2021/05/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区(ナイトクラブ)」にフェリーチェ・メランドリさんが現れました。
■フェリーチェ・メランドリ > その富裕地区でも端にあるナイトクラブは、安酒を提供する酒場とも貴族御用達の高級バーとも差別化を図るため、いくつかの趣向を凝らしていた。
奮発すれば平民にも手が届くミードも一点物の高級ワインも取り揃え、防音が効いた空間に弦楽器のムーディな音楽が場を作り、そこにグラスのぶつかり合う音とヒールが掻き鳴らす音が時折交じる。
酒や料理を運ぶウェイトレスの半数近くが本職ではなく、王都で一発当ててやろうという所謂お上りさんで構成され、頻繁な入れ替わりで新鮮さを損なわせないのも売りの一つ。
チップ不要の代わりに自由な売り込みが出来るらしく、例えば奥の一番暗い場所だと娼婦が"音楽に負けない声"で接客中である。
そんな店舗が、今日の少女の仕事場だった。
紺色のネグリジェみたいな透けたドレスに、金鎖や銀鎖を垂らして数多くの宝石で飾った高級娼婦まがいの格好は、店側の出資者である貴族の指定。
上納金いらずの売り場を紹介してくれるとの話だったが、これは騙されたのか、それともやる気を試されているのか。
店の性質上、あまり暗い奥の方へ行くとお触りがトンデモなく過激化するし、明るい方へ行くと普段なら絶対着ないような下着へ注がれる視線がキツく、仕方なく中間付近の薄暗い場所でオーダーをとっているところだ。
「おまたせしました、こちらオリジナルブレンドの3色カクテルです」
お声がけがあるようにと、たとえ拙くても金鎖を下げた腰をふりふりテーブルを巡り、丁寧なカーテシと共に高そうなグラスをテーブルに置く。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区(ナイトクラブ)」にヴィクトールさんが現れました。
■ヴィクトール > 再び戦場へ戻り、西に東へと様々な戦場や戦線に配置される日々が続いた。
とはいえ戦いが続けば、部下達にも鬱憤が貯まるというもの。
暴力的な業務は熱気という毒素が溜まり続け、それは晴らし方もそれぞれだが共通するところは一つ。
美味い飯と美味い酒、そして一晩中捏ね繰り回したくなるいい女が欲しい。
睡眠以外の欲求が溜まってきた部下達を連れて王都へ戻ると、今日は俺の奢りだと胸を叩く。
さながら陽キャのパリピ集まりみたいな歓声が上がり、部下の一人が指差したのはこのナイトクラブだったのだとか。
『あざーす! って、こらまたちっこくて可愛いなぁ? いくつ? そういうのもあり?』
カクテルがテーブルに置かれると、成人したてといった年頃の部下が愛想よくお礼と共に本心をぶちまける。
同じテーブルに座る男達は一様にばらばらで、岩のような体をした中年もいれば、ほっそりとした若造もいたりする。
ただ、覗ける腕は筋が張り巡らされた戦人達の姿であり、顔つきも酔いはあれど威厳はある……かもしれない。
そんな彼らの主賓席に座る自身は、酔いに任せてナンパを始める部下の声に顔を上げると、半目閉ざしながら小さく溜息を零す。
「火遊びするのは構わねぇけど、程々に……」
といいかけたのも、顔を上げた先に居た可愛らしい少女がつい最近知り合った少女だったからで。
金色の瞳を瞬かせ、マジかよと心の中で呟きながらもその姿をまじまじと見つめる。
その様子に部下達も訝しげに眉を潜めた後、綺麗に揃った動きで二人を交互に何度も見やる。
紺色のドレスから透ける白肌と、金銀宝石を散りばめた様子はまさしく夜空といったような印象を受けた。
ゆっくりと普段の悪人面の笑みへと変わっていく。
「この間ぶりだな、随分な場所で仕事してるみたいだが……どうしたんだ?」
小さくてしっかりものな少女という印象からすると、こんな場所で働くのが少々不釣り合いな気がしてしまう。
訝しげに眉をひそめながら首を傾げれば、理由を問いかけつつも視線は遠慮なく彼女の姿を堪能する。
顔からゆっくりと下へと下っていき、胸元から腰、太腿と見えるところは余すことなく眺めては上へと視線が戻っていく。
■フェリーチェ・メランドリ > 「えっ、あっ、ありじゃないです。こちらのお席にお呼びするのでしたらっ…………ヴィクッ!?あっ…………」
王都にやってきてほんの数日。
個人的に会話した相手など宿の従業員と雑貨店の店主くらい。
まだ浮かぶ顔が両手の指で数え切れる土地で、よもや知り合い訪れるなんて想像できるだろうか。
何気ない客の軽口にいちいち驚きながらも頑張って対処しようとしたところで、営業スマイルが凍る。
これほど喉を酷使した事があろうかという程の努力の末に叫び出したい声を必死に押し殺し、まだ震えようとする喉でツバを飲み下す。
そして、まん丸く見開かれた双眸で客を見つめる。
「はい、この間ぶり……です。紹介して頂いた名誉男しゃ……いえ、とある方に勧められまして」
視線の動きを感じながら俯くと、しゃらりと細い鎖のこすれる音を立てて摘んだネグリジェを前に回す。
鼠径部に紐が沿っているようなローライズパンティだけならば、薄暗い中ではその薄布一枚で隠れる。
しかし全体的なその装いは少女がどんなポーズであっても変わらない。
心許ない肩紐は華奢な撫で肩から今にも滑り落ちそうで、明るい場所からネグリジェの隙間に光が差し込めば、新雪のような白さが宝石とともにチラつく。
動かないほうが良さそうだと気づくまで、少女は周囲の男の人達をチラ見しながらモジモジと身体を揺らす。
■フェリーチェ・メランドリ > 【公開ですみません、キャラの補足間違えたみたいなので入り直します】
ご案内:「王都マグメール 富裕地区(ナイトクラブ)」からフェリーチェ・メランドリさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区(ナイトクラブ)」にフェリーチェ・メランドリさんが現れました。
■ヴィクトール > マジか~と残念そうに眉をひそめる若造に、ゲラゲラと笑い出す周りの男達。
俺が癒やしてやろうか坊主だのと何だのと茶化した言葉が飛び合い、やかましいと肩に軽く拳をぶつけたりと悪ガキのじゃれ合いのようである。
そして、声が引きつったところで部下達の視線は彼女の表情から自身へと向かう。
『隊長も水臭いもんだぜ、手ぇ出した女がいる店なら言ってくれりゃあいいもの』
『全くだ、隊長の女に手ぇ出したら締められるの俺らじゃないっすか』
という、関係があるんだろうという根も葉もない既成事実を指摘されていく。
そうじゃねぇと言うように両の掌を向けて苦笑いを浮かべるも、彼らが納得するはずもなく。
その合間も驚きに震えて、目を丸くする可愛らしい姿からは視線は離れていないわけだが。
随分と妙な紹介だなと説明に半目閉ざしながら眉をひそめ、エールのジョッキを傾けていく。
とはいえ、この格好を選んだ奴の気持ちはわかるなと思いながら、幼い艶姿を堪能する。
ビキニラインに張り付くような浅履きのショーツに、今にも透けそうなネグリジェ。
ちらちらとみえる未発達な曲線美は、男の中にも淡い背徳的な熱を煽る。
周囲の男達も、そんな彼女の姿を遠慮なく見ていたわけだが、もじもじとする様子に更に勘違いしていく。
先程の若いのが、彼女を少々強引なぐらいに席の奥へといざない、自身の隣へと座らせてしまう。
『じゃあ伝票だけオナシャス!』
あとはごゆっくりと部下達はにんまりと笑って立ち去っていき、他の空いている席へご案内してもらうようだ。
「……まぁ、ああいう馬鹿達だ。けどよ、こんなエロい格好してりゃ、嫌がっても食われちまうぞ?」
改めてその姿をみやりつつ、冗談めかすようにしながら言葉を重ねる。
そしてあの時とは少し異なり、ゆっくりと頬に掌を滑らせようとしていく。
人差し指から頬に触れていき、親指が淡く擽るように頬骨の辺りをゆるく擦る。
■フェリーチェ・メランドリ > あれよあれよと話をすすめる男達に困惑するも時既に遅し。
様子を伺っていた別のウェイトレスが、集団顧客を勝ち取ったりとばかりに元のテーブルに陣取ってしまい、完全に追いやられてしまった。
新たに陣取ったウェイトレスは積極的に男達に粉をかけるものだから、もう戻っても居場所は無いだろう。
借りてきた猫みたいに縮こまってコクコクと、一応納得した様子で頷く。
「そういう危険は、分かってはいました。でも頼れるのはその人だけで……。
王都では場所取りも難しいから、商いが上手くいかないとこれからが立ち行かなくなっちゃったんです」
辿々しく、しかし先を見据えた上で選択肢が無くなったと、現実的な問題を吐露する。
頬を撫でられれば人に慣れた飼い猫のように、或いは父親に甘えるように抵抗の素振りも見せず頬を擦り付ける。
教科書で学んだ事ばかり頭では理解して、実際には……見えてる世界に複数の側面があることを実感出来ていないのかもしれない。
触れられることを容易く許した少女は、その小さな手で大きな手の指を一本握って上目遣いに見上げる。
「あぁ、あのっ、先日見せてもらった写真には、あんな人たち居なかったですよね。
ヴィクトールさんはすごく、大きな傭兵団の偉い人なんですか?
奥さんとか、プレゼントを贈りたい女性とかも、いっぱい居たり……」
こうも分かりやすく無頼漢じみた男達とつるんでいる光景は騙された気分だけれども、頭のまだ理性的な部分では分かっている。
だから想像以上の巨大組織を担っているなら、相応の財力もあるだろうと暗に問いかける。
ただちょっとばかり、心をかき乱した羞恥心と突発的な焦りで考えが追いつかず、へんな勢いが伴ってしまう。
純心とおねだりをする女の子の合間のような潤んだ瞳で見上げ、言葉を落ち着けるために静かに吐息を零す。
■ヴィクトール > 別の席へと向かった部下達も、他のウェイトレスが近寄った時に何かを見ると、ぐいぐいと迫るのが見えるかも知れない。
そこらでグループが出来上がっていく中、可愛らしい子猫が隣へと座るなら吐露された現状に耳を傾ける。
商売は自分の専門外でもあるが、小難しいことが苦手な自身にはわからない事も多い。
ただ、貴族やら王族やら商人が、利権と主義をぶつけ合う知の戦場であることは理解していた。
白肌の少女は、そんなところへ放り込まれた幼女そのものといえようか。
そんな印象を覚えつつ、掌に頬を擦り付ける様子にじっと見つめていた瞳が愛らしさに細まる。
「あぁ、色々班があるんだ。俺らは遊撃隊で、俺とあの馬鹿達で組んでんだ。ん……?」
商売の話を繰り広げつつも、指にしがみつきながら見上げる視線は羞恥と焦りに濡れる。
がむしゃらなところもまた、子供っぽくて可愛らしくなり、くつくつと笑いながら問いかける内容にいいぜと呟くと、代わりにというように彼女の体をひょいっと持ち上げて、自身の膝の上におろした。
固いクッションといった太腿の上へ座らせると、軽く頬をひと撫でしてからポーチの名から大きめの羊皮紙を取り出す。
テーブルの上へ広げられたそれは所謂組織図というものなのだが、彼女の予想とどれだけ離れているか。
頂点に立つのは兄である、グラウ・カルネテル家の死神というのは前に伝えたとおりだが、総括部を筆頭にその下には7つの班が並ぶ。
偵察、防衛、兵站、遊撃、給仕、教育、戦闘。
それこそ師団と比べれば小さいが、数百からなる組織は大所帯といえようか。
自分が遊撃の長であり、他にもいろんな長がいること。
プレゼントを送りたい相手ももちろんいるが、そういうのを求めているのは社交界に出て活動する教育班であること。
今の流行りなどを求めて、噛み合えば資料として買い漁っていることも。
兵站の消耗物資の取り扱いもあり、傭兵部隊というよりは、戦闘も商い加えた商人とでもいえようか。
そんな真面目な説明を自分なりに彼女へと伝えていく合間、後ろから覆いかぶさるように伸びる手が指差し説明していくと、自然と耳元に低い声が囁くように鼓膜を擽ることになる。
雄々しい体付きを薄布越しに伝えつつも、大きな手がたまに白い頬をなでて彼女を堪能していった。
「まぁ、ざっくりとはそんなもんだ。フェリーチェがどうしたいとかありゃ、代理に話つけるぜ? けど、真面目な話した分、俺にもご褒美もらいてぇところだけどよ」
場所といい、彼女の格好といい、ご褒美というのが何を示しているかは言わずもがなといったところか。
ただ、それと交換とは言わなかった。
彼女が赦すなら貰いたいと強請るような言い方をしつつ、変わらず頬を撫でるだけだ。
■フェリーチェ・メランドリ > 持ち上げられると両足をピッタリ閉じて行儀よく、手は自分の膝の上、背筋も伸ばして膝から一歩もズレてはならないというような緊張ぶり。
力を込めていても意識的なものでは大したことがなく、小ぶりながらも先日より柔らかなお尻で着地する。
それだけ行儀よくしても格好が恰好なせいで、手を離した衣装がパラリと前をはだけてしまい、薄いレースのチューブトップブラがチラリと見えた所で急いで前を合わせる。
最初は何が始まるのかと、講義を聴講する生徒のように相槌を打ちながら聞いていた話だが、途中から華奢な撫で肩がもっと狭くなる勢いで小さくなっていく。
少女の埒外にまで話が大きくなってしまったと、別種の焦りが胸中に湧き上がる。
部外者が見て良いのか分からない組織図から、少女自身の感覚で"偉くて財力もある人"の分類だと確信するも、提示された情報の中の供給先や販路の桁がどうにも違う。
まだ細々と個人相手にやってきた商いからは、考えも及ばないし少女に扱える桁を大幅に超えすぎた大口となるだろう。
サイズ比のせいで巨木の枝に囲われた気分で側に伸びた腕を掴み、ふわふわした髪が男の胸元をくすぐる勢いで首を振る。
「わたしの商品は、ジュエリーとかアクセサリーとか、着飾る宝飾品の方です。
部隊に下ろすような製品の渡りをつけることなど出来ません。
ましてこんな規模の機会を貰ってしまったら、私のもってる商品全部渡さないとご褒美になんて…なりま……せん」
後がなくなって数少ない知り合いに縋った少女も、流石に怖気づく。
顔は男の方を見上げていながらも、時折視線があちらこちらに彷徨い落ち着かず、すると言い募る途中で他の席に目を留めてしまった。
本職では娼婦をやっている、とあるウェイトレスの受け持つ席を……。
怖い思いをすることになりそうだったら、なりふり構わず逃げ出すことも考えていた。
なのに相手が半端に知り合いでしかも曲がりなりにも優しく接してくれるのが、今このときだけは非常に困る。
頬を撫でる男の手に自分の手を重ね、寄りかかるように小さくか細い背中を背後の腹部に当てる。
「もし……ヴィクトールさんに一個だけ似合うアクセサリーを買ってもらえたら……、それのちょっとだけのお礼だったら、それでも…欲しい……です…か?」
■ヴィクトール > 抱えあげれば、ぴったりと足を閉じて硬直する様子が不慣れ感満載で可愛らしいもの。
くつくつと笑いながらもチューブトップブラがみえる瞬間は遠慮なくそれを覗き込み、慎ましげな胸元を堪能する。
実際、この男も何から何まで説明すればいいのかがわかっていない。
とりあえず出せる情報を伝えて、彼女が取捨選択したほうが早そうだという大雑把な考えだ。
説明こそしているが、こちらとしては小さな少女の柔らかな感触や胸板を擽る金糸の感触を楽しむばかり。
「じゃあ、教育班の奴らだな。いっぱいじゃなくてもいいみたいだぜ、フェリーチェが足使って今流行のモノとかちょいと仕入れてくれるだけでもいいとさ。如何せん、お上品出身が少なくて情報足りねぇんだとさ」
ミレー族に自身のような荒くれ者、偏屈者やら国の中央からは遠いもので構成されている。
兄や兄の嫁こそそっちの世界へと踏み込んでいるが、二人に毎度教えを請うのも難しい状態。
それ故に発足したが情報不足もあり、装飾品も数より、流行りの情報を欲しいのだと伝える。
時代遅れの格好で晴れ舞台に立ったら恥をかく可能性もあり、そういった意味では小口でも全く構わないのだろう。
そんな話をしつつ次第に声が小さくなっていくと、どうしたのだろうかと思いながら見上げる視線に視線を重ねる。
お強請りをしたが、彼女が嫌だと突っぱねたなら仕方ないと笑うつもりでいた。
けれど、他の席で始まる性の宴を視野に捉えてしまったのだろうか。
身を委ねるように小さな背中が八割の腹部へと当たり、固い背もたれとなって彼女を包む。
掌に重なる小さな手は、縋るようにも見えて、儚く壊れそうに映って神妙に彼女を見つめ返す。
「……欲しいな、けど……可愛さ余ってちょっとじゃ足りなくなっちまうかもな?」
控えめな承諾と共に魅せる儚さに、雄の本能が大人しくしているとは思えない。
怖がるように見える彼女を改めて手を伸ばすと、膝の上で反転させてこちらを向かせる。
こちらの腰をまたぐような格好させれば、それこそ親子のように見えそうだ。
じっと見つめる金の視線は、琥珀色の奥底まで覗き込むように真っ直ぐに見据える。
そして、こんな風にな? と、低く静かに、ゆっくりと耳元に囁きながら片手を頬に添えていく。
そのまま顔を近づけていけば、唇の代わりに額へとキスを落とす。
小さなリップノイズを響かせて絹肌をくすぐりつつ、両腕がそっと矮躯を包み込んだ。
引き締まり、傷跡の膨らみが服の上からも感じられる荒れ地のような体の感触を伝えながら、彼女の香りを吸い込みつつ緩く背中を撫でる。
ひっそりと熱を持ちつつある息子が彼女に当たらないように微妙に位置をずらし、壊さぬように勝手に可愛がっていく。
■フェリーチェ・メランドリ > 少女にとっても数点の仕入れだけなら何とかなりそうな話ではあった。
お上品出身と言われ、そういう話を漏らしてしまっただろうかと小首を傾げるも、ひとまず直近で重要なのは少しでも売れるかどうかだ。
一考の価値はあるとして、営業スマイルを浮かべるはずだった顔に深刻な表情が混ざり始める。
だが考えながら冗談とも本気とも判断しづらい宣言を聞いて、ちょっと困ったように笑み溢れる。
そんな冗談交じりの軽い交渉が少女を油断させた。
抱え上げられて身体を反転させる間、また父親に身体を委ねるように軽く握った拳を中空に……そして一生懸命閉じていた衣装が思い切りはだける。
折れそうなほどに細いのにぷにっとした白い内腿、足を広げたせいでうっすら割れ目の形を浮かび上がらせたローライズパンティ、成長期特有のクビレた脇腹に微妙にぽっこりしたお腹、チューブトップブラの細かいフリルがわずかに湾曲する程度の小山に、レースの隙間から透ける桜色の頂点、そしてか細く折れそうな筋の見える首。
それから……お腹には普通の少女にはない、真夜中まで光り続けて消える寸前の蛍光塗料のような、うっすらと青白い光を零す紋章。
より色濃い紺色のネグリジェで隠していたそれが、照明を二人の身体で遮ったことで淡い灯火として露わになった。
手早くネグリジェの前を片手で寄せて隠すも、少女の関心事はもっと別の所。
これといって紋章には触れることなく逞しい胸板にもう片方の手を添え、包み込む腕に縋って爪先でソファに踏ん張りグッと伸びをする。
お返しとばかりに顎の下に唇を軽く触れさせ、そう上手くもいかず一緒に当たってしまった鼻の頭を指の腹で擦る。
自分からしておきながら照れてしまってクツクツと静かに笑い、相手だけに聞こえるように呟く
「ちょっとの分量間違えたら、泣いて抵抗しますから」
■ヴィクトール > 彼女がお上品な出身というのには気づいていないのだが、装飾品を扱うならその手の話には敏いだろうという単純な考えしかなかった。
小首をかしげる様子になんだろうかと思うが、それよりも彼女を貪りたい。
体を抱き上げ、視野に晒されるのはまさしく青い魅力といえようか。
細くくびれたボディラインと可愛らしい丸みを帯びる腹部に、緩い丘の上に見える薄紅色の先端、首筋の細さに猫毛の様にふわっとした金髪と可愛らしい琥珀色。
それを見つめながらも、下に視線を向けたのは臀部の柔らかさだけではない。
腹部に浮かぶうっすらとした青白い光に目を引かれ、浮かび上がる紋章に目を丸くする。
淫らな印を刻まれたようにも見えるのだが、淫蕩な光とは異なる印象がまた彼女を少し妖しくしてくれる。
