2020/08/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にファイネアさんが現れました。
ファイネア > 「…はぁ、っ…。」

唇が離れ、銀糸の橋ができあがる。
手を離せば給仕の少女は壁に背を預けてずるずると座り込んでしまった。
息は荒く、意識はもうない。
それを見下ろしながら、ごちそうさま、と小さく呟くのだ。

可愛い子ね、と見つけてそれほど時間は経っていない。
話しかけ、軽く魅了し、人気のない部屋で精気を啜る。
何の事はない。いつもの事だ。
ここは夜会の会場であったかもしれないし、どこかの貴族の屋敷かもしれない。
場所は特に重要ではないのだ。
重要なのは―――。

薄紅の瞳を淡く輝かせ、見返り美人のように視線を向ける。

かたりという小さな物音を聞き逃さず、気配も感じていた。
見た者を縛る蛇妖の視線を向けながら、

「ふふ。次はアナタ。」

と、次の犠牲者に向けて艶っぽく微笑むのだ。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にジーゴさんが現れました。
ジーゴ > 今日のバイト先はどこかの貴族が主催する夜会での給仕の仕事。
最低限の給仕ができて、粗相無く、ニコニコできていればいい、と言われたから受けた簡単なはずの仕事。
借りた給仕の制服が少しブカブカだけど、とりあえず順調に、食事を運んだり、ドリンクのオーダーを受けたりをしていたはずだった。

「え…」
倉庫として使っているという部屋に荷物を運ぶために入った。
思いがけず、既にいた誰かの気配に小さく息を呑む。
思わず上げた顔。
びっくりして獣の耳が大きく上に立つ。
見開かれる瞳は獣の特徴を大きく表していて。
交差する視線。
持っていた荷物は地面に取り落とされて。
硬直する躯。

(う…うごけない…なんで?)
混乱する思考とは裏腹に、四肢は動かず、地面に釘づけになったまま。

ファイネア > 視線の先に居たのは狼系の種族の少年であった。
給仕服を着ている以上、夜会で雇われた者か、参加している貴族の身内だろう。
まぁ、そんな事はどうでもいいのだ。
少年が視線を少し外せば、ドレス姿のファイネア以外に、へたり込む給仕の少女がいるのみ。
何かしていた、という少々異様な雰囲気ではあるだろうが…。

「ふふ。可愛らしい狼さん。でもダメよ? こういう事しているのは、秘密にしてもらわないと。」

動けなくなった少年に向けてゆっくりと近づく。身長は然して変わらない。
すぐ傍まで接近し、その頬に向かって手を伸ばす。

「…ふふ。じゃあ、忘れてもらおうかな…。」

狼の瞳に、瞳孔の細まった蛇の視線が絡みつく。
魅了の魔力を宿して淡く煌きながら、少年を蕩かすようにゆっくりと頬を撫でていき…。

ジーゴ > 今日の夜会のための資材が並ぶ倉庫のような部屋。
その中で見つけたのはドレス姿の女性と給仕の少女。
給仕の少女は力なく床に座り込んでいる。

なにをされた?いきてる?オレもころされる?
なんでオレうごかない?
恐怖感から逃げだそうとしてももう、
躯は動かず、辛うじて動いた奥歯がガチガチと音を鳴らす。

狼の瞳は恐怖で見開かれ、それでも動けないから視線は交差したまま。
伸びた手が頬に伸びるのもなされるがままで。
手が頬に触れられ、淡く煌く瞳に魅了されると
狼の瞳からは恐怖が抜けて、どこかとろりと
溶かされるように緩んで、口角はあがり。
辛うじて動く口元は小さく笑って、赤い舌が自分の唇を舐めた。

ファイネア > 見つめながら、ゆっくりと頬を撫でていればとろんと緩む少年の視線。
かちかちと恐怖に小さく鳴っていた奥歯も鳴りをひそめてしまう。
何かを期待するように舌なめずりをする少年に妖女は笑いかける。

「ふふ。じゃあ、いただきまぁす…。」

ゆっくりと唇を近づけ、重ねていく。
緩んでいるであろう唇の中へと舌を侵入させ、ざらついた舌を長い舌が絡めとっていくだろう。
ねっとり、じっくりとしたキスを味合わせ、更に少年を陶酔感で満たそうとしていく。
キスに夢中にさせながら後頭部にそっと手を添え、逃げ道を塞ぎながら―――。

ちくり。

ほんの微かに首の後ろに走る感触。
爪から分泌された媚毒を少年に与えるだろう。性的興奮と同時に、意識を朦朧とさせる為に。

「はぁ……っ……。ふふ。」

一度唇を離し、見つめ合いながら少年の股間を服の上からまさぐっていく。
状態を確認しながらさらに深い快楽の陶酔へと…。

ジーゴ > 魅了に対する抵抗策はなにも持たないから。
とろりと溶けていく思考。
求められるがままに、咥内への侵入を許して。
長い舌が、少年の咥内をなぞるように、ねっとりと。
興奮に荒くなる呼吸。
相手の咥内にも舌を差し入れようとして
興奮のままにキスに夢中になって。

「はぁ…っ」
キスの合間に漏れる息。
首に刺さる爪には気がつかないくらい既に思考は溶けて。
性器は既に服の下で勃ちあがっている。
口を離されると少し不満そうに、また舌をちらつかせて。

ファイネア > 唇が離れれば、不満そうな表情が見えた。
その様子をくすくすと笑い…。

「キス、好き?」

艶やかに微笑みながら、再び唇を重ねていく。
少年の口内を長い舌がまさぐり、逆に侵入してきた少年の舌先を弄ぶように吸い上げる。
感度の良い場所を探り、更に夢中にさせていく為の口づけ。

キスに夢中になっている間に、するすると手慣れた様子で少年の性器を露出させていく。
ひんやりとした外気に触れれば、勃起した肉茎が露わになっているだろう。
躊躇なくそれに手先を触れさせ、慣れた様子で撫でまわしていく。
男性を悦ばせる手技。さわさわと上下に撫で擦り、また先端に指先を絡ませて。
先走りが溢れれば、受け止めた掌でヌルヌルと亀頭を撫でていく。

「…気持ちいいって言ってごらん…? まるで夢にいるみたいな気持ち…。」

キスの合間に特徴的な狼耳に吹き込み、徐々に朦朧としていくであろう意識にこれは夢だと刷り込んでいく…。

ジーゴ > 「きす…すきぃ」
キスの合間に小さく漏らした言葉は、既に絶え絶えで。
唾液の混ざる淫らな音と、荒い息の音が静かな部屋に響くほど。

「や…」
簡単にずらされてしまったズボン。
体格に見合ったサイズの性器はそれでも固く張り詰めて。
亀頭が腹に擦れそうなほど勃ちあがっている。
ぬるぬると溢れる先走りが、亀頭に塗りつけられると
快感に躯が痙攣しそうになって、キスが疎かになった。

「ひゃっん」
耳に息を吹きかけられれば、走る快感に躯が跳ねて。
抜けそうになる腰。
ゆるゆると背後の壁に身を任せてようやく、立っている状態にまで、快感に追い詰められて。

「きもちいいの。きもちいのもっとして…」
完全に溶けきっている思考と、ゆらゆらと揺れる瞳。
さらなる快感を期待して、無意識に揺れる腰とともに
おねだりの言葉を漏らした。
魅了と媚毒が相まって、もう曖昧な意識。
ただ、与えられる快楽に従順になっていて。

ファイネア > 「ふふ。じゃあもっとしてあげる…。」

離れた唇を再び重ねる。
何度も何度も乱れた吐息のまま、貪るように口づけを続ける。
すでに享受するだけになった少年に対し、容赦なく快感を引き出していくだろう。
同時に性器を弄り回し、的確に少年を追い詰めていく。
すでに目線は虚ろ。いい具合に『出来上がって』いる様子。
それを見て、ファイネアは妖しく微笑んでいく…。

「いいのよ…。これは夢。夢なんだから…。
頭をぼーっとさせたままでぇ…身体の力も抜いて…。
腰の力も抜いて…我慢しないで、湧き上がってくるままに…。」

敏感な様子を見せた狼耳にそうっと吹きかけるように囁く。
そして、トドメをさすように肉茎を上下に。
しゅ、しゅ、しゅ、とリズミカルに扱き上げていくだろう。

「いっぱい、出しちゃおうね。」

その囁きと共に再び唇を奪う。
少年の絶頂を導き、同時に重なった唇から精気を啜る為に。
肉茎の先に掌を置き、精液が飛散しないように―――。

ジーゴ > 「やっ…」
言葉と態度はもうちぐはく。
性器に与えられる快感を敏感に捉えて
腰を中心に断続的に痙攣する躯。
もう、重ねた唇もなされるがままで、とろんとした瞳は
それこそ、夢の中にいるようで。

「やめ…いっちゃう、いっぱいでちゃう!イっちゃう!」
耳に吹きかけられるともう耐え難くて、
張り詰めた性器が数度拍動するかのように収縮して
相手の手の中に精を放った。


再度、口付けられるてもなされるがままに。
ミレー族は達するときに魔力を放つらしい。
それを相手に吸収されても本人は気がつきもせず、
荒い呼吸を繰り返して、とろんとした目で相手を見つめるばかり。

ファイネア > どくん、どくん、と脈打つ感覚と共に掌にぶつかる熱い液体。
同時に重ねた唇からじわりと新鮮な精気を啜り上げていく。
それは射精が終わるまで続き、絶頂が終れば唇を離していく。

「ふふ。」

微笑みながら少年の視線の先で、掌に受け止めた精もちゅるりと吸い上げてしまい…。
じわりと身体に満ちる満腹感。
今日の食事はこんなものかしらね、と内心で考えながら朦朧とした少年に近づく。
一度身を離したことで座り込んでいるだろう少年を見下ろしながら…。

「とっても気持ちいい夢、見れたね。」

魅了の魔力が淡く煌く。
少年の視線を縫い留めながら言い聞かせるように囁き、再びちくりという感触。
さらに意識を混濁させ、絶頂の脱力と共に今度こそ深い夢の中へ導いていく。

少年が目覚める頃。当然のようにファイネアは姿を消しているだろう。
しかし眠りこけた少年や、先の給仕の少女が仕事を放棄したと怒られる事はなく、
夜会の主催の貴族はなぜか『いつも通りに』仕事をこなしていたと思い込んでいるようで―――。

ジーゴ > 絶頂の快感と、相手の支えが無くなると床にへたり込んで、荒い呼吸のまま、相手を見つめていた少年。
相手に言い聞かせられると頷いて

「とても…きもちいい夢…」
相手の視線に釘付けになることで再び魅了されて。
何かが刺さるような…?
徐々に視界が暗くなることに抗えずに、徐々に眠るように崩れ落ちて。

「マジで!」
どれくらいの時間が経ったのか。
同じ部屋で目を覚ますと、少年は仕事中に下半身を顕わにしたまま眠りこけてしまったようで。
何が起こったか分からないまま、給仕の少女を起こし
怒られることを覚悟で仕事に戻るも
何事も無かったかのように、予定通りの給金を得ることができて気持ちよい夢を見た不思議な夜は過ぎる。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からファイネアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からジーゴさんが去りました。