2019/11/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 喫茶店のボックス席で、青い闘牛士服の男が一人、本を読んでいる。
本の表紙はブックカバーによって外からは読み取れない。
男の表情はいたく真面目で、ページを見るたび頷き、時にはメモさえ取っている。
して、その中身はと言えば。

『快楽拷問ガイドブック -レイプから焦らし責めまでそのすべて-』

であった。

「ふむ……成程、こういうやり方もあるのか」

しかし、確かに真剣に読んでいるのである。
これは、闘技場における性的ペナルティの情報収集。
故に、全くいやらしい気持ちはないのである。

「……ふふ」

――たとえ、時折、本の表情に隠れて嫌らしい笑みを浮かべていたとしてもである。

クレス・ローベルク > より厳密に言うなら、そこまで嫌らしい気持ちはないと言った方が、この場合は正しいだろう。
所々妄想で愉快な気持ちになったりはすれど、流石にこんな富裕層の喫茶店で発情する程恥知らずではない。
此処で読むのにしたって、どちらかというと悪戯目的という方が正しい。
済ました顔の紳士淑女の目を欺いて、いやらしいモノを読んでいるというシチュエーションