2015/11/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にルーフェンさんが現れました。
ルーフェン > 「よくない風の吹く街だ…」
富裕層の暮らす街の一角にある高い教会の尖塔の脇に立てば風が強く吹き付ける
街を一望できるそこから足下を見下ろしながら呟くと人の暮らす街などはどこもこういう物であろうか、と僅かに首を傾げた

喜びヶ原の街道沿いを歩き王都の傍までやってくると車輪をぬかるんだ地面に取られて立ち往生している馬車を見かけた
不憫に思い助けてやると、馬車の主が急ぎの仕事の最中で、危うく刻限に間に合わなくなる所であった、と
たいそう感謝されて何かお礼をというので、以前着ていた鎖帷子や貫頭衣と引き換えに一番安い服を一式と外套、
それとすこしばかりの硬貨を受け取ったのであった

裕福な商人であったのか他には?と問われたが、面倒くさくなり引き止めんとする商人が眼を離した隙をみて逃げ出した所であった

ルーフェン > 本来、空を飛ぶことを何よりもの愉しみとするドラゴンである
街でも一番高い教会を見つければ、人の目を盗むようにして壁を登って行き、一番高い場所まで登ってくれば満足気に笑いつつ、足下の街を一望する

風を全身に受け上機嫌でいるが、道をゆく人々が時折、此方に気がつくようで指さされたり、
何やら大声で叫んでいるような気がしないでもないのだが、あまり気にする様子もない

此方を指差す通行人に気がつくと愉しげにばっ、と手を上げてブンブンと振ってみせるほどである

ルーフェン > 時間が経てば経つほど、足下でのざわめき声が大きくなっていく
誰かが自殺願望者と自分を間違えたのか、地区の警邏に当っていた衛兵を呼びつけたらしいのが視界に入れば、うげ、と表情を曇らせた

「少々、調子に乗りすぎたか…」
軽く舌打ちをすれば、屋根の上を駆け衛兵の死角に回りこむようにして屋上から地上へと戻り、
フードを被れば歩く人の波紛れるようにして姿を晦ますのであった

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からルーフェンさんが去りました。