2021/01/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にドリスさんが現れました。
ドリス > 侯爵家の紋章を冠した黒塗りの馬車が、夜更けの街を駆ける。
特に口が堅く腕の良い御者が、一人で駆る其の馬車には、乗客はただ一人。

後ろ手に縛られ、目隠しを施されてシートに押し込められている、
其の状態を、乗客、であると称して良いものならば、であるが。

ゴトゴト、ゴトゴト、規則正しい振動は馬車が綺麗に舗装された道を辿っている証拠、
恐らく行先は何処かの貴族の邸宅か、あるいは彼らが集う会員制の店か。
何処へ行くものか、其れ以上の推測は叶わないが、何をするのかは知っている。
特に語られた訳では無いけれど、夫の考えることなど決まっていた。

何処へ連れていかれたとしても、其処で己は辱めを受ける。誰とも知れぬ男に、あるいは男たちに、
―――――彼らが手配した魔導機械で嬲られる、ということもあるかも知れない。
其処まで考えて、乗客である己は、暗澹たる思いでそっと息を吐いた。

此の馬車がいっそ、何処までも駆けて行ってくれれば良い。
停まる時には、そして馬車の扉が開かれる時には、――――己にとっての、地獄の始まりなのだから。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にディコック・フクシチさんが現れました。
ディコック・フクシチ > (参加に新しく入った新興貴族、彼らを集めた10人程度の小規模な夜会。
20人程度は軽く収容できるスペースの部屋、明かりの数が少なく、どこか薄暗い室内の中央にキングサイズのベッドが置いてある。今宵の余興に使うために用意をしたものであり、その余興の為の人物が到着するのを雑談をしたり軽く飲食をしたりしながら待っていた)

「そろそろ今日の夜会の余興に呼んだモノが来る頃合いだからな、もう少し待って欲しい。
それが来たら諸君と一緒にたっぷりと楽しもうと思う、なに、遠慮することはない。
呼んだものはどのように犯しても構わない、我々の世界では有名なものだからな。
ふむ、どうやら到着したようだ……さぁ、皆で楽しもうではないか」

(余興としてのお楽しみ、高位貴族の女を抱かせてやると説明をしてあり、子爵や男爵位の若者達は普通なら抱けないような存在を抱けると楽しみにしている。
そして、馬車が到着した報告を受け、後ろ手に縛ったまま、目隠しをしたままここへ連れてくるようにと命令をして。
命令を受けた屋敷の執事は女性をそのままホールへと連れていくため、到着した馬車の扉を開ける)

ドリス > 己の憂鬱など置き去りに、馬車はゆっくりと速度を落とし、遂には停まる。
扉が開かれ、感情の見えない声音が、ようこそいらっしゃいました、と。
皆様、御待ちで御座います、と―――――言葉を重ねられるごと、
黒衣に包まれた己の身体が、びく、びくと震えているのも構わずに。

言葉遣いは柔らかく、触れる手つきは丁寧だが、抵抗を許さぬ力が籠っていた。
力無く、引き摺り出されるように、女は何処とも知れぬ屋敷の中へ連れ込まれる。
其の晩の余興に供される為、居並ぶ殿方たちに一夜の夢を与える為。
夢と呼ぶには余りにも、生々しい欲望の渦巻く供宴であろうけれど―――――。

ディコック・フクシチ > <場所移動致します>
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からディコック・フクシチさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からドリスさんが去りました。