額に唇を、そして柔らかな体を堪能する中、小さな手が固い胸板に添えられる。
子供の背伸びの様に顎先へのキスで、猫の様に鼻先が擦れ合う。
しっかりしてるところがあるのに、幼子のような可愛らしさが入り交じる。
そこが妙に心をくすぐって、彼女に釣られるようにこちらも楽しそうに微笑みを浮かべた。
「寧ろ強請らせてやるよ」
癖になるまで蕩けさせてみせようと宣えば、かちりとスイッチが入る。
顎先に指を添えて上向きに傾けさせれば、遠慮なく小さな唇を奪っていく。
最初こそ重ねるだけの静かなキスで、ほんの数秒を永く楽しむように瞳を閉ざす。
ぎゅっと体を抱きしめ直し、密着させながら続いたそれも、更に欲する動きで崩れ去る。
啄むように優しく唇を食み、少しずつ 少しずつ隙間を作っては舌先を合間に滑り込ませていく。
小さな舌をすくい上げ、転がし、擽ってと深い口吻へと変わっていった。
じゅぐ、くちゅ、と互いの体伝いにしか届かぬ水音を響かせながら、片手が意地悪を重ねる。
ざらっとした太い中指の先を、背筋のラインへとつつっと走らせていく。
上から下へ、触れるか触れないかの瀬戸際をざらりとした感触が可愛がり、臀部に至ればそのまま上へと戻っていく。
最初こそなめらかに動かすものの、途中からは緩急を重ね、淡く引っかかるような溜めを入れ、そしてつぅっと長くさすったりと慣れを許さない。
無論その合間も、幾度も唇を重ねて、彼女を貪っていた。
■フェリーチェ・メランドリ > この短い人生ではそう聞き慣れない、強引でいて優しい甘やかな言葉に驚いて目を瞬く。
それがなくとも唐突な口づけに、少女は目を瞑るタイミングを逃して間近に男の顔を拝む。
直ぐ側に異性の身体があることを意識させられながら、びっくりして逃げ惑う舌まで蹂躙されてビクビクッと肩が跳ねる。
そんな震えも収まらぬうちに背中にくすぐったさを感じ取り、笑いや痒みを齎すそれと少し違う感触が交じる愛撫にまた震える。
完全に身を寄せ合えば、腰回りでシャラシャラとネックレス用の金鎖銀鎖が音を立て、男の服を掴んだ手元ではブレスレットがかち合う。
いくら整えられた環境で瀟洒な仕草が出来ていても、こんな行為に慣れていないどころの話ではない少女は、ある種にぎやかな音を立て続けていた。
少女自身の肉体もそれは同じ。
くすぐったさと微妙な快感が綯い交ぜになったものが背筋を這い回れば、その細身から肩甲骨が飛び出すくらい仰け反り、開かれてソファを捉えた爪先が滅多矢鱈に力むものだからソファのスプリングが軋む。
なすがままの少女は、唇が離れるたびに糸を引きながら奏でる唾液の水音を抑える術を持たず、特に下唇がヨダレに濡れていつもより鮮やかな赤みを帯びた桃色の艶を放つ。
「ゔぃく、ヴィクトールさん、ちょっと、くるしい……」
合間に息継ぎも上手に出来なかった少女は、まず最初に空気を強請ることになった。
薄目を開けて赤く上気した頬は苦しさだけのせいでないとはいえ、唇は半開きで乱れた呼吸を繰り返す。
激しく吐き出す呼気は熱く湿り、仕事の合間に摘んだ焼き菓子の甘い香りを漂わせ、同時に自分では一度も摂取していない酒精もほのかに香らせた。
■ヴィクトール > 逃げ惑う舌を追いかけていき、絡め取っては可愛がる。
最初こそ彼女を翻弄するような自分のペースに合わせた交わりだったが、唇の愛撫に肩が震えだすと少しだけペースを落とす。
こうやるんだと教えるようにゆっくりと、同じ所作を繰り返すそれは、先程の激しさとの落差で緩急付けになってしまったかもしれないが。
背中を擽っていけば、装飾品が奏でる涼やかな音色が心地よく響き、相反するバネのしなりが彼女を踊らせている証拠と響く。
唇が離れていけば、滴り落ちる銀糸をそのままに、濡れた唇の艶っぽさに口角を上げながら琥珀を見つめる。
薄っすらと開いて、酸素を求める唇は苦しいと言葉を吐くものの、辛いとは言わなかった。
甘い香りがまた彼女の幼さを際立たせ、嗚呼といいたげに緩くくビルを開いて笑う。
あくどい笑みが微笑めば、それこそ可愛らしい獲物の前に舌舐めずりする悪党じみているだろうか。
「わりぃ……じゃあこっちだ」
けれど、牙を突き立てることはなく、代わりに首筋へと口吻を重ねていく。
吸い付くようなキスを繰り返し、舌先がくしゅくしゅと圧迫された絹肌を擽って開放する。
その繰り返しを太い血管が通る鋭敏とされる場所へ繰り返し、右に左にと滑り込ませて赤い花弁を散らす。
マーキングをするように鬱血の印を刻み込みながら、片手がするりと下腹部へと迫る。
そのまま股座を撫でるかと思いきや、代わりに恥丘の少し上に指先を添えてするりと掌を重ねていく。
狙ったのはほのかに光る、青白い紋。
そのラインの輪郭を、先程までと同じフェザータッチがなぞりあげ、細いラインに迫るにつれて指先から爪先へと触れる場所を細める意地悪も忘れない。
「これ……エロくていいな、可愛いしよ?」
こんな小さな子が宿すからこそか、背徳感を煽る厭らしさもあるが色合いの可愛らしさもあってニッと笑う。
すりすりとなぞりあげた後、掌全体でそこを撫で回していき、そして臀部の方へとするりと回る。
無遠慮に鷲掴みにしたと思いきや、指を広げて広く触りながらゆっくりとさすっていく。
谷間へ指を押し当てていき、つつっと尾てい骨のほうへなぞっていき、再び指を広げてフェザータッチで指を這わす。
そして不意打ちのようにむにゅりと小尻を捕まえて指の合間で肉を緩く絞り出し、感触を楽しみながらも、首筋へのキスを重ね続ける。
