2022/08/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にロイナさんが現れました。
■ロイナ > 今日も今日とて人間の欲望が渦巻く王都。
いつものように淫魔の少女は夜も更けた街並みをぶらつき、獲物を探していた。
とはいえ、ここは富裕地区。
令嬢などは皆邸宅に帰り、ぬくぬくと過ごしている時間帯であろうから高望みはしない。
最悪獲物が取れなくてもいいし、暇が潰せれば良いのだ。
「もうすっかり見慣れてきちゃったな~…」
ぼんやり呟きながら石畳の道を歩く。
行く先は幾つかの路地に枝分かれしている細い道。
人目につきにくいところではあるが、この辺りの地理に浅い者が迷い込みやすい場所でもあった。
「あぁここか…」
以前迷い込んでえらい目にあった。
その記憶があるだけに一旦立ち止まり、ぐるりと見渡してみる。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にミシェルさんが現れました。
■ミシェル > 王城における今日の仕事が終わり、家路へと歩く女男爵。
貴族たるもの、己の領地の屋敷の他に王都にも邸宅を持つ者が殆どである。
そしてミシェルの邸宅も、王都の富裕地区にあった。
「おや、君は」
大通りを外れ、細い道を歩いていると、見知った相手に出会う。
今は少女の姿をしている、この街で暮らす淫魔の一人。
「やぁロイナ、奇遇だね?」
ミシェルはにこやかな表情で声をかける。
■ロイナ > ぶらりぶらりとあてもなく歩いていると、道の向かい側から歩いてくる長身の姿に気づいた。
近寄ってみるとよく見知った相手。はたと瞬き、首を傾いで微笑む。
「ミシェルじゃん。どうしたの、こんなところで。帰る途中だった?」
この辺りは富裕地区。
時間帯からして帰宅途中だったのかもなとすぐに察し、次いでにやりと笑う。
「ね、またミシェルの家にお邪魔してもいい?」
まるで友達同士で交し合うような、そんな提案を投げかけて。
■ミシェル > 「勿論帰宅途中さ。今日は仕事が長引いてね…」
王城で宮廷魔術師が駆り出されるような事態が起こるのは日常茶飯事であるが、
今日は特にいくつか騒動が起き、その解決に彼女も駆り出されたのだ。
とはいえ、政治に関わらないであろうロイナは知る由も無いだろう。
「そういう君は食事の相手を探してるみたいだね?
僕でいいなら家に招待してあげるよ」
にこやかにそう答えて、彼女に手を差し伸べる。
その手を握られれば、己の自宅に向けて歩き出すだろう。
■ロイナ > 「ふーん。お疲れ様だね」
特に興味なさそうに呟く。
察しの通り、政治に関わる機会はまず巡ってこない。貴族層に食い込んでいる魔族なら話は別だが…
一介の淫魔には縁遠い世界であった。
「ふふ、そろそろ諦めようかな~と思ってたんだけどね。
あたしは運がいい」
差し伸べられた手を握り、ミシェルとともに彼女の邸宅へ向かう。
その道中、いつの間にやら背丈は隣を歩くミシェルとほぼ変わらぬほどになっていた…
■ミシェル > 【移動します】