンさんが現れました。
■アシュトン > バーゼル公爵家、息子は現在行方不明、か。元々勘当寸前、だったみたいだがね。
(不意と響く小さな呟き声と)
何があったか良くは知らんが――予想は出来るがな、お疲れさん。
表の店で買ってきたジュースだ、呑むか?安心しろ、何も変なモノは入っていない。
(何時の間にそこにいたのだろうか。
貴族らしい仕立ての良い黒スーツに、朱いネクタイ。
黒髪をオールバックに仕上げた男が、門の柱に背中を預けて立っていた。
丁度背後へ声を掛ける形となれば、差し出した小さな皮袋をゆらゆらと揺らしていた。
流石に裕福区でこんなモノに入れて渡してくれる訳もなく、自前の容器な訳であるが。
ベリー系の甘いジュースが入っている様だ。勿論、言った通りに無添加である。
さてここにいた理由だが、調教を施した時の『処置』で大よその場所は分かるようにしているらしい。
もっとも、裕福区まで来たのは別の用件。
ただ、邸宅に入って行くのが不思議と思い、ここまでやってきたのだ。
つまり、来たのは偶然だが、声を掛けたのは偶然ではないらしい)
■リュシー > (―――――ぎく、ん。
背後から響く声、そのものよりも、その声が己の家名を紡いだことに、
一度は解けた緊張が再び、背筋を駆け抜ける。
勢い良く立ち上がって振り返った先、ちゃぷちゃぷと微かな水音を立てる革袋と、
それを差し出す男の姿を認めて。
片手は背負い袋の肩紐を掴むまま、もう一方の手は、ワンピースの胸元をぎゅっと掴み)
……さすがに、あんたがくれるもの、素直に、
いただきまあす、するほどのバカじゃない、よ。
(心臓の音がうるさい、呼吸がおぼつかない。
けれど、この男には警戒しなくてはいけない、と、さすがの己も学習していた。
互いの間の距離は、恐らく相手から手を伸ばせば、ギリギリ届く程度のもの。
睨む視線を男に向けたまま、じり、と一歩、後退って距離を稼ごうとしつつ)
――――それ、より。
どうして、あんたがここに居るの。
(はっきり言って、嫌な予感しかしなかった。)
■アシュトン > ま、そりゃそうだ。
しかし今度はちゃんと顔を覚えていてくれてたみたいだな、嬉しいよ。
(皮肉なのかなんなのか。幾分楽しげに喉を笑みで慣らせば、皮袋の吸い口を咥え。
軽く絞り出すような手つきと共に、中の液体を嚥下して。
リュック背負った姿を眺めながら、双眸を細めて様子を伺う)
あぁ、ちなみにちなみに捕まえようと思えれば、何時でも捕まえられたんだ。
だから、ヘタに逃げない方がいい。
万が一に賭けてもいいがね、君の想像する悪い方向に転がる可能性が高いだろうさ。
(皮袋を持った手を降ろすと、ゆっくりと距離を取ろうとする姿を眺めながら、つま先でトントンと地面を叩く。
今彼女が振り返って全力で逃走しても、実際の所捕まえるのにそう苦労はないはずだ。
それ故に、今のところ此方から動く様子はないらしい)
たまたまだよ。仕事のついでに、見かけたんだ。
女の子が一人、お供も無しで、入って行けるような家じゃぁないだろう?
残念ながら盗み聞きの用意は無かったんでね、詳しくは分からんが、予想は出来るって話さ。
それで、鞄一つ背負って何処行く心算だい? 世の中、貴族の御曹司様が放り出されてやって行けるほど、甘くはないんだがな。
(たまたまというのは半分嘘。そして御曹司云々は半分かま掛けである。
もっとも、独りで生きるのが大変、というのは嘘ではないのであるが)
■リュシー > ―――――顔は、ね。もう、忘れないよ。
(見つけたらすぐ、逃げ出さなければならない、という意味でだが。
とは言っても、逃げるなら、相手がこちらを視認する前に、という条件がつく。
男と己の体格差、体力差、諸々を考え合わせたとき、
対面後、即座に逃走を図る、というのは、なるほど得策ではないだろう。
しかしそれでも、手を伸ばされても届かないであろう、精一杯の距離は確保しておきたい。)
……あんたがこれまでにしてくれたことだけで、もう充分、
ぼくの「悪い想像」なんて、飛び越えちゃってるんだけど。
(いったい幾度、懐妊の恐怖に怯えさせられたことか。
それこそ、飛び飛びの記憶の断片だけでも充分に―――
己がこの男を、剣呑な眼差しで見据える理由にはなる筈だ、と。
ちら、と彼が背にした門扉の向こう、白亜の邸宅見やって目を細め。)
………つまり、そんなに前から後をつけてたってことか。
(入って行くところから、見られていたのか、と。
ますますもって警戒心をあらわに、猫ならば背中の毛を全て逆立てる勢いで。
ぎゅ、と胸元を掴む手指に力をこめながら)
………あんたには、関係ない。
ぼくがどこへ行こうと、何をしようと、あんたに、口出しする権利なんかないでしょ?
