2023/01/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 トレーニング場」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > 貴族施設の一つ
凡そ紳士淑女が通う場所には見えないだろう 武技や肉体造りにすらなる場所
興味を持つ者と錆びつかせたくない者以外には現役引退した筋肉な老紳士などもいる。

メイラも、この施設内で稽古着姿
王城ではなく珍しく一人訪れている場所にて、柔軟に体を曲げて体を床に押し付ける運動や
重量のある木塊に柄を取り付けたそれを用いて、片手ずつの素振りを繰り返すなど
全身は汗がにじんで、熱気を帯びている。
この季節、適度な湯水と着替えを用いなければあっという間に風邪をひいてしまいそうなくらい。

そうして体を起こしたメイラの全身は、黒の包んでいる普段よりも、筋肉が起き上がっている。
額の汗を指先で拭って掃いながら、重量物の切っ先を地面に点けずに宙に浮かせたままの姿。
廻りの問いには忌々し気にこたえるだろう。


「事もあろうにゲキ強い病魔と毒に少し浸かっておりましたのよ。
 おかげで体が随分と鈍ってしまいましたわ。」


そう言って、片手で振り回す木塊の ぶぉん ぶぉん となる風の音。


「ふんっ ふんっ 駄目ですわ 鋭さがまだ鈍らですもの。」


そう言ってチッと舌を打つ貴族令嬢。
赤い瞳とギザ歯は今日も赤く白く。