2015/12/27 のログ
■ツァリエル > 相手の髪をかき乱すように抱き、しっかりと体を密着させる。
こりこりと先端が触れあえばそれだけでじんじんと先が疼き恥じらいもない喘ぎを零した。
「あ、ヴァイルのもっあつい……!とけちゃう……っぼくのなかもあたまもっ
どろどろにとけちゃう……っん、あ、なくなっちゃう……!」
ヴァイルの甘い喘ぎを聞きながらその肉棒の刺激に腰を自然と揺らす。
もっともっとお互いに気持ち良くなれるところを探ろうと自然と奥へと引き込んだ。
ヴァイルのものの先端が自分の感じる部分を撫で上げ、奥へと到達すれば一際大きく啼いた。
「ん、ひ、……あっ、やだっ……もどれなかったら……こわいのにっ!
こわい、けどっ……もどれなくなっちゃう!あ、んっ!ヴァイルのおちんちん、きもちいっ、からぁ!
おんなのこになっちゃうよぉ……!ほんとに、だめなのにぃ!」
ぐすぐすと快感に涙をこぼしながら女の快楽に翻弄され落とされる。
それでもしっかりと相手を離さず足を絡め、合間合間にキスを繰り返す。
「うんっ!おとこのこだけどっ、おんなのこきもちいいっ!
おんなのこすごいのぉ!あふっ、とろとろになるっ!おにゃか、あ、じんじんするっ!」
初めて男を受け入れたとは思えない淫蕩振りでヴァイルのものをぐいぐいと自らの中に招き入れる。
ヴァイル、ヴァイル、と相手の名前を何度も繰り返した。
■ヴァイル > 「ううっ……!」
ツァリエルが愛おしげに自身の名を呼ぶ度に、名状しがたい疼きが駆け巡るのを感じ、
恐れるように身をこわばらせる。
しかしその都度、淫乱に求めるツァリエルによってぐにゃりと溶けてへなりと歪む。
密着して抱き合い、汗に濡れた珠肌がこすれ合えば、二人の間の空気は同じものとなり混ざり合う。
ヴァイルのほうでも、ツァリエルをより深く強く味わおうと、
腰を引いて男根を入り口までぐんと引き戻し、ずん、と叩きつけるように抉り入れる。それを繰り返し。
「なっちゃえよ……おんなの子にっ……!
わたし、もっ、きもち、いいっ……!
ねぇ、出すよっ……! ツァリっ……受け止めてっ……ツァリっ……ツァーリっ、ツァーリぃぃっ!」
貪っているのか貪られているのかもわからないまま、
まるで生娘かなにかのように切なげに相手の名を叫ぶ自分自身は、あまりにも滑稽であった。
そのことについて深く考えることもできず、直後にツァリエルの中いっぱいに
肉槍は膨れ上がり、脈動とともに浅ましい肉欲の果てを注ぎ込んだ。
■ツァリエル > 「ヴァイルぅ……!ヴァイルっ……!うん、うん!ヴァイルのきもちいいのっ、
ぜんぶ、うけとめるからぁ!ああ、きたっきたぁっ!あついの、あっ!
ヴァイルっヴァイルぅ……!すきぃ!ヴァイルのおんなのこになっちゃうよぉ!」
ヴァイルが達するのと同時にツァリエルもまた頭が焼き切れるほどの快感を感じて絶頂に至る。
何度も突き入れえぐられ柔らかくなったツァリエルの蜜壺がきゅうと狭まりヴァイルの肉槍を締め付けた。
最奥に突き入れられた先端が子宮口に触れ、がくんとツァリエルの背筋が快感で反り返る。
どくどくと流し込まれる精液の熱さを肚のなかで感じながら
うっとりと目を細めこれが女の子の気持ちよさかと全身で感じた。
相手に征服される喜び、自分の中に相手の快楽の証を注ぎ込まれる快感、そしてなにより一時とはいえ心が通じ合うような何かを感じてする行為の気持ちよさは
今までしたものの中でもとびきり心地がいいものだ。
ほとんど失神しそうなほどの幸福感に浸されながら
ヴァイルの体を離そうとはせずしばらくうっとりと体を絡ませたまま動かなかった。
「ぼく……ほんとにおんなのこになっちゃったかも……」
とろとろと意識を濁らせながらそう呟いて微笑んだ。
■ヴァイル > ツァリエルとの交接はこれで三度目となった。その何れもが全く異なるものだった。
一度目は後ろから嫌がる彼を無理やりに。
二度目は薬で心神耗弱となっていたところをあやすように。
そして三度目は……。
射精を終え、ヴァイルもツァリエルからすぐに肌を離す素振りは見せず、
挿入し、身体を絡めたまま側位の体勢で寝そべる。
眠たげに微笑む顔をなぜだか直視できずに、首筋に顔を埋める。
愛しい人にするように、髪をくしゃくしゃと手で撫でる。
身体を押し付けて、むにむにと互いの柔らかさを楽しんだ。
「陽の高いうちから、女へと堕ちるとは。
さぞや重い罰の下されるであろうよ……」
快楽の余韻に深く呼吸をして、そう皮肉げに言った。
■ツァリエル > 「いいよ……僕、きっと生まれたときから罪深いんだ……。
罰してくれる神様がいるだけで、そっちのほうが救いがあるような気がするもの……。
それにヴァイルと一緒に堕ちるなら怖くないよ」
分かちがたく離れがたい様相で女の体同士を絡ませあい
秘密に満ちた微笑みでふふふと笑う。
髪を柔らかく撫でられ、満足そうに頬を摺り寄せる。
ヴァイルの背を優しく撫でながらうっとりと目を細め
「ほんとに女の子になっちゃったら、お嫁さんにしてね……」
などと冗談めいて言うとそっと瞼を閉じた。
■ヴァイル > 「…………おやすみ、ツァーリ」
瞼を閉じたツァリエルの頬に、そっと触れるだけのくちづけをする。
それは深い眠りに誘うためのちょっとしたまじないを兼ねていた。
しばらく仲睦まじい恋人のように寄り添っていたが、
安らかな寝息を立て始めたことを確認すると、
ゆっくりと杭をツァリエルの身体から引き抜く。
それのもたらす衝撃に一度身震いする。
ベッドの傍に裸体のまま立つと、その次の瞬間には普段の気取った少年の姿へと戻っていた。
「愚か者が」
幸せそうに眠るツァリエルを冷然とした相貌で見下ろす。
もはやそこに幸福の残り香を見つけることはできない。
いずれはツァリエルにも譲れない大切ななにかができることだろう。
その時ヴァイルはそれを傷つけ壊すために訪れることになる。
……あるいは、ヴァイルがかつて壊したものがツァリエルにとって掛け替えのないものだったと知るだろう。
その時、互いは人と魔、聖者と誘惑者の間柄としてふたたび対決するのだ。
その宿命を理解しないツァリエルは、やはり、他の人間同様愚かと断じることしかできない。
「――だが楽しかったぞ、この禁断の冒険行は」
歯を剥いて笑む。
敗けをも尊大に笑って受け入れよというのが、闇の王の教えであり、ヴァイルの矜持であった。
《夜歩く者》の少年は――すんでのところで、誇りを保ったのだ。
ふと、ツァリエルによって隅に置かれていた飾り箱のことを思い出す。
近づいてみるとどうやら意識を取り戻しているらしいことが、透かし彫りを通してわかった。
屈み込むと、怯える様子を見せる小人へ向けて、ひどく楽しそうに語りかける。
「――約束は守る、が……
少し遊ばせてくれないか。
おれは残酷さを思い出さねばならないのだ」
ツァリエルが次に目覚めた時には、元の身体に戻って修道院にいることであろう。
ちなみに、ツァリエルに狼藉を働きヴァイルの不興を買った例の貴族の男は
約束通り五体満足のまま元の姿に戻され、普段の暮らしへと還った。
結論を言えば、ヴァイルが示し脅かしたような事態にはならなかった。
彼はその日のことについてまともな記憶を保てていなかったのである。
また、後遺症としてささやかに精神の平衡を失い、ツァリエルやヴァイルのような
少年少女にまともに応対することは二度とできなくなってしまったのだった。
ご案内:「富裕地区にある貴族の屋敷」からツァリエルさんが去りました。
ご案内:「富裕地区にある貴族の屋敷」からヴァイルさんが去りました。