意地悪にずずっ…!!と泡立つ水音を派手に響かせて、羞恥を煽りながら。
■フェリーチェ・メランドリ > 「んぅふっ……あっ、ひゃあぁ!」
唇をすぼめて身構えたのに、不意打ちの如く首筋に齎された感触が少女に甲高い悲鳴をあげさせる。
さっき耳にした娼婦のものとは声音が随分と違うけれど、ここで唐突に悲鳴をあげるのは金貨のオヒネリを投げつけられたダンサーかサービス真っ最中の娼婦と相場が決まっている。
驚愕のほうが強いその声は、周囲の客にとって初々しさに笑いを齎す反面、背徳の空気をも振りまく幼いソプラノ。
続く吸い付きに声を堪らえようとして、喉奥からくぐもった呻きが漏れ聞こえきこえるせいで、ますます雰囲気がおかしくなっていくことを少女は知らない。
顎をやや上げて仰け反った格好でひたすらにしがみつき、膝から降りて逃げようとはせず膝立ちに近い格好で受け入れるのみ。
優しい指使いが少女にとって忌まわしい紋様を撫で擦れば、それ自体は触れようが叩こうが意味のないもの。
けれど、少女の感覚に強く作用する目的のソレは、本人すら調べようもない弱点の的みたいなもの。
ぷっくり肉厚な幼い大陰唇まで緩やかなカーブを描く恥丘の始まりであり、その真円には膣内のちょうどGスポットの真上を含み、体内に埋没したクリトリスの根本ともきっかり重なっている。
お腹の柔いところをイジられる擽ったさと染み広がるようなムズムズが、少女の腰を踊らせた。
ぽっこりのお腹が凹んで左右へ、込み上げるように息を吐きながらの笑声と共にピクピクとおヘソ回りが痙攣する。
「ふっはぁ、んぅふふっ、あっはぁ……ふっはぁふぅ〜、んぅふぁ…………。
かわいくな、ぁっ…ッあふぅ、かわいくは、無い、ですよぉ」
音を立てながら首筋の薄皮が震わされる絶妙な感触に、含み笑いと乱れた息遣いが漏れる。
そんな高度なテクニックを持たぬ少女は、自分の腰くらいあるんじゃないかと錯覚する男の首に小さな手を這わせ、さっきからしがみついていて少し震えそうな掌でマッサージみたいな愛撫を試みる。
シワが薄く絹のようにさらりとした質感の指腹や、ちょっとぷにっとしたお肉が残る親指の付け根などを押し込む、稚拙な動きでしか無いのだけれど。
■ヴィクトール > 「いい声だ……興奮する」
不慣れな甘い悲鳴が溢れ出すと、膝立ちの幼い少女が喉を反らし、腰の上でぎこちない踊りを魅せる。
擦れを感じさせない心地よい高音が耳を幸せにしていき、男も満足気に悪い笑みを深めていく。
随分と性器に近い場所に浮かんだそれは撫でるほどに、その実感を強めてくる。
指を入れたとしたなら、届くであろう腹部側の弱点の部位であったり、肉芽の根っこがあったりと、性的な箇所が多い。
けれど、所謂負の感情を以って受け付けられる淫紋とは違うような、そんな感覚を覚えつつもぽっこりとした可愛らしい腹部を撫で回し続けた。
そして、臀部へと指先が滑り込めば声は更に震えて、上ずった音色に聞こえる。
幼いがしっかりと牝としての機能に目覚めていく様に興奮は高まり、尻肉を掴む手がなぜぐいっと自身の腰へと彼女の股を引き寄せる。
下腹部同士を押し付け合うようにぺたりと座らせれば、薄布越し浮かぶ彼女の幼い陰裂に、熱く反り立つ分身が食い込む。
それこそ赤子の腕でも括り付けたかのような、太く長い茎、そして大きくエラの張った先端。
それが窮屈そうに脈動し、ぐにぐいと茎の裏側が陰裂を押し上げて食いたいと強請っているかのように淡く動く。
「そうか……? それともフェリーチェの方がもっと可愛いって……妬いたか?」
宣ったのは、印よりも自分を見てほしいと彼女をお強請りする乙女扱いしていく戯言。
くつくつと冗談めかした言葉を重ねていくと、彼女の可愛らしい反撃が帰ってきた。
首筋に充てがわれた子供の手が指を押し付け、柔らかな感触で擽る拙いもの。
それをされると余計に意地悪したくなってしまい、何故か片手を捕まえていき魔力を這わせて指を重ねる。
手解きする動きを綺麗にトレースさせるように彼女の手へ仕向ければ、彼女自身の首筋を擽る。
指腹をつぅっと血管のラインに這わせ、下へと降らせていけば、鎖骨のところを指の付け根で柔らかに撫でていく。
そして、今度はそれを遡るように上へと繰り返させていけば、淡い愛撫を身と手で思い知らせるだろう。
その合間に、通りかかったウェイトレスが薄っすらと笑みを浮かべると、二人の前にあるテーブルを引いた。
コの字状に置かれていたソファー席だったが、主賓席以外の部分が中央へとスライドして、ベッド上に可変していく。
そのまま始めるだろうとどかしてくれたのだろうが、これから交わると暗に宣言するようなもの。
無論、視線はチラチラと二人へと向かい始めるが、こちらは構うことなく首筋をなめあげていき、耳元に吸い付いてじゅずっと水音を響かせてこそばゆく擽り続けた。
■フェリーチェ・メランドリ > 「んひゅ、んふふふふっ♪」
なにか答えようと口を開いたのに、照れ笑いの方が先に出てしまって喉を鳴らす。
だが少女もそれはそれで必死なもの。
相手が異常な観察眼とも言えるものを備えているとは知らず、自分からもアクションを起こせば余裕ができると思って奮闘する。
引き寄せられて腹部にぶつかった硬いものについて、少し間をおいてから理解し、自ら柔らかな下腹部を押し付けていく。
「そんなこと、申しません。可愛がってくださいますよう、努力は致しますけれど……。
わたくし自身に魅力がないと仰られた時は、貴方様の染めたいようにし…ッア、ゥァ………!!!
