2022/09/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/奴隷市場」にレフェーリアさんが現れました。
レフェーリア > 平民地区、貧民地区より巡って来た荷馬車が辿り着いた、富裕地区に存在している屋敷では今日も今日とて奴隷の売買が秘密裏に行われている。
商人によって攫われたのか、借金で首が回らなくなったか…いずれに理由があったとしてもこの国では珍しくない事であり、この場に居るのは奴隷と、奴隷を買い取る素性を隠した貴族ばかり。

……されども、必ずそんな悪行を暴く者も存在する。幸運であったのか、国がまだ腐り切っていない事の証明だろうか。
オークションが中程まで進んだ頃に、突然に訪れた武装した集団によって貴族は残さず押さえ付けられ、奴隷もまた同じく残さず回収された。
貴族が必ず罰せられるのか分からないが、正義は成し遂げられたのだ――

「あ、あの、ち、違い、まっ……」

そんな活劇の裏側で、割を食っている者も少なからず存在してしまっていた。
奴隷が病気を患っていないか診察し、場合によっては治療を施して可能な限り値段を吊り上げろ、との指示によって雇われていた一人の治療師。
彼女も逃げそびれて貴族達共々捕まるかと思ったが、案内されたのは他の保護された奴隷達の乗せられた馬車の中。

言葉によって拒むより先に、本当に正義であるのかも分からない者主導の下馬車は進み始める――

ご案内:「王都マグメール 富裕地区/奴隷市場」からレフェーリアさんが去りました。