2023/04/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 噴水広場」に竜胆さんが現れました。
竜胆 > 昼間の広場は、活気にあふれている、冒険者や、兵士、商人や町人、様々な人が行き交っている。
 休憩場所と共に、この場所は通路でもあるから、馬車も通れば、早馬も走っている、空にいるドラゴンは、トゥルネソルの竜か。
 わいわいと、人の声、喧騒と言わんばかりに溢れかえるその場所、移動に疲れた人が、水を求めて休息する場所。
 そんなベンチのうち一つに、ナイトドレス姿の少女が一人。
 場所に似合わぬ格好も、背中に映えている翼に、尻尾が理由を物語る、人竜と呼ばれる種族であり、背中に翼が有るので、着られる服の制限があると言う訳だ。
 今日は休息日だからだろう。普段学校に出ているような子供達も走り回っているのがみえる。
 富裕地区特融と言って良いのだろう、貴族等の身成の良い子女が、多めだった。
 学校の縮図だろうか、貴族の縮図だろうか、そんな雰囲気を醸し出しているのも見える。

 そんな中で、少女はその手に魔導書をもち、ベンチに腰を掛けてそれに目を通す。
 暖かな太陽の光の下、日向ぼっこのような気軽さで、危険な書物を読んでいるのは、自分は問題がないと判断するから。
 魔導と言うのは深淵を覗き込むほどに、奥が下がっていく物、人間が生涯研究して習得しきれないものだが、人の寿命の外のじぶんであれば。
 純粋な興味と好奇心、後、魔術の力を求めた故の、学習。
 それは兎も角、暖かな日の光の下、日向ぼっこはそれなりに心地よくて。
 ベンチからだらりと下がる竜の尻尾は、ぴこり、ぴこり、と嬉しそうに揺れて、てち、てち、と床を叩く。
 見る者、知る者が見れば、超上機嫌だ、と判る様子。

 ぺらり、ぱらり、と魔導書を捲る音が、喧騒に消える。

竜胆 > 本に集中していたのだけれども、ふと視線をあげてみる。
 周囲は相も変わらずに楽しそうにしている人々、行交う冒険者等は、矢張り変わることなく。
 ただ、少しばかり、人が多くなっている気がする、まあ、時間も時間だ、人が行きかう時間でしょう、ゆらと尻尾で、地面を撫でる。
 ぺらり、と魔導書を捲り、視線を落とす。
 そして、ふと、思い出した、あの子は何処に行ったのか、と。

「――グリム?」

 此処に来る際に連れてきた狼犬、3Mもの大きな大きな犬で、義理の姉の連れている子だ。
 義理の姉が冒険者であり、冒険をして狼犬を置いていくこともある。
 その時は、竜胆がいつも面倒を見ている。
 三姉妹の中で一番時間があり、家にいるから、だ。そもそも、ラファルは家にいる事は無いし。
 ただ、最近姉の娘がいるし、その辺りに押し付けても良いんじゃないかしら、と思うのだけども。
 今回も連れていたのだけど、そう言えば、本を読むに当たって放置した。
 彼は頭が良いので、基本何処かで人の迷惑にならない様に遊んでいるのだし。

 視線を巡らせて、右に、左に。
 直ぐに、大きなグリムの姿が見えた、子供たちと楽し気に遊んでいるようだ。 
 こちらに気が付いたのか、如何したの、と首を傾げていた。
 ひらひら、と軽く手を振って、遊んでなさい、と指示して、本に視線を再度。

竜胆 > いくばくかの時間が過ぎて行ったのだろう、捲られていく本が、ページが無くなり、読み終えてしまう。
 日が落ちて来ていて、人通りは――――未だ、沢山ある、まあ、そんなに早く人が居なくなるわけでは無いし。
 もう少し日が落ちてからが、夜、帰る時間となるのだろう。
 そんな事を考えてから、しかし、自分には関係がない事で、魔導書読み終えたのならば、戻るだけだ。
 今学んだことを研究する、実践する必要があるし、流石に此処で行う程分別がないわけでは無い。

「グリム。」

 もう一度、今度は意志を持って呼ぶ。
 狼犬は遊んでいる子供たちを上手に下ろして此方に駆け寄ってくる。
 自分の隣で尻尾を振る狼犬、その頭を軽く撫でて見せて。

「帰るわ。」

 判った、とばかりに大きく一鳴きする狼犬。
 満足そうに頷いて、本を異空間にしまい込む。
 そして、ゆったり歩いて、去って行く―――。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 噴水広場」から竜胆さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/魔法武具店」にヴァンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/魔法武具店」にソフィアさんが現れました。
ソフィア > 「あると思います?」

苦笑を浮かべる男にそう言うことだと真っ直ぐに見返して。
一度使ってしまえば再利用はできない人形、新しいのを作らないといけないと思い。

「そうしておいてください。偶にでもお客は来ますし。
特に何も。いたって平穏でしたよ」

店の隅に向かった男を一度だけ見ればカウンター裏から手首ほどの大きさの木材を取り出し。
揶揄う様な口調で問いかけてくる事に視線を向け、手の動きにもう一度呪う?と笑顔を見せて。

「全部忘れずに、途中で増やすのはなしにしてください。10人全員を呪うのは骨なんですよ。
確認したくないですけど……そうします」

もし持ってこなかったり増えたりとしていれば再び呪うと、その時は今回以上の呪いをかける訳ではあるのだ。
そして確認方法に少し考え、それでいいと頷いて見せて。

ヴァン > 「いんや、全然」

信用とは積み重ねるもの。最初から何もないどころか、むしろマイナスからのスタートだ。
何も変わらない、という言葉には意外そうな表情を見せる。

「そうか。それなりに印象深い思い出になったと思ったんだが……
っと、暴力はよくないと思うな」

取り出された木材にやや固まった笑いを見せる。
普段ならばなんてことはないが、先程呪いが解除されたばかりだ。体力は万全ではない。

「わかってる。俺が人に渡したものは責任をもって全部回収する。
再生には専用の魔道具が必要だから大丈夫だとは思うが、嘘感知の魔法も使って見ていないかも確認する。
……信用できないのなら、今俺に嘘感知の魔法をかけてもいい」

一般的なコミュニケーションではまず用いられない呪文。
男は嘘をつかない、という意思表示をした。マイナスの信頼関係だからこそうってつけの呪文といえる。

「さておき……意外だな。
君が……その、練習はしていても実戦が初だったということと、その後の練習に何も影響を与えてないことが」

本人曰くそういう感情が湧かなかった、とのことだが、人間年齢に換算してもそれなりの歳だと思う。
人間の都市にいれば同胞と会う機会は確かに少ないだろうが……。

ソフィア > 全然という男に判っているならいいと視線を向け。
意外そうな顔を見れば眉が少し動き。

「最悪な思い出にはなってますよ。
今度こそ捥がれたいと思ったのですけど?」

固まった笑みに楽しそうな笑みを浮かべては見返し。
人型に仕上げていないので呪いをかけてもさほど効果はないのだが、それは口にせず。

「もし広がって妙なのがこの店に来たときは赤い染みが増えることになりますね。
魔動機なんてある所にはありますよ、ここみたいに。そうしてください」

嘘探知の魔法といわれるとそこまではいいと首を振る。
その程度は信用をしても良いという意思表示であり、嘘ならば今度こそもげ落ちるという警告でもあり。

「意外?そう思いますか。
実戦が初めてなんて誰にでもあることですよ。それに練習に影響を与える程度でもですから」

人間とエルフの時間間隔はかなり違う。
その上に同族と会うこともなければそのままというのもざらにあり。
そんな生活が長かったので影響といわれても今更だという顔で。

ヴァン > 「そうだな……流石に、俺が把握してない物はでないと思いたいが。
意外――そう、意外だな。この街はなんというか、そういうのに溢れているからね。
練習にも影響を与えていない? それは――残念だな。
一人で練習するよりはよっぽどいい練習台になると自負しているんだが」

舌を出して、先程卑猥な仕草をさせていた手を己の顔に寄せる。
絶対の自信を持っているようだ。

「前回は状況が状況だったから君が言わんとしていることはわかるが……
多分、君が自分でするよりうまくできる自信はあるぜ?」

体力が戻ってきたが、俊敏な動きができるには程遠い。
セクハラ発言でゴーレムをけしかけはしないと思いたい。悪戯っぽい笑みを浮かべる。

「……そうだ。勝負してみないか?」

ソフィア > 「色々な物を扱う店も多いですから。
この街になくてもダイラスあたりに行けばありそうな気もするし。
……やっぱり捥いでおきますか……。
練習の必要もないですよ、それは」

