2020/11/06 のログ
ジーゴ > 「なら、ニンゲンのおにーさん?」
手をのばしたことと、男が身を屈めたことでなんとか、仮面に手が届いて、ずらすことが叶った仮面の下。出てきた顔をのぞき込むように笑って。


「あ!オレ戻らなきゃ」
差し出された暖かい紅茶を飲みきってしまうと、突然出した大きな声。
お使いの途中に、長く立ち話をしてしまった少年。
まだ手の中で色が変わったままの鞠はちゃっかり握りしめたまま、ばいばいと手を振って、平民街に向けて走り去っていくだろうか。
帰ってから鞠で遊んで、温度で色が変わることに気がつくのは暫く先のこと。

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ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からジーゴさんが去りました。