2020/11/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 王立図書館」にミシェルさんが現れました。
ミシェル > 王立図書館は王立だけあって規模は国内最大級である。
無限と思えるほどに本棚が立ち並び、一生かけても読み切れないほどの本が収められている。
各所の案内をよく読んで進むか、司書に先導を頼まなければ迷いかねないようなそこを、
まるで自分の庭かのような軽やかな歩みで進む男装の女。

「おぉ、あったあった」

ミシェルは目当ての魔導書を見つけ、棚から取り出すと、その場で読み始める。
読書スペースはあるにはあるが、そこまで向かうのも面倒だ。
それに、ここはあまりに広く、また限られた人間しか利用できないため、
司書や他の利用者に出会うということも稀なのである。
流石に本を傷つけたりすればかけられた魔術の結界が発動するし、勝手に書き写せないような本は司書に言わなければ読めないが、
それ以外であれば何をしたところで咎められないだろう。

ミシェル > 「…ふぅ」

黙々と最後のページまで本を読み終え、閉じる。
本棚にそれを戻すと、懐中時計を取り出し確認する。

「おっと、もうこんな時間か」

この図書館は窓が少なく、時間の感覚がつかめない。
ついつい読みすぎてしまうとうっかり夜中といったこともある。
今回は丁度いい時間に読み終わった。帰るとしよう。

「少し借りていくかな…」

気になった魔導書を数冊手に取り、ミシェルは本棚を後にした。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 王立図書館」からミシェルさんが去りました。