2022/01/23 のログ
■シンディ・オーネ > あてもなくさ迷った脚は結局床で突っ張って。
手はベッドのシーツを握っていたが、それでは身体を躍らせにくくていつの間にかヴィルアの手首を握っている。
引き剥がそうとするのではなく、ただ快感を貪る自分の身体を固定するために。
優しいインターバルの中で震えは徐々に弱まり、けれど唐突にビクンと跳ねたりするが、
それもやがて大人しくなって、腕の中で深い息をつきながらぐったりと脱力する。
「――…は? …あ、ああ―― も、もちろん、危険、なら…」
忘我の境地で、戦えるか?という問いにはすぐに反応できなかった?
何の事?という一拍が答えだが、そもそも状況が差し迫っていないからだと釈明する。
本当に危険な状況なら、十分に戦える状態だろうと頷いて。
――ここまでなされるがままだったから、近付く唇もしばし見つめてしまった。
弛緩した顔を覗き込まれるのにも反応できず、唇が触れそうになるが――
「――ご冗談を。」
ちょっと待て、と手が割り込む。
口元ではなく喉に添えられた手が、何のつもりかとやんわりヴィルアの顔を押し返した。
「…その、失礼、しました、色々。勉強に、なりました…」
よろりと膝の間から抜け出して、片付けますねの姿勢だ。
あっちこっちドロドロだが、仕事内容的にも着替えなんかは常備だろう。
とにかくメイドの手を借りずに済む原状回復を考えて、ベッドシーツなどの事もあると右往左往だ。
■ヴィルア > 大人しくなれば、それ以上何か激しい動きをすることはない
戦えるというのなら、それを確かめようと唇を近づけ――
「よし。…この程度、妨害されなければどうしようかと思ったよ
いつまでも呆けていては、何をされても仕方ないからね」
止められれば、怒ることは当然せず
緩やかに頷いてから、身体を離すのならば拘束を解く
「ああ。謝ることはない。私も調子に乗りすぎた
…気にしなくていいのだけどね。
そうは言っても、気になるのだろう。好きにすると良い」
ここのメイドや執事たちは、その程度の事で今更動じたりすることも無いのだろうが
話してきた中で、やはり気になるのだろうと思い、好きにさせよう
「ベッドシーツは、そこの棚だ。」
時折こうして、アドバイスを飛ばしながら
自分が手伝えばまた気を使うだろうとわかっているから
多少、そうやって指示を出したり
こっそりと、わかりやすい場所に替えのモノを置いたりしつつ
片付けの様子を見守ろう
■シンディ・オーネ > 「そんな、ちょっとイってしまったくらいで。」
多少ふわふわするし、余韻に浸っていたいのはもちろんだが、緊急事態に動けないほどになるものかと、平静を取り戻せばお澄まし顔。
乳房をぶら下げている事への抵抗はずいぶん和らいでしまってしばらくそのままだったり、
部屋に着手しようとするがその前に着替えだよねとちょっと遅れて気付いたりと、コトの後で挙動はだいぶ怪しいが、それでも自分で片付ける。
着替えはあるが、この部屋には無い。
露骨に持って来たりもしなかったので、そこは応急処置でタオルを巻くとかになるだろうか。
色々と濡れそぼっているのを無視して着用し続けるのも手だけれど、そんな状態で部屋をウロウロされたくなかろうし。
「…特に伏せてはいないので、話す人は、私が同棲している事を知っています。」
片付けながら、やっぱりコレやってしまったんじゃなかろうかと血の気が引いてくる。
上手く片付けたところで、メイドの目は誤魔化せないかもしれない。
何より、少なくとも今夜入室するところは見られているのだ。
――アニーに伝わってもおかしくないと、改めて意識して。
「…チェスを教わっていたと言って通用しますか?」
非常に苦しい気はしたが、内装見回せば無駄に高級そうなボードゲームとか無いだろうか。
いやもうこの際、詩でも何でもいいのだが。
■ヴィルア > 片付けをする様子を、時折口を出しながら見守る
終わった以上、特に何も手出しをすることもなく
ただし、手伝うことはそれほどせず
流石に女ものの下着の類は無いが、小さなタオルもあるため隠すことは可能だろう
ヴィルアの方の着替えはあるため、先に着替え
男物のモノで良ければあるよ、などと冗談交じりに言ってから
「なるほど。…ああ、人の口が軽いのはよくわかっているさ
ただ、そうだね。この屋敷にいる者たちは、私の…放蕩さ、と言うべきか
気に入った相手を連れ込むことを良く知っている。…メイドたちも何人か、連れ込んだこともある」
だから、といって
「これが日常なんだよ。ここの
例え、1日君がこの部屋から出なかったとして、殊更に広めようとする者は居ないだろう」
一部が知っている地下の事も含め
この程度なら、噂になることもないと
「それでも気になるなら…そうだね。チェスとカードくらいなら用意してある
手ほどきを受けていた、というなら…いくつか定石を覚えて帰るかい?」
あまりにも、相手の認識と違うであろう常識を告げてから
もし必要なら、言い訳も更に用意しようと言う
■シンディ・オーネ > バスローブなどもその都度用意される物でここには無いか。
あったとしてヴィルアの、男性の私物を借りる事に若干の抵抗が無くは無いし、
そんな格好で廊下を歩いているところなど見られたらそれこそアウトなのだが。
だから今は適当に隠しておいて、部屋を退出する際は一応見た目だけ整えたスーツに戻って、護衛の控室なり何なりに帰ろうと思う。
ニオイは、近付かなければバレないし。
「……。」
――だから、と説明してくれるヴィルアに首を傾げる。
ヴィルアの感覚としてはそうなのだろう。
連れ込まれたメイド達については心配ないだろう。
でも、それ以外は…?
「…ヴィルア様がそう仰るのなら、そうなのだろうと思いますが――
それは、雇い主であるヴィルア様が色々と奔放でも周りは慣れるかもしれませんけど…
それに流されてしまう女への見方は、ヴィルア様に対するものとは――」
別になるんじゃないのかなと言うけれど、まず今の発言で自分を流される枠に入れているのが問題だし、
ヴィルアの相手が誰であれ、そこにヴィルアが関わっている以上は主体がヴィルアで喧伝無用というのも分かる。
自分だって、こういう関係でなくっても、尻軽な女を見かけたからと言って、
その女の恋人を知っていたら忠告に行くだろうかと考えると絶対行かないし。
杞憂だろうとは思うのだが――
「――あ、では、カードの方が覚えて出番多いでしょうか。」
チェスでも何でも良いけれど、何か教わるのなら使いどころの多いものが良いだろうと言い。
あでも、この上そんなゲームまで教わるのは申し訳ないので、定石とかは遠慮しなければならない気がしてしどろもどろ。
リアリティは大事なので知っておくべきではあるが。お言葉に甘えてしまったりして夜が更ければ、
その間に気まずさもいくらか和らぐのだろうか――
■ヴィルア > 「ん。まあ、気にするなと言ったのは私だが…
そもそも、私と君には…差があるだろう?」
これまで気さくに接するように言ってきて、いい傾向だろうが
そもそもが、貴族と平民という関係だ
「しかも、君は私に雇われている
私は平等にしているつもりではあるが、雇い主としての強権を使っていると言われても何ら間違いではない
だから、君は今日『何らかの理由で無理に連れ込まれた』だけ。この屋敷の中の人間にはそう伝わるだろうね」
予測であり、完全ではないかもしれないが
確度はかなり高い。少なくとも、脅されるようなことはないだろう
「それとも…下衆な貴族と同じようにこう言って欲しかったかな?
『バラされたくなければ、私に身体を捧げろ』などと」
わかっているだろうが冗談だよ、と言いつつ…カードがお望みならカードを取り出そう
質のいい紙を使ったカードだ
それを使っていくつか…貴族の間や、メイドたちと戯れに遊んでいた遊戯を教えよう
市井にもカードは出回っているはずだから、恋人と遊ぶのも良いだろう
そうこうしている内に時間は過ぎ
いくつかの遊びを教え終われば、爽やかに挨拶をして見送る――
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からヴィルアさんが去りました。
■シンディ・オーネ > 身分の差はもちろん。
だから真剣な浮気の可能性など無いかもしれないが、私達にとっては肉体関係だけで問題になるのだと。
…そう思うけれど、ヴィルアを主体にすればそういう話―― か?
「ヴィルア様は、無理に連れ込むような方ではないと思いますが…?」
――私はそう聞いたら信じない。
この会話は続く「脅して欲しいのか」のくだりに流される事になるのだろうが、
謙遜かもしれないけれど、私の感じている彼の人物像とは、ずいぶん違った事を言うのだなという感触は印象に残る。
…結局カードにまで付き合わせる事に申し訳なさを覚えるが、
そうして罪なく遊ぶ時間は、このまま部屋を逃げ出すよりも気分を和らげてくれただろう。
和らげて良いものではなかったとしても。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からシンディ・オーネさんが去りました。