2015/11/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」に魔王レヴィアタンさんが現れました。
魔王レヴィアタン > 「やれやれまぁ。毎日ご苦労さんだねぇ」

戦争に意識の向く人々を労うように、からかうように。
そんなことを呟きながら夜の街を彷徨う。
どこに誰が潜んでいるかもわからぬ路地裏、自身の靴音だけが鈍く響いて。

「つっても、両方頑張ってくれなきゃアタシらが面白くないけどね」

一人そんなことを言って笑う。少し奥まった場所に酔っ払いが寝転んでいるのが見えた。
観察するのも面白いが、今日は止めておこう。

魔王レヴィアタン > 辺りを見渡してみる。
この地区ともなると、目ぼしい者は皆家の中へ。
この時間帯ともなれば早々、外を出歩くこともないのだろう。
戦争中ゆえ尚更、である。

「……やれやれ、今日は不作かな」

残念そうに呟いた。部下に任せた船に戻ろうと思えば粗方直ぐ戻れるのだから、急ぐ様子は無い。
緩やかに、路地を靴音立てて歩んでいく。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にシオンさんが現れました。
シオン > 現在なんでも屋の仕事は請けていなかったのだが、話があるということで貴族の屋敷を昼間から訪れていて、戦争の状況を聞かれた。
簡単なことは答えたが興味が無く、仕事でもないので疲れただけだった。
貴族の屋敷を出て通りまで出れば大きくため息をついた。

「まったく、自分でお金でも出して調べれば良いじゃないか」

先ほど出てきた貴族の屋敷を見て、舌を出して「べー、だ」と言えば貴族の屋敷を少しだけ足早に離れる。
流石に誰かに見られていたら、咎められる可能性がある。

魔王レヴィアタン > 人よりは幾らか鋭敏な耳が声を捉えた。
視線が其方へ向く。踵を返し、足を向ける。

貴族の屋敷から離れていく少年の姿が見えた。

「――なぁ、そこの!」

声を上げた。
特別意識してはいなかったのだが、聞き手にとっては咎められたように聞こえるかもしれない。

シオン > 知らない声だが、現状では聞こえたくない声が聞こえた。
周りを見てみるが、この場にいるのは自分と声をかけてきた人物のみだった。

「な、何でしょうか…怪しいものじゃないですよ」

まさか本当に人に見られてしまったのかと思うとあからさまにどもってしまった。
胸に一度手を当てて落ち着け落ちけと心の中で自分に言い聞かせて、しっかりと笑顔で向けてみる。

魔王レヴィアタン > どもりつつも、笑顔を向ける彼の元へ近寄っていく。

「怪しいも何もないだろ。……ちょっと訊きたいことがあるんだ」

辺り見渡して、とりあえずは彼と視線を合わせる。
ニィ、口端が持ち上がった。

「キミ。今回の戦争についてどう思ってんだい?」
「ちょっと聞かせておくれよ」

シオン > 視線をわざわざ合わせてくるのはかなり現状では恐怖を感じる。
相手の見た目は怖いと言うことは無い、むしろ胸の大きな人だなと言う印象を持った程度だが、状況が状況だった。
だが、問いかけに一瞬?マークを浮かべたような顔をして

「馬鹿馬鹿…もとい、あんまり長引いて欲しくないですね」

馬鹿馬鹿しいと言いそうになったが途中でそれは止まったが、もう言っているも当然のところまで口に出ていた。
戦争なんて何でするんだろうとしか思わない。

「僕なんかで聞くより、酒場とかで聞いたほうがもっと詳しく聞けると思いますよ」

わざわざ、一人一人呼び止めているしたら効率悪い過ぎると知っている近くの酒場の方向を指差している。
子供にそんな話を聞くなんて自分の仕事を知らなければまず普通はしないのではとも思うと、やはり不思議だ。
その不思議さを確かめるように相手を観察する。
やはり上の大きなお姉さんだと思った…その印象が強い過ぎる。

魔王レヴィアタン > 相手に恐怖を与えていることなどいざ知らず。
返答を聞けばふぅん、と納得したような声を零す。

「……なるほどねぇ。馬鹿馬鹿しいと考える人もいりゃ、喜ばしいと考える人もいる」

不思議なもんだ、と小さく呟いて身を起こした。
途中で止めた彼の言葉をしっかり言ってのける。

「おや、ご忠告ありがとう。次からはそうするよ。悪いねぇ」

近くの酒場に視線が向く。
ふと彼の視線が此方――観察するような眼差しに舐め回されていることに気づく。
だからといってなんてことはないのだが。

シオン > 「喜ぶのなんて、そういうことは好きな人だけですよね」

戦闘狂とか、戦争を生業にする人、所謂自分とはかなり係わり合いが薄い人。
酒場を勧めたほうが良いが相手の格好や、そのスタイル…ある意味酒場のほうが危ないかもしれない。

「あの、酒場のほうがと言いましたけど、お姉さんスタイルと良いですし、美人さんだから声をかける相手間違えると危ないですよ」

流石に自分のアドバイスで酔っ払いに襲われてしまったとかなった日には目覚めが悪すぎる。
酒場によってははそういうことを見て見ぬする不利をする店もある。

魔王レヴィアタン > 「まぁね。でもいないわけはないだろ?特に此処らの人なんかはさ」

どことなく偏見も含んでいる発言ではある。聞かれていたら大事かもしれず。

「……ん?…あぁ、大丈夫さ。寄ってくる虫を払うくらいは出来っからね」

ご心配どうも。と笑って片手を振る。
振った片手でさらっ、と彼の頬を撫でようとした。

シオン > 「ですねー、特にあの成金…なんでもないです」

呆れた顔をして…先ほどまでいた、脂ぎった貴族の当主を思い出してしまった。
娘のほうが仕事のお得意さんで無ければ絶対に関わりたくない…今回だって戦争で金儲けを企んでいることは確か。

「そうなんですか、お姉さん見た目のわりに強いんですね」

見た目など当てにならないが相手の姿を見る限り、頑張れば自分でも押し倒せるぐらいには見える…やらないが…。
自然な動作で頬を撫でてくる手は避けることもかなわず、撫でられて、いきなりだったために小さく身体が震えた。
頬を撫でられるとかそういう行為は好きで敏感なのだから、するならするでくると分かっていないと下手すると声が出てしまう。

魔王レヴィアタン > 「……あぁ、あのお屋敷ね」

先程彼が出てきた屋敷を見遣る。
観察対象がまた一つ増える。どうやるかはともかくとして。

「そうそう。これでもね、海賊の長だからねぇ。いやぁ自分の強さに惚れ惚れしちゃうよ」

大仰にかぶりを振って嘯いた。
身体が震える様子に、ふふっ、と笑うような吐息が零れる。

「此処、弱い?……ふふ、可愛いねぇ」

シオン > 「関わらないほうが良いですよ…女好きですから…いや、男でも良いのか…」

酷く不快なことを思い出してしまった。以前ベッドに誘われたのだ…ただ女と勘違いされたのかもしれないが…。

「海賊…おお、格好良いですね」

被害にあったことも無く、見たことも無ければ物語などでよく聞くイメージしかなく、男としては憧れる。
確かに海賊の長をやっていれば酔っ払いの1ダースぐらい軽いものだろう。
それだけ根性ある酔っ払いもいないとは思うが、寄ってくる可能性はありそうな気がする…肌の露出が多いから…。

「弱いって言うか、頬とかいきなり撫でられると気持ちよくて…頭とかだったらよく撫でられるんですけどね」

頭とか撫でられるのも気持ちよくて好きだが、頬など慣れられるのも違う感じがして気持ち良い。
ただ、男が撫でようとしたら全力で逃げるか、抵抗するつもりだが…。

魔王レヴィアタン > 「……男でも良いとはまた、貪欲だねぇ。聞けば聞くほど面白い話だ」

格好良いといわれれば、得意げに笑ってみせる。
憧れの対象として見られているのは感じ取れるが、さて。

「ま、機会ありゃうちの船に招待してあげるよ。ただムッサイ男ばっかりだからねぇ…」

嘘である。こうして反応を見るのも、楽しみの一つだ。
頭とか、という言葉に頷き、頬から頭へと手は移動する。
緩々と優しく、子どもをあやすような仕草で。