2022/08/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > まるで、ホテルの様な大きな建物。
花の鉢植えが入口の両脇に並び、飾りの金具がついたその扉を開くと、そこは富裕地区冒険者ギルドの内部だ。

屋内は、酒場と言うよりレストランに近い間取りで、テーブルとテーブルの間がある程度開いている。
その奥には、依頼受付用のカウンターもある。

「(良くも悪くも、お上品なんだよな。ここは。
場所柄、仕方ないとは思うんだけど)」

そう思いつつ、注文した紅茶を啜る青い闘牛士服の男。
男が見やると、他の客の姿も見えるが、半分ぐらいは冒険者ではなく普通の客だ。
無理もない。何せ、この建物を看板なしで見れば、ホテルかレストランにしか見えないし、実際両方の機能があるのだから。
恐らく、冒険者ギルド側も意図的に勘違いさせているのだろう。
冒険者の宿泊や食事代では経営が賄えないが故の、苦肉の策という感じか。

「富裕地区の仕事はコネづくりに向いてるし、冒険者としちゃ損はないと思うんだけど……敷居は高いよなあ」

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からクレス・ローベルクさんが去りました。