はふっ、んっ!くぅーーーーッ、アッ、んふっ、はぁ、あっ……ッ、ッッッ♪」
自分からの奉仕が始まると、自分に余裕を持たせようとして考えずに型にはめられる令嬢としての所作と口調に切り替わっていく。
それがたとえ、かつて国許で上流階級の異性交友を教えたガヴァネスが見れば脊椎反射でビンタが飛んでくるお粗末さだとしても……。
だというのに……その技量を発揮する間もなく少女の余裕は一瞬で消失した。
顔を目の前の胸板に埋もらせ、ちゃんとした言葉にならないか細い声が半開きの口から零れ出る。
後ろでテーブルが動かされる音が響いても反応できない。
ふるふると額をくっつけたまま首を振れば、綺麗に梳かれた細い金糸が舞って儚げな少女の肩に散らばる。
マッサージする手はそのまま相手の首の後ろで軽く指を絡めて組み、臀部に添えられた手さえ腰の支えにして、ゆっくりと猫背になりながら一物の裏筋の硬いところへと自身の割れ目を充てがおうとする。
ゆっくりと、ピクリと反抗して何度か引き戻そうとする動きを感じさせながらも、躊躇い混じりではあるのに着実に、やわらかい重ねたマシュマロみたいな大陰唇を相手の身体で揉みしだこうとするような上下運動を開始する。
■ヴィクトール > 照れ笑いを見つめながら、にっと口角を上げながら愛撫を重ねていく。
こちらから肉棒をこすりつけていくと、彼女もそれに応えようと丁寧な言葉が重なる。
貴方の好きなように、そのさきが音になる前に首筋への追い打ちで声がかき消されていく。
大人ぶってもまだ中身は子供といった結果が可愛らしくて堪らず、くつくつと笑いながら首筋を彼女自身の手で擽らせながら、額を彼女の頭頂部のあたりへと当てていく。
「あるけど、畏まったフェリーチェじゃなくて、馬車ん中で油断して眠っちまうような、素のフェリーチェが食いてぇなぁ?」
これまでの彼女の様子は子供っぽさ入り交じる少女そのもの。
それがいいと囁きかけながらも、自らあてがってくる陰裂の感触に僅かに眉がはねる。
血が溜まり、固く膨れ上がった裏筋の部分に薄布越しに重なる柔らかな肉の感触が押し当てられれば、びくんと肉棒が跳ね上がった。
クレパスの合間を先端が布地ごとかき分けるようにズリズリと擦れ、奥にある幼い口を求めるように軽く腰を突き上げていく。
しかし、先端が本当にそこに当たりそうになれば、傷つけぬようにずらしてしまうのだが。
ズボンの下で窮屈そうにテントをはる分身に、更に血が溜まり込んでいく中、こちらも直接的な愛撫へと切り替えていく。
彼女の手を開放して、片手を背中へ、片手は顎をすく上げて唇を改めて重ねながらベッドになったソファーへと横たえた。
仰向けに転がしたところへ覆いかぶさると、幾度も唇を重ね合わせ、小振りの房へと掌を重ねる。
くにゅりとゆるく揉み込みながら、先端を掌で触れないように僅かに隙間を上けて、左右交互に揉みしだく。
指を上へと引き上げるようにして食い込ませ、乳輪へと触れるところからすっと指を離しては捕まえる。
熱を煽り、溜め込ませようとしつつ、反対の手は彼女の手を股座へと導いた。
すでにホックとジッパーをおろしたそこには、下着の中に押し込められた鉄杭が鎮座しており、肌着一枚を隔てて握らせる。
幼い手での奉仕を求めながらも、唇だけに飽き足らず、頬へ首筋へ、鎖骨へとキスを降らせながら乳房を可愛がる。
■フェリーチェ・メランドリ > 「つはぁ、はっはっはぁ、はぁ、はぁ、はぁ〜、はぁ、ふぅ、はぁ……ふぅ……はぁ……んっはぁ〜……。
わ、わたし?油断した私…………」
異常な震えと息遣いから脱して頭を上げた少女はやや朦朧として、双眸を艶っぽく濡らして瞳に妖しい光を宿していた。
まぶたが蕩けたように落ちかけ、凍えでもした様子で腕が震え、少し腰を浮かせて突き出したお尻はビクビクと跳ねている。
ちょうど障害物となるテーブルが除けられたことで、ソファの正面側の別テーブルに居た客には、薄いパンティの限りなく薄いクロッチに縦筋に沿った染みができているのが見えるかもしれない。
ついでに、淡い光を宿していた紋様が数秒ほどソファの上に照り返すほどの明るさを持ったことも。
余裕が吹っ飛んだ挙げ句、口づけで意識がそらされてしまった少女は、満足に抗うこともできずにソファベッドへ寝かされる。
足は再び閉じたものの、未成熟でか細い太腿は股座に三角形の隙間を作り、染みの付いたそこを隠させない。
今やくっきりと縦筋の形が浮かび上がり、大陰唇のぷにぷにした曲線はもとより、最後に突かれたせいかクリトリスの包皮のちょこんと膨らんだ部分すら貼り付いた薄いパンティの上からよく分かる。
小さいながらも重力に負けるほどの大きさも無い張りの強い乳房は、男の手にはあまりに不釣り合いで、摘んで丁度いいくらいかも知れない。
周囲を弄られるとレースのズレで擦れる乳首があっという間に立ち上がり、モジモジと上半身を捻る少女の逃げ腰な動きと裏腹に、一層赤くなってレースの裏から自己主張が激しい。
「はぁ、はぁ、なんだか変な感じで、どんな私でも上手にできそうには……ないのですけど」
最初にピクンと手を引っ込めて自信なさげに言うものの、視線は男の顔と下の方に交互に行き来して、導かれれば素直に逸物の先端に指を触れる。
生唾を飲み込んで。身長差のせいでまっすぐ腕を伸ばして先端を掠らせるみたいに弄っては、時々亀頭を指先で摘んで様子見のように転がす要領で揉んでみる。
■ヴィクトール > 甘い声と共に問い返す言葉には、そうだというように小さく頷く。
幼い瞳が艶に濡れて、刺激に総身が震えるように波立つ。
小さいのに快楽を感受する様子は背徳感を煽り、もっと可愛がりたくもなる。
ベッドへと横たえていけば、ネグリジェの隙間から覗く薄いショーツもよく見えるようになり、肉芽の膨らみも見えてくる。
房への愛撫も次第に熱を与えていることを示し、先端が充血していくのが見えれば、そこをキュッと人差し指と親指の合間にはさみゆるく捻り上げて可愛がっていく。
それまでの焦らしを爆ぜさせるように、最初は弱めにつまんでググッと力を込めて潰していき、神経をよりこするように捻り上げての繰り返し。
それを繰り返すと、その指は次の狙いを探った。
先程ひっそりと見つけた、薄っすらと刻まれた蜜染み。
意地悪に太い指を太腿の合間に捩じ込んでいき、柔肉をかき分けてスリットを中指全体で抑え込む。
ついついとそこを前後にさすっていき、蜜を指へとこすりつけるように、そして気づいていると示すように意地悪い愛撫をしながらも、その上にある肉芽もこりっと爪先で弾くようにして快楽をはっきりと強めてから彼女の眼前へと指を運ぶ。
先程の染み出した蜜が薄っすらと付いているか、それともより染み出してたっぷりとへばりつくか。
中指と親指の腹を重ねて開けば、答えは見えるだろう。
「上手さなんか求めてねぇぜ? フェリーチェを可愛がりてぇんだからよ。可愛い娘が自分のイチモツ触ってくれるってだけでも、いい絵になるもんだ」
亀頭は多少の弾力はあれども、固く充血しきっており、先端をかする様に触れれば熱気と湿り気を交えて伝えていく。
様子見の様に指先が揉んでくるなら、物足りなさはあるが心地よさははっきりと溢れる。
それに軽く目を細めつつ、いい感じだというように金糸をくしゃりと撫でて可愛がる。
びくびくと脈動するそれは、次第に手によりつよく先端を押し付けるように蠢き、先走りが滲み出す。
汚さぬ様に下着もずらせば、押し込められていた肉棒が熱気とともに開放され、はじき出されるように頭を振った。
小さな手に余るだろう巨大な分身の鈴口からはどろりと透明なカウパー液を吐き出していた。
■フェリーチェ・メランドリ > 「んふぅ、んっ……あっ、はぁ、んっひゃ、ふふっ、んぅふふふっ、くすぐった……んふっはぁ」
目立って狙いやすいだろう乳首が弄られ続けると、その感触に耐えられなくなってきて笑いながら身じろぐ。
ソファの上で動けば動くほど、一応というべきか身を隠すネグリジェははだけ、少女の背に広がる金糸も乱れて背徳的な光景は加速していく。
堪えるようにソファの縫い目を掴む手の小ささもまた、危うげな絵柄となるだろう。
もとより年齢差で体温は男よりも高かっただろうが、火照った上に蜜を零しだした股座はまた格別。
手を差し込めば蒸れた空気が包み込み、それは顔を背けながら吐息を漏らす少女の熱っぽい呼気よりも湿りを帯びている。
恥じらって尚も閉じようと膝を重ねれば指を太腿が挟んでもじつく。
それでも隙間がうまるわけではなく、薄布と皮の大したこともない二重の防御を抜いて肉芽に届いた衝撃は、少女の腰をピクンッと小さく跳ね上げるには充分な刺激。
指で押し広げられるだけで、パンティの横合いから白いマシュマロみたいなお肉がはみ出し、じわぁ……とクロッチが濃くなって吸いきれなった蜜がその表面で玉になる。
「あとから、もっとなんて言っても駄目なんですよ?
その…………一生懸命、やってみます、けど…………」
消え入りそうな小さな声での、本当に勇気のいる宣言。
やったことが皆無では無いとは言え、やらされたに近く、真っ当に学んだ経験といえば初老の女性の指を変わりにしていた記憶。
頭に残った教本の記載頼りの面が大きいのだけれど、滲み出た汁がその手に感触を伝えてくれば、掌を咄嗟に皿にするように下へ。
細くて男に比べれば小指ほどの力も無い人差し指と親指で挟むと、掌の上に垂れてくるものを保持し、手首へとそして腕を伝って溢れてくるのを感じ取った所で全体で肉棒を握る。
主に先端部に塗りたくるように、ヌメリを使って掌を裏筋に滑らせ、そのおっかなびっくりな拙い動きを続けながらチラッと伺うような目を男の顔に向ける。