卑猥なしぐさをしていた手を顔に寄せる姿に眉間に小さくしわが寄り。
やはり捥いでおくべきかとカウンター下から先ほどの短剣を取り出してみせ。

「わかっているなら口にしないでいいですよ。
そんな自信は娼館で自慢して、ここは武具屋なんだけど?」

セクハラ発言に完全にあきれた視線を向けては指を動かし。
それに合わせて店内に置かれたゴーレムがきしむ音を立て。

「勝負?いったい何のです」

その言葉に、絶対にろくでもないという確信はあるが一応問い返して。

ヴァン > 「ダイラスの闘技場にあるやつとは規格が違うんだ。俺も探してみたんだが再生機器は見つけられなくてね。
かなり高位の魔術師なら読み取りの魔法で中身を見れるが、ぱっと見はただの魔石だ。気付かずに中身の魔力を使ってしまうだろう」

安全だ、ということを伝えておきたいのだろう。
取り出された短剣には目を細める。呪いに対して、心構えがあるかないかで抵抗力は大分違う。
娼館でやれ、との指摘には軽く肩を竦めてみせる。

「うーん……四半刻くらいで、俺が上半身だけ使って君をイかせられるかどうか。
君が勝てば俺を出入り禁止にするなり、案件5つ分紹介させるなり……好きにすればいい。
俺が勝てば、君に能力を証明できたことになる。あぁ、あと今後呪うのをやめてもらいたいな。もちろん先程の魔石の話とは無関係だ。
あとは……男と違って女性のそれはわかりにくいから、君の自己申告ということにする。どうだい?」

女の想像通り、ろくでもない内容。
ゴーレムがきしむ音を聞きながら、ゆっくりと立ち上がる。襲い掛かってきたら素直に退散することにしよう。
こんな挑発に乗ってくる女性とも思えないが、腕に自信があるという振る舞いは見せた。
その鼻柱をへし折ってやろうという思いが、もしかしたら生まれるかもしれない。

ソフィア > 「あそこのは凄いと聞きますね。お客から。
見つからないなら貴族やお金持ちが買い込んでそう。
それだけの腕があるなら自分の魔法でやっていそうなのが人間って生き物ですよね。
使って壊してくれれば面倒がなくていいね」

貴族や金持ちはもっていそうだが見つからないなら一応の安心。
取り出した短剣に反応を見せれば少しだけ気が晴れて。

「勝負といいながら貴方が有利すぎる条件に思えますね。
お客で来るなら出入りの禁止はしないし、忙しいのも好きじゃないの。
あんなことをしないなら呪う必要もないって忘れてないです?」

本当にろくでもない内容に大きなため息を吐く。
そして告げられた内容にどう考えても自分が負けるのが見える勝負内容。
男の鼻柱をへし折ってやりたいと思うが勝ち目のない勝負も不毛という考えが強く。
普通の客なら出入り禁止にすることも呪いも必要ないと告げてはゴーレムを待機状態に戻して。

ヴァン > 「ダイラスは王都にはない魔道具が多いって聞くな。
普及させるには原理がわかってないものも研究されてるとか……」

先日訪れた際のことを思い出しながら口にする。

「有利……かい? それなりにイーブンな条件だと思ったが。無理強いはできないな。
君が一定時間、そうだな……降参しなければいいだけの話だ。
後は魔法や薬品での妨害はなし、ぐらいを考えていたが」

目の前の女がどれだけ我慢することができるかは前回の商談の時からなんとなく予想がつく。
四半刻、つまり約30分程度なら丁度いい勝負になる頃合いだと男は考えていた。
女にとっては勝算の問題もあるだろうが、それ以上に勝って得られる内容がそこまで魅力的ではなかったのだろう。

「ま、出入り禁止はともかくとして……忙しいのが好きじゃない、ってのは変な話だ。
このお店は趣味や道楽でやっている、って訳かい?」

需要はそう多くなくても、一度で得られる利益が多い業種といえるだろう。
そこまで仕事の口を増やさなくても十分、量より質ということか。

ソフィア > 「あそこは港もあるから外からも商品が来るよね。
私としては普及してほしくないのは多いかも」

港町はある意味王都よりも物がそろうというのが自分の考え。
魔動機の普及も物によるというのが自分の考えてあり。

「誰かに襲われるまで実戦経験皆無と自信があるあなたとで勝負になると思います?
その降参をしない自信がないんですよ……」

不本意とはいえ経験をさせられているので前回よりも体はそっち系には素直になっていて。
四半刻も耐える自信はなく、魔法で感覚の制御もなしならば先ず勝てないという判断。

「人間は商売繁盛がいいみたいだけど私はエルフよ。
それに前みたいな依頼を受けると店を閉めて作業もするから、お客が多いとそれもできなくなるの」

需要自体はそれなりにあるが高額、そして魔法の武具を手に入れることができればこの店に来なくても困らない。
そして何よりも受けてそれを行うなら接客をする暇もなくなることが多く。
趣味や道楽もあるが、それ以上に魔力を付与するには条件次第では大変なのだと説明をして。

ヴァン > 「わかった。それならばこの話はここまでとしよう。
一人でのうまいやり方を教えようかと思ったが……」

少し名残惜しそうに呟く。冷静に判断をするあたり、前回の商談に怒りはあっても割り切れる点に感服する。

「あぁ、店番だけでなく職人としての仕事を考えるとそうなるか。
人間なら店番を雇って、と考える所だが。一人で生活していく分には今のままで何も問題がない、と」

説明を聞いて頷く。収入を増やす必要がなければ、事業を拡大する必要もない。
エルフにしてみれば、人間は短い人生をせかせか生きているように見えるのだろうか。

ストレッチをするように身体を軽く動かす。大分感覚が戻ってきた。数日しっかり休養をとれば元に戻るだろう。
出口へと歩きながら、辞去の挨拶をする。

「それじゃあ、魔石が揃ったらまたここに来るよ。
練習台になるのも大歓迎なんだがね」

右手をひらひらと動かしてみせる。

ソフィア > 「そうして、それに女の子にそういう話を振るのはセクハラよ。
今のところは間に合ってる」

名残惜しそうな言葉が聞ければ間に合っていると一言。
あの時は腹が立ったが呪いでそれなりに男に影響が出ていたと分かれば留飲もさがっていて。

「ここは私しかいないの、だから付与をするときは店は閉じるのよ。
雇うことも考えた時期はあるけど……この街の人間って危ない人が多いでしょ?」

一人で店を維持していくのならば大金は必要なく。
それにせかせかと働くのも何か違うし、人を雇うにしても信用が難しいと切って捨てて。

男がストレッチを始めれば警戒をするのだが、襲ってくる様子がなければ肩の力を抜き。
出口に向かっていき、挨拶を返されると小さく頭を下げ。

「できるだけ早くそろえて持ってきてくれると安心できるからね。
練習台じゃなくて珍しいエルフを抱きたいだけでしょう?」

手を動かす男に間に合ってるというようににらんで見せて。

ヴァン > この街で人を雇うのは難しい。
見習い程度の内容ならばともかく、大金が動く仕事となればかなりの信用が必要だ。

「わかってる。遅いからって呪わないでくれよ?
そうだな……それもあるが、君をもっと、蕩けさせてみたいと思ってな。
練習も実戦も良いものだ、ってのを伝えられればいいな、と」

冗談か本気かわからぬ言葉を紡ぎながら、入口の扉を開けて去っていく。

ソフィア > お金もだが下手をすれば自分にも手を出してくるかもしれない。
そんな事を考えれば余程に信用できなければまず雇えないという危険さもあり。

「約束を破らない限りは呪わないし、安心していいよ。
……今気分を変えていいけど?
そう言うのにはあの時も言ったけど、今は興味がないから」

男の言葉にそう返せ場出ていくのを見送り。
姿が見えなくなればカウンターに身を預けて大きく息を吐いて。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区/魔法武具店」からヴァンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/魔法武具店」からソフィアさんが去りました。