2023/02/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 食事処」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > カウンターとテーブル席
富裕地区の中ではランクは中の中といった具合の場
レトロというべきか、最近の建築とは違い聊か歴があり古臭い
しかし富裕地区でまだ健在できるだけの力はある店

酒場と食事処が混じったような場所で、メイラは黒い外套を脱いだ姿でカウンターにいる。
白いネクタイは少し崩れており、頬や鼻筋には傷跡を覆う乳白色のテープが備わる。
目の前には、白いプレートの上に鎮座する大きな赤身肉の一枚
カチッ、カチャとナイフが白いプレートと擦れる音と共に、4分の1を切り取るとギザ歯の中へ
女子としては聊か食事作法から抜けた食べ方で吸い込まれていく。

余計な草などいらぬと、肉一枚だけ
赤茶けたソース 溶けかけのバター乳脂 それらがマーブル模様を描くステーキ肉
家畜ではなく上辺にいる狩人の上手な血抜きや解体作業が功を為している。
ザクッザクッと筋や脂身の無い芯肉のような純赤身をかみ砕いて呑みこむ
喉を通し、少し鼻腔から息を通してゆっくり余韻に浸っていた。

コツ、コツ と革靴の音が近づく。
カウンターでネクタイを下げる老紳士が、傍の杯に甘口の樽酒
艶のある紫色を湛えて注がれていくのを横目に眺めながら、ガモッと二度目の肉を口に入れた。


「んっ。」


呑みこんだ後で、渋みばかりで価値を感じない高いばかりの屑酒よりも舌に優しい酒の味で
やっと声を出しては、肩から力が少し抜けるように滑らかな曲線を描く。
いつものルーティン 外で任務を終えて帰ってきた後には、帰る場所の肉では足りない。
腹の中が消化が速いことを感じている。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 食事処」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。