2016/11/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にアラミルさんが現れました。
アラミル > 「………あれ?」

細い路地から大通りを見る彼女は首をかしげる
自分は平民地区に行こうとしていたはずだ。しかし、目の前に見えるのはどう見ても上流階級が住む地区
見つかりにくい道を通っていたらどうやらいつのまにか行き過ぎてしまったようだ

「……ここは、さすがになー…」


今の自分の格好はぼろ布を羽織っただけだし、場違いにもほどがある。出ていくわけにもいかず、しばらく人気がなくなるまでじ、としていよう、と細い路地で身を縮めている

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にラウラさんが現れました。
ラウラ > (程好く静まり返った夜気は心地良く、時間帯と場所柄が合わさった所為で通りを行く物音、となれば馬車仕立てなのだろうな、といった風情である。そんな只中を徒歩で行く装いだけを切り取れば地区相応に整った服装の身の上なれど、足取りがやや、重いのは拭えずに)……疲れたわ……(なんて零すのは肉体疲労では無く気疲れの所為。お飾りめいて連れ行かれた他の貴族との会食ではあるのだが、連れ出した張本人がその家の者と寝所に向かってしまった結果―――有体に言えば“飾り”である己は本日のお役目終了、である。帰路も馬車で、と、途中までは過ごしていたのだがそれも物足りず、ほんの一本前の通りで下車し、入りこんだのがこの路地―――そんな顛末である)
アラミル > (…ちょっと、まずいかも…?)

騒ぎを起こせばここの連中に目をつけられるかもしれない。路地に入ってくる足音が聞こえ、身を縮めている彼女の思考はそんな感じだ
こんなぼろ布をまとっただけの格好では潔癖な人間はそれだけで警備を呼ぶだろう
淫毒を使ってもいいが、それでも不審事件として騒ぎになるかもしれない…。ぼろ布である程度は隠れているとはいえ、端から覗く銀髪は月光で微かに反射するほど綺麗なものだ。どうしても誰かに見られれば印象に残ってしまう


(気づきませんよーに、気づきませんよーに…)

自分を置物と暗示して、それでも少しの緊張から身体を震わせながら通り過ぎるのを待っている。しかし気まぐれにでも視線を逸らせばすぐに銀の光が目にはいるだろう

ラウラ > ……兄様に私の趣味がそれなりにバレてきてるのは判ってるけれど、それにしたって妹の前、って事、判ってるのかしら……(無論、それで家と家に問題が起こるような事態にはならないだろうからこそ、だとは承知の上。素行、と言う意味では己とて褒められたモノではないのだから言わぬが花と素直にお暇したものの、はふ、と、目前でいちゃつき始められた事そのものへの気苦労は重く―――)……うん……?(と、目線を落として居た最中、きら、と、月灯りを反射する様にと感じた銀糸。それが“何”であるか、までは判別できずとも“何か”があるのだろう、と言う事ぐらいは察する事が出来た。……惜しむべくは普段ならば展開している探査術式を地区柄、切った侭で歩いて居た所為で仔細を悟る所にまでは辿り着かなかったのだ。それでも、こつ、こつ、と、明確に彼女へと歩み寄る足音―――後)……布……?(誰かの落し物、にしては、と、輝かしい部分と物寂しい部分が少々、アンバランスに感じる。ソレもその筈。“銀髪”と“ボロ布”を今の段階ではセットで“一つの布状の物”と勘違いしての事、であれば、と、ボロ布部分をひょいと摘み持ち上げようとの所作。……つまり、相手にとってみれば唐突に纏う部分を引っ張り上げられたも同然、だろう)