(貴族の御曹司さま、というくだりには、あえて、肯定も否定もしない。
認めれば、それは新たな弱味になってしまう。
これ以上、この男には、弱味など握られてしまうわけにいかない、と、
奥歯をきしりと噛み締めて。)
■アシュトン > ただま、悪い事ばかり、じゃなかったろ?
随分と気持ちよさそうな声で喘いでたじゃないか。
思い出したら、随分と疼いたりするんじゃぁないかな?
(袋の中身をもう一口。唇をペロリと舌でなめる)
たまたま見つけなかったら、つけてもいなかったけどね。
おやおや、随分と警戒されたモンだな。
あれだけ身を重ねたってのに、悲しいよ。
(と言う口ぶりには、全くもって悲しげな雰囲気はないのだが。
さてどうしたモノかなと考えながら、首の骨を左右で鳴らし。
一歩と前に出る)
なんだだんまりか、もう少し口の軽いタイプだと思ってたんだがな。
勿論権利は無いが、関係のない事もないな。
折角手に入れようとしているのに、何処かで野タレ死なれちゃ困るだろ?
そうでなくても、奴隷として捕まった日には奪い出すのも大変だ。
屋根位貸してやるから、目の届く所に置いておきたい、と思うのは自然だろうさ。
(更に一歩。
捕まえに行くような足取りではない。普通に歩くより遅い一歩。
しかし、唇が弧を描くと同時に。パチリと、男の指が渇いた音を立てて。
以前捕まえた時に施した処置の、もう一つを作動させる。
性感帯の鋭敏化を行う術式。
膣や子宮、陰核、乳首。それらの部位が、平たくと言えば非常に感じやすくなる。
今の程度であれば、布ずれで軽い絶頂を覚える程度、と言った所か。
発動には今程度の距離まで近寄る必要があるのが難点で、遠隔で悪戯なんてことは出来ないのだが。
そしてもう一歩、もう一歩と、距離を狭めてゆく)
■リュシー > ……昼日なかから、こんな往来で言うことか、それ、
………今のとこ、悪寒しかしてない、けど?
(男の舌先が、くちびるを舐める動きに、ぞくりと背筋が戦慄くも――――
これは恐怖に過ぎないのだと、己にも言い聞かせるように。
警戒されて悲しい、などと言い出す男を、更にまなじりを吊りあげて睨みながら)
そんなことで、悲しい、なんて落ち込むような男には、
まっっっ、たく、見えない、けど?
(一歩。相手が距離を詰めてくれば、己はじり、と後退る。
けれど互いの歩幅のぶんだけ、確実に距離は詰まってしまう。
視線を逸らしてはならない、と意識をそちらへ集中させているせいもあり、
己の歩幅はじぶんで考えるより、ずっと狭くなっていた。
ひとまずの安全圏、と考えていたよりも、いつの間にか削られた距離。
身勝手な理屈を並べる男に、握り締めた拳へいっそうの力をこめながら)
あんたの所有物になる気、そもそも、ないから…!
いいから、ぼくのことはもう、放っ――――― っ、っ……!?
(ぞく、ん。
ワンピースの胸元に、そして、秘められた部分に。
突然、甘く疼くような感覚が襲って、己は声を詰まらせる。
いま、口を開いたら、あられもない声が零れ出してしまいそうで、
一瞬の不可解な感覚をやり過ごすべく、しばし、俯いて黙りこみ。
きっと顔をあげた時には、随分近いところに、男の姿があった。
大きく目を瞠り、反射的に一歩、めいっぱい飛び退いて―――)
ひ――――― ッあ、…くぅ、…んっ………!!
(がくん、とその場へ膝をつき、両手でワンピースのうえから、
きつく下腹のあたりを押さえる。
飛び退いた拍子に、胸の先端が、秘芽が、布地にひどく擦れて、
一瞬、頭の奥が白く焼けるほどの衝撃に襲われた。
がたがたと小刻みに震えながら、近づいてくる男を見あげる瞳は、
先刻までは覆い隠していた、怯えの色を濃く滲ませており。
震えるくちびるを開けば、絞り出した声はひどく掠れて)
……ぁ、あんた、……また、っ……、
い、ったい、……こん、こんどは、何、したん、ッ………
■アシュトン > 一応、他所の誰かに聞かれないように、注意はしてるさ。
そう? 本当かどうかは、ゆっくりと確かめてみれば、分かる話だけどな。
(小さな笑い声を言葉に含めると、肩が上下に揺れた。
それが本当かウソかは別としても、なるほど、これだけ口答えしてくるのは中々に楽しい。
心の折り甲斐がある、という奴だ)
君の意思なんて関係ないさ、俺がそうしたいだけ、だからな。
おやおや、昼日なかから、こんな往来で出すような声じゃないね。
(まるで意趣返しの様なセリフを口にすれば、男の口端が大きくと上がる。
一歩進めば、更にパチン。パチン。
まるで嬲るかの如く、徐々に、徐々にと感度を高めてゆく。
それが動く布ずれであろうと、震えによるモノであろうとも、或いは空気の流れも。
振動や流れ、肌を撫でてゆく全てが彼女を責めたてる要因へと変り果て。
敏感な突起部を、容赦なく刺激して。とめどない快楽として、苛み続けることとなる)
君が寝ている間に色々とね。
俺にとって色々と都合のいい処置を施しておいただけさ。ちょっと動くだけでも、相当気持ちいいんじゃないか?
逃げれるモノならどうぞご自由に、もっとも、このさきずっとその状態が続いちまうがな。
あぁそうそう、サービスで幾らでも妊娠できる体にしておいたからな。
赤ちゃんが産めなくなる、なんて心配はしなくていいぜ。
(己の下腹部の辺りを、とんとんと叩く。
女性が排卵できる回数には限度がある。それが閉経として現れる訳だが。
つまるところ、色々な薬を用いて、幾らでも卵子が作り出せるように、卵巣を作り変えたと言う訳だ。
もっとも、不妊で困っている女性なら兎も角として、彼女にとって喜ばしい事では、無いとは思うのだが)
さて、お父様に、君が雌になった姿を見せたいってんなら話は別だが。
ここだと人が来るし、都合が悪いな。
(先とはくらべものにならない程、俊敏と前に出れば。
理解の及ばない感覚に振るえる彼女のを小脇に抱え、薄暗い路地の方へと、連れ込んでしまおうとする。
無論、そうやって触れられる事も、運ばれる振動も、新たな快楽を生み出す要因になってしまうのだが)
■リュシー > (まず、自宅の前、だというのが、なによりも不利だった。
父が自ら出て来ることこそないとしても、使用人の誰かが命じられて、
己を探しに出てくる可能性もゼロではないし―――通りかかる、可能性だって。
だから無作法な言葉を投げつけて、少しでも早くこの場を離れたいのに。
ぱちん、となにかの合図のように男の指が鳴った瞬間、己の身体はおかしくなってしまった。
ぱちん、ぱちん―――――乾いた音が弾けるたび、びくん、と己の腰が、肩が跳ねる。
ずる、と背中から肘あたりまで、背負った荷物がずり落ちる気配にも、
ゆるりと吹き抜ける風にも―――己自身の身体が震える、微かな振動にさえも。
胸が、秘部が、その奥で眠っている筈の、子宮までが―――疼いて、熱を孕んで、
色づいて、尖って、蕩け落ちて。
掌を重ねた下が、じわりと湿ってくるような―――そんなバカな、と、かぶりを振ったけれど。)
……な、に、勝手に、ひとの、からだ、いじっ、て……、
――――― ぃ、や、来るな、こな、……っ、んんん、ん………!!
(この身体を、男の好き勝手に弄られた。
いくらでも卵を作れる卵巣、いくらでも妊娠できる子宮、なんて、
己にとってはありがた迷惑、どころか、ほとんど完全に迷惑な「サービス」まで。
さすがに激昂して、声を荒げて――――腹に力が入った、それだけで新たな極みを迎えてしまう。
ぷしゃ、と掌の下で、今度は確かに、あたたかいものが弾ける気配を感じた。)
ぁ、……あ、やだ、っ……、やめ、今、触らな、―――――
ッひぃ、ん、ぁあ、っくぅん、ん、ん………!!
(絶頂の余韻が長く尾を引く、女の身体とはなんとも厄介だ。
大きく距離を詰めてきた男に抱きあげられれば、全身へ容赦なく官能の矢が突き刺さる。
貫かれて、穿たれて、己の意志ではもう、指一本動かすのもままならなくなって―――
嗚咽交じりの悲痛な叫び声の残滓だけを残し、物陰へ連れ去られてしまうことに―――。)
■アシュトン > (勿論、此方も同じ理由を警戒はしている。ここが本当に彼女の家ならば、だが。
もう少し話を楽しむのも悪くなかったのだが、ラチもあきそうに。
そう言う訳で少々早いが、仕掛けの動作確認も兼ねて、このような手に出た訳である)
効果のほどは、聞くまでも無さそうだな。
どうせ何時かは俺のモノになるんだ、早いか遅いかの差だろう?
外見を崩してしまうのは好みじゃなくてね、代わりに内側をって訳さ
(少女の身体で抱え込むには、既に限界に迫る程度の活性化具合。
ちょっとした動き所か――以前の魔薬に躾けられた身体が、男のにおいにすら反応して、快感を作り出す程度にも、なっている頃合いか。
彼女の発する声を無視して、歩み寄り、腕を伸ばし、抱え上げ。
掌は、敢えて布越しに身体を摩るような動きさえ見せて)
(一応、ずり落ちた荷物も、もう一方の手で下げていってやるとして。
小さな体躯を抱え、昼間でも日の光に乏しい路地を暫くと歩き。
裕福区であろうとも、人通りのない裏なんてのは知っていればいくらでもあるモノだ。
やがてそんな一角へとたどり着けば、少女の身体を地面へと降ろしてやって)
その状態だと、随分苦しいんじゃないか?
まずは服を脱ぐことを、お勧めするね。どうせここなら誰もこないさ。
……そうだな、止めてほしいの、なら。
まずは、口で奉仕してもらおうかな? 男がどうされれば気持ちいいかは、良く知ってるだろ?
あとは、間違えても噛みつこう、なんて考えないのが身の為だぜ。
(片目を緩くと閉じて見おろし、少しとばかり思案をめぐらした後。
己のズボンに手をかけて、金具を外せば。取り出されるのは、雄の杭。
もっとも、半ば程度の状態、ではあるのだが。
雄の臭いを放つソレを、彼女の鼻先にへと差し出してやる。
感覚鋭敏化の効果も勿論ではあるのだが。彼女の体の芯より、理性とはかかわりなく、欲情を引き出すのは以前に使った魔薬。
余程と強い意思で抑え込みでもしない限りは、目の前にあるモノを欲しいと、体が望むことになるだろう)
■リュシー > (どくん、どくん―――――鼓動の速さも、呼吸の乱れかたも、
明らかにもう、普通ではない。
抱きかかえられた腕のなかで、間近に迫る男の匂いにさえ、
頭がぐらぐらと煮え立つのを感じながら―――それでも、その発言には、
懸命にかぶりを振ってみせ)
ち、が……、ぜっ、たい、あんたの、モノになん、か、ならな……い、
勝手に、決め、んな、……勝手に、ヒトのからだ、いじ、るな、ぁ……!
(頭にくる、よくもそんな、勝手な真似を―――
じたばたと暴れて逃げ出してやりたいのに、少し声を張りあげるだけで、
軽い絶頂に襲われて、びくん、と全身が強張ってしまう。
明らかによりいっそうの刺激をもたらそうとしている男の掌に、
抗う声さえ頻繁に乱されそうになって、ぐっと飲みこむ羽目に陥り。
恐らくは自宅から、そう離れてはいないのだと思う。
けれどもう、己にはどこなのかわからない、人通りのない薄暗がり。
地べたに降ろされた己は、ぺたりと尻もちをつき、
しどけなく脚を崩した体勢のまま―――両手は、既にべっとりと濡れたワンピースごと、
秘部を押さえこむように。
見ようによっては、自涜に耽る淫乱な小娘、と映りそうな有りさまで、
涙を溜めた双眸を精いっぱい剣呑に細めて男を見あげ)
放っ、と、い…て、………いや、冗談、じゃな、い……なんで、
なんでこんなとこ、で、脱いだり、しなきゃなら、な、
――――― っ、…………
(どこかの屋敷の裏手、にあたるあたりだろうか。
鬱蒼と生い茂る木々の枝が、濃い影を投げかける袋小路。
丈夫そうな石塀が張り巡らされていて、きっと屋敷の敷地からは、
男の頭のてっぺんぐらいしか見えないだろう。
けれど、それでも、裸身を晒すのは―――躊躇う己の眼前に、
男がその股間の逸物を突きつけてくる。
まだ、完全に育ちきってはいないけれど、鼻腔をつく雄の香りは強く。
どうしてぼくが、この男にそんな真似を――――
胸が焼けるほどの屈辱は、身体の芯をずきずきと疼かせる雌の本能の前に、
あまりにも無力だった。
男に投与された薬が、無理矢理歪めた本能ではあるけれど―――)
――――― じ、ごくに、堕ちろ……この、変態、ッ……。
(ぎゅ、とワンピースの生地を握り締めて、絞り出すように悪態をつき。
湿った掌を地面について、ふらりと腰を浮かせ、膝立ちの体勢をとる。
口惜しげに、恨めしげに男を睨みつけていた双眸を、硬く閉ざして。
まだらに濡れたワンピースを着たまま、ではあるが、
白い両手で男のソレを包みこみ、根元からくびれまで掌を滑らせながら、
とうに熱く蕩け始めている口腔へ、切っ先を迎え入れるべく、
ちゅ、と鈴口へくちづけ、吸いつき、舌先で掬って咥内へ招こう、と)
―――――ん、…んぅ、…っ………、
(強烈な雄の香りに、秘部がじん、と痺れてくる。
ぽたぽたと滴る雌の蜜が、己の足許へいくつもの円を描き。
小さなくちびるをいっぱいに開いて、括れまでを咥え込むと、
じゅ、と添わせた舌肉ごと、やや強めに吸いあげて)
■アシュトン > 折れてしまった方が、余程楽なのにな。
アレだけ犯されても、それだけの事が言えるのが俺としては愉しくてね。
次はどうやって虐めてやろうか、想像するだけで滾るよ。
(幾ら叫んで悪態をついても、男にとっては楽しみの過程でしかないらしい。
抵抗の意思を少しずつと削ぎ落としくように、撫でる手は緩く緩慢に。
それでいて、声を我慢するのを許さぬというように。
金持ちなんてのは、基本的に表の通りしか行きはしないのだろ。
その為、本人の家の周りであったとしても、さて、連れ込まれれば分からなくなるモノだ。
己が招いた結果とはいえ、既に蜜で衣服を塗らし。
それは我慢の仕草なのだろうか。両手で股間の辺りを抑えながら、それでも、鋭い視線が向けられて。
そんな表情とは対照的にに、男の双眸は愉悦が浮かび。笑みがありありと見える)
着たままじゃ、擦れて余計に大変だろうって気遣いだったんだがな。
それとも、布ずれで気持ちよくなるのが、クセになっちまったのか?
俺としちゃ、別に構いやしないんだがな。
(気遣い、なんてのも大嘘ではあるのだが。
汗や蜜で張り付いた布が、擦れて、剥がれて、再び張り付いて。
濡れている分より密着するものだから、今の敏感な身体では余計に快感を生み出す事になるのは、恐らくと事実であろう。
思案する間を破るように、可憐な唇へと鈴口を浅く掠らせて)
あぁそうだな、俺は間違いなく地獄堕ちさ。言われるまでもない。
なもんで、生きてる間は存分に愉しませてもらうさ。
(この男にとっては、何を今さら、である。
彼女の手が触れた途端、その存在を主張するように肉竿はピクリと大きく跳ねて。
摩るような手つきにつられれ、その固さと熱はありありと増してゆき。
そして唇が触れると、滲みだした先走りが彼女の唾液と混ざり咥内へと広がってゆく)
っ、はは……上手いじゃないか。
その調子で続けてくれよ。
(蕩けるように熱い咥内へと導かれると、ソレは力強くと立ち上がり。
小さな口の中を、一杯に占領し。益々と濃さを増した雄の臭いが、彼女の鼻へと突きぬけてゆく。
心地よく広がる快感に僅かと喉を詰まらせると、彼女の頭頂に片手を置き。まるで褒めるようにゆっくりと撫で。
相対してもう一方の手は、豊かに膨らんだ胸元にへと。
掌でつかみ取れば、形を歪め、揉みしだいていく)
■リュシー > (抗えば抗うだけ、酷い辱めに遭うものだ、と、
その思考回路はもと男であった己にも、理解、できなくはない。
けれどだからといって、折れてしまったら―――
モノ、に堕ちてしまうことは、どうしてもプライドが許さない。
この軽薄な男に、そんなものがあったのか、と、我ながら不思議に思うけれど。
あちこちべたべたに濡れて、薄い生地が肌に張りついて、
つんと尖った胸の先端や、とうに蕩け始めている秘部の色を、
薄っすら滲ませた―――もしかすると裸になるよりずっと、
恥ずかしい格好かもしれない、のだが。
脱ぎ落とす際に肌が擦れることさえ恐ろしいのだ、とは、決して口にせず)
あ、んたの、気遣い、なんて……要らない、
こんな、とこで、裸に、なんて、……冗談じゃ、ないっ、
――――― ふ、ぁう、……んっ、く、ぅんん、…ん………、
(互いの身長差ゆえ、膝立ち、プラス、若干伸び上がり気味の姿勢で、
ひたと張りつく木綿の生地越し、裸身を晒しているのと大差ない姿ではあれど。
びくん、と跳ねた砲身へこわごわ指を絡め、小さな掌では捉えきれないソレを、
両手で挟みこむようにして、親指でそっと裏筋を圧す。
んく、と鼻にかかる声を洩らして咥えこみ、溢れかえる熱い液体が、
己の唾液なのか、男の先走りなのかもわからなくなるほど、
いっぱいに口腔を満たされて。
男にその意図があろうとなかろうと、今、触れられれば、
それが頭だろうと足だろうと、恐ろしいほどの官能が弾ける。
ひくん、と喉が震えて、嬌声はくぐもった呻き声に留まるも、
じゅぷ―――と穂先へ吸いつく力はますます強く、
舌先は細かく震えながら、まるく亀頭をたどり、尖らせた形で鈴口を擽り。
あ、と一瞬だけ口を開いて、滴る唾液を砲身に纏わせると、
親指で裏筋をなぞりあげ、擦り下ろすまま、ぐちぐちと上下に手指を滑らせ始め。
再び咥えこんだ切っ先へ、ちゅ、ちゅ、と小刻みに吸いついて)
ん、………っんん、ぁ、ふ、ゃあん、っ……!!
んッ、んぅ、ぅ……、は、ん、むぅ、んッ…………!!
(不意、胸の膨らみを大きな掌にとらえられて、ぶるりと身を震わせながら悲鳴をあげる。
男の掌のなかで無防備に玩ばれる乳房の先端から、じわじわと絶え間なく襲う疼きに、
じっとりと秘部が濡れ、戦慄き、ひとりでに腰を揺らしてしまいながらも、
一心に男のモノへ、幼いくちびると手指で叶う限りの奉仕を続けようと。
――――男が達すれば、解放されるかもしれない、ともくろむ程度の理性は、
まだ、どこかに残っていたけれど。)
■アシュトン > (自身の予想が正しく、元が公爵なんて地位の御曹司であるのなら。
なるほど、そのプライドを折ってゆくというのは、中々に心地の良いものだ。
その一環としての、口淫の強要、である。
元が男であれば、こんなモノ咥えさせられるなんて、まさしく屈辱の極みだと言えるが。
薬や調教、処置が施された身体は、そんな思考による否定を塗りつぶす。
従順な雌として、身体が欲する。
そんな矛盾がまた、彼女を苛んでいくのだろうけれども)
そうかい。まぁコレはコレで眺めもいいからな。
俺としちゃ、別にいいさ。
それに、脱がせたくなったら、無理やり脱がせればいいだけさ。
(それこそ、薄い布地をナイフで裂いてやればいい、それだけである。
体液に濡れて透けて見える派だと、ツンとたった頂きの先端。
眺めるだけで劣情を引き出されるのは、男としては当然の反応と言える。
態度とは裏腹に、丹念な手つきと舌遣いで、男の快感を引き出そうとする仕草。
か細い指先が裏筋をなぞれば、滲みだした粘液が唾液と混ざり。
吸い付く動きに合わせて、まるで心地が良いと自己主張するように、怒張はピクリピクリと跳ね。
此方からも快楽を貪るように腰を緩く動かし始めれば、咥内の粘膜や、舌の表面をなぞっていく)
そろそろ、っ、でるぞ。
零さずに全部呑みこめよ……
(さらりとした髪を梳くようにしてた手の動きは、やがて頭の逃げ場を奪うように力が込められて。
たっぷりとした膨らみを撫で回し、やがて指の先が捉えるのはその先端。
敏感なそこをギュッと摘まんでやれば、圧を強めたままにコロコロと転がして。鋭い刺激を絶え間なく与え。
やがて男の口端からは熱く吐息が漏れ始め、喉元に鳴らすのはうめき声。
射精の訪れを告げるように、肉の杭は寄りいっそうと膨れ上がり、血管の形をむき出しにし――)
っ、ぅっ!!
(頭に沿えていた手を引き寄せながら、腰をグイと突きだして。
咥内深くまで無理やりに捻じ込んでやれば、肩が一瞬と揺れて。
脳の髄で弾けた快感そのままに、睾丸で煮えたぎっていた白濁は迸り。
先端よりあふれ出ると、喉へと勢いよく流しこまれてゆく。
生臭く、どろりとした、精液。
それをたっぷりと胃や食道にこびり付かせながら、ゆっくりと腰を退き。
逃さずその味を刻み込むように、咥内にも充満させて。
緩く腰を前後させ舌へと塗り付けてやれば、彼女の頭の中を子種の臭いが占領してゆく
早く胎内に出して、孕ませてくださいと。雌の本能で、彼女の全身を支配してしまうかのように)
■リュシー > (男の逸物に奉仕する、だなんて、それは勿論大変な屈辱である。
けれど、それで済むことなら、という打算も、どこかには存在していた。
男によって書き換えられた「本能」がどこまで、己を蝕んでいるのかも知らず、
相手が満足しさえすれば、それで終わる、とも―――
けれど、困ったことに。
男の匂いも、熱い脈動の感触も、恐ろしいほど心地良くて。
自然に腰が揺れ動いてしまう、秘部から滴る蜜は今や、ぼたぼたととめどなく。
じゅ、じゅ、と音を立てて、血脈の浮かぶ砲身へ手指を這わせては、
咥えこめるギリギリまで飲みこみ、喉壁を、口蓋を使って、
ぬめる亀頭を、ヒクつく鈴口を、ずるずると擦りたてる。
脱がされてたまるか、とは思うものの、伏せた瞼を持ちあげもせず、
熱心にしゃぶりつく姿に、反抗心らしきものは見えないだろう。
指先を、掌を弾き、口腔で跳ねる熱塊を、やんわりと圧し返し、啜りあげて)
ん、……っふぅ、んっ、ん……、ん、ぐ、んんん、っ……、
んむ、ぅ、うんんん、ん………ふ、ぁ、
――――― ッんんん、ん、ん、ふぅう、う…………!!
(胸の膨らみを弄ばれ、先端を苛められるごと、口腔へも、舌先にも、細かな痙攣が走る。
張り詰めた乳房の先端は、執拗に嬲られれば熱い疼痛に苛まれ、
なにか、が出てしまいそうだと思うほど。
飲め、と言われて反射的に逃れそうになった、その反応すら予想していたのか。
ぐっと押さえこまれ、強引に喉を犯す勢いで押しつけられ、捻じ込まれて、
いっぱいに頬張った熱塊が大きく爆ぜる。
きつく眉根を寄せてくぐもった悲鳴を洩らしつつも、怒涛の勢いで押し寄せてくる灼熱を、
押し返す術も、吐き出す隙間もなく嚥下させられて。
ご、きゅ、ぐぷ、っ―――――男にとっては己の口腔も、喉も、その奥さえ、
性器と同じ扱いか、と。
注ぎこまれ、擦りつけられ、喉も、胃の腑もまっしろに―――熱く、焼かれて。
息苦しさから逃れるよう、己の両手は性急な手つきで、彼の砲身を扱きたてる。
片手でその根元にある双珠を揉みしだきさえして、一刻も早く、全てを吐き出させようと。
――――しながらに、卑猥な仕草で前後に揺れる、細腰。
とろとろと落ちゆく雌の蜜が、足許の地面をじっとりと濡らしている。
抜き出されようとする砲身へ、ぴゅく、と残滓を吐き散らす鈴口へ、
舌肉を添わせ、くちびるを押し当てて――――くぽ、ん、と。
白濁にまみれたくちびると男の切っ先と、その間を繋ぐ白い糸を、
ぺろ、と掬い舐めて、熱く息を吐く。
上気した頬に涙の筋を描きながら、ぼんやりと瞬き、濡れた双眸を覗かせる。
両手はなおも無意識のまま、男を扱きあげて―――ぴゅく、と、
吐き出された白濁に、幼い顔を穢されながら)
―――― ぁ、……ふ、あぁ、……は、…ん………、
(すっかり、無口になってしまっていた。
腰から下はとくに重く、熱く、何を求めているかは明らかで。
けれど、もしこれで終われるのなら―――終わって、しまったら、なんて。
もう、なにを考えているのかわからない。
呆然と、その場へ再び座り込んでしまおうとしながら、
男を、というより、己の唾液と白濁にまみれた、その屹立を見つめ―――
そこから先の顛末は、宵闇のなかへ、と。)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区某所」からリュシーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区某所」からアシュトンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 劇場の楽屋」にアリアンさんが現れました。
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ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 劇場の楽屋」からエルバートさんが去りました。
■アリアン > 何度も何度も繰り返されるカーテンコールに応じて、舞台で客席の拍手に笑顔で頭を下げて。
今日の舞台は、観客のお気に召したらしい。
何といっても、高級娼婦と貴族の青年の悲恋もの。長く歌い継がれてきた名作の数々の見せ場では、さぞ多くの涙を誘ったことだろう。
病で死に瀕したヒロインが、青年の腕の中で息絶える場で終わるため、楽屋に戻った彼女はナイトウェア姿。
楽屋にはファンからの花束が届いており、自然に笑顔になる。
「まあ、なんて綺麗!」
全部持って帰れるかしら、とウキウキしながら、鏡の前に置かれた花束からバラを一本抜き取り、鼻に押し当てて香りを楽しむ。
■アリアン > 劇場からの今夜の差し入れは、よく冷えた辛口の白ワイン。
ご機嫌に鼻歌を歌いつつ、コルクを抜いてグラスに注ぎ、鏡の前の椅子に座りながら口をつける。
数時間歌い続けた喉に、冷たいワインが心地よい。
グラスを傾けながら足を靴から抜いて、ぷらぷらと振る。
「不思議だわ…不思議だわ!
あの方の言葉が心に刻み込まれてしまった。
真実の愛は、私にとって禍となるのかしら!」
グラスの中身を飲み干して、ブラボーの声を浴びたアリアを小さく歌いながら、一つに結んだ髪をほどいていく。
舞台用に癖をつけた髪にブラシを通していつものまっすぐな髪に整え、再び一つにまとめてから、舞台化粧を落としにかかる。
■アリアン > ぺりぺりと付け睫毛を外し、メイク落としでメイクを丁寧に落とし。
手早くスッピンになったところで、舞台衣装を脱いで下着だけの姿になる。
ガウンを羽織り、足をオットマンに乗せ、二杯目のワインをグラスに注いで楽しむ。
「私もちょっと人気が出てきたみたいじゃない?こうしてお花も頂けるようになったし……」
そういえば、あの人からの花はないのだろうか。
手近なところから花束を引き寄せ、つけられたカードに書かれた名前を確認するが、求めた人からのものはない。
これは一度お花が欲しいわ、とおねだりすべきなのだろうか。
様々な色彩でまとめられた花束を眺めつつ、そんなことを考えてみる。
「そうだわ、舞台にご招待してもいいんだし」
チケットの一枚ぐらい、劇場に頼めば融通してもらえるだろう。
機会があれば、誘ってみよう。
ワインを飲み干し、ガウンの帯を解いて、帰宅のために着替え始めるのだった。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 劇場の楽屋」からアリアンさんが去りました。