2020/03/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】」に空木さんが現れました。
空木 >  ――――宴の催されるクラブにて。
 クラブなどと名前がついているそこは、要するに行事を執り行う施設であり。
 執り行うなどと、高等な表現が相応しくない、要するに下品なことが行われている施設であり。
 女のような用心棒にとって稼ぎ時であるというのは、言うまでもない。

「はあ」

 盛大にため息を吐きつつ、一人立ち尽くす。
 用心棒というのは、いるのが仕事である。公の官が踏み込んできた、トラブルがあった、そういうときに駆けつけるのが仕事である。
 “何事も無く”行事が進行しているならば、仕事がない。
 暇であった。暇すぎて、拝借してきた酒瓶を一本空けてしまうほどには。
 施設で執り行われているのは、まあ、ストリップショーを更に過激にしたようなことだ。特筆するに価しない。

空木 > 「…………少々調子に乗りすぎたようで……」

 額を押さえ、口元を絞る。
 酒が効きすぎたのか、酒が悪いものだったのか、悪いほうの酔いに入りつつあった。
 どうせ、誰も咎めるものはおるまい。
 女は、悪い酒を浄化するにはいい酒だと言わんばかりに細身を人の中に紛れ込ませていき、そうして、新しい酒を拝借したとか。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】」から空木さんが去りました。