2021/11/04 のログ
■ミシェル > 「やぁどうも!お会いできて光栄です、博士」
富裕地区では度々、王国中より魔術師が集まって会合が開かれる。
それは情報交換や顔見せの場でもあり、親睦会でもある。
身分を問わず、魔術に心得のある者たちに招待状が届くのだ。
当然、宮廷魔術師たる女男爵もお呼ばれしていて、
己の所属する魔術協会の正装たるローブを羽織り、会場に赴いていた。
「これは伯爵、お元気なようで。先日出版された魔術書、読みましたよ」
ミシェルは会場を歩いては、魔術の名士たちに声を掛け、あるいは声を掛けられ。
そして専門的な会話を交わしてお互いの知識を深めていく。
あるいは、他愛もない世間話をして交友を深めて。
魔術師には偏屈なものも多いが、ミシェルは社交的なほうであった。
「ふぅ…ちょっと疲れたな」
流石に会場を一回りして話をしていれば、それにも疲れてくる。
ミシェルは近場のテーブルに置かれていたワインを手に取り、喉を潤しながらしばし、会場を眺めていた。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 魔術師の会合場」からミシェルさんが去りました。