2016/06/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 某貴族の屋敷」にベアトリスさんが現れました。
ベアトリス > 『清らかなものが穢されてゆく様を、心ゆくまで堪能したい』
此処に集まっている男たちの全てが、そうした欲望が満たされることを望んでいる。

天井、壁面、床を覆う絨毯の色まで、深く淫靡な緋色で統一された、窓の無い地下の空間。
明らかに富裕層の人間であると知れる上等な服に身を包み、定められた通り、目許を覆う仮面で正体を隠した男たちが、点在するソファに身を沈め、中央に設えられた円形の舞台を凝視している。

舞台の上、赤みの濃い灯火に照らされているのは、十字の形をした磔台と、其処へ革のベルトで括りつけられた一人の修道女。
尤も、其の身が修道女である、と教える筈の墨色の衣は、襟から腹の辺りまでを縦に切り裂かれ、白い乳房が露わにされており。
踝まで覆っている筈の裾も切り裂かれて、ガーターストッキングに包まれた脚が太腿近くまで露出している。
横方向に伸びた棒へ両手を其々固定され、ふらつく脚では支え切れない身体をウエスト付近で磔台に括られ、項垂れた修道女の頬は不自然に赤く、呼吸は乱れて浅い。

「ぁ、…はぁ、…っあ…、―――も、う……どうか、…どうか、…」

御許し下さい―――そう、呟き切れずに甘い吐息が零れ落ちる。
数刻の間、此処へ括られて得体の知れない薬を飲まされ、身体の彼方此方を弄られ続けた結果、辛うじて衣に隠されている秘部は、今や愛液の坩堝と化して。
未だ、純潔は保たれている、と言っても、―――もう、時間の問題であるようにも思えた。
或いはいっそ、其れが喪われてしまえば、此の地獄から解放される、とさえ。

ご案内:「王都マグメール 某貴族の屋敷」にアシュトンさんが現れました。
アシュトン > 良い趣味してるよね、全く。
(周囲の貴族たちと同じ様な格好で、壁際に背を凭れながらマティーニを一口。
呟くような声を漏らすと、一つ緩く息を吐いた。
欲望の渦巻く場所では、ヒトの本性という奴も現れやすい。
情報収集も兼ねて、『とある貴族に抱えられている調教師』という身分で潜り込んだ訳だが。
まぁ、ある意味では見慣れた光景であった。
空になったグラスをテーブルに置いた辺り、一人の執事らしき男が此方へと声をかけてくる)

……そろそろか。
(潜り込むに際して宛がわれた仕事も、こなさねばなるまい。
そろそろと観客たちも、盛り上がりどころを欲しがっている頃だろう。
スーツのネクタイを緩めると、中央の台に向かって歩いてゆく)

さて、いらっしゃいました皆皆様方、そろそろメインイベントの時間でございます。
清らかな処女がその純潔を散らし、苦痛と快楽に顔を歪める様を、たっぷりとお楽しみくださいませ。
(観客たちにはっきりと聞こえるように大きくと声を張れば、磔にされた女のすぐそばにへと。
伸ばした片手を太ももから下着にへと這わせてゆけば、布地を横へと逸らし、秘所を衆目にへと晒しあげ。
裏方で誰かが操作しているのだろう、十字架が彼女を仰向けにするように、倒れていく。)

ベアトリス > 当然のことながら、観客は其れを望んでいる。
淫らな見世物の佳境、一人の女にたった一度きりの、其の瞬間を。
其れ、がどれだけ女本人にとって悲劇的な結末となろうと、否、或いは悲劇であればあるほど、其の涙すら甘露として。

―――そうして今、舞台へ近づいてきた男は、其の甘露を引き摺り出す為に招かれた男。
切り裂かれて見る影も無い墨色の裾を割り、伝い落ちる蜜に湿った内腿を辿って、もはや下着の用など為さなくなった薄布を、引き剥ぐでも無く脇へずらして。
童女のように滑らかな、けれど愛液に塗れて物欲しげに戦慄いている、薄桃色の秘花を、露わに。

「ぃ、―――いや、いや、っ…… あ、ああ、…あ…!」

ぐったりと、もう何もかもを諦めた風とすら見えただろうが。
いざ、其の時が迫ったと知れば、やはり恐怖が背筋を駆け抜けて、束の間、理性が叫び声を上げさせる。
泣き濡れた真紅の瞳が、縋るものを求めて彷徨い、傍らに立つ男を仰ぎ見て。

「ど、……どう、か。御慈悲を、……どうか、其れ、だけは……」

か細く震える声が、やっとの思いで紡ぎ出した哀願も、また、観客の興をそそるだけかも知れないが。