2022/02/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > 海沿いのレストラン
富裕地区の中で海側に構える場所
騒がしい酒場や、エールを片手に集まる者らとは違い
此処は掻テーブル席が設けられ、テーブルには明かりとなるものがある。

メイラは肩から羽織るムラ染のコート姿
全体を黒で纏めた姿で珍しく大人しめな場所に訪れると、空いている席の角
窓辺の席に腰を下ろせばコートを預けながら刀だけは手元に置いたまま。
腰から大小を抜き取り、壁に立てかけておく。

両手の手首から指先までしか覆わない、手袋のように収まっている黒いガントレット
グローブと共に外してしまうのなら、素手のままテーブルの端に置いて一息ついた。

「ふぅ。」

メイラは今晩、別の場所でいつものように肉料理を食べようとしていた
しかし下手な店に当たってしまったらしい。
気を取り直すように、躊躇いも惜しみもなく別の店に切り替える為に
この富裕地区に訪れたのなら、時間は少し経過して目の前には
甘い白桃色のワインと共に、魚肉のムニエルにソースがかけられたもの
首元にはナプキンを掛けた姿 ナイフで切り分けたそれを、口に含む。
口の中でほぐれるそれは、肉とは違うもの。
久しぶりに感じる魚肉の味と食感に、敢えて別の店に切り替える切っ掛け
それがあってよかったかもしれないと、メイラは思っていただろう。

「偶には魚肉も、悪くありませんわね。」

白桃色のワインが注がれた、不透明なギヤマングラスを傾けて思う。
釣りが趣味という友人と偶々出会ってはそれを話し、悪い肉が当たった後に魚肉を勧められた。
こういう出会いは、嫌いじゃない。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。