2021/08/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にロイスさんが現れました。
ロイス > 富裕地区の大通りを、緑のマントで身体を覆った男が歩く。
いつもは、平民地区の辺りにいるのだが、何となく足を運んだ。
普段あまり見かける事のない、洒落た服を着た老若男女に少し腰が引ける。

「仕事ではよく来てるんだけどね……」

仕事意識がない状態でブラつくと、こうも違うのかと戦慄する。
お上りさんに見られないように、そして不審者に見られないようにきょろきょろと辺りを見渡したくなるのを必死に抑える。

「こういう時って何処を見れば良いんだろう……」

文化堂や音楽堂もあるらしいが、男にそんな文化的な素養はない。
食事処に入ろうかとも思うが、表にある看板に値段が書いていない。
下手をすれば、1000ゴルトの料理とかしかない店に入るリスクを考えると、それはやや冒険に過ぎる気もする。

「(こういうのに詳しい人を連れてくるべきだったかも……)」

今更平民地区に引き下がるのも、何だか負けた気がする。
どうしようかなあと嘆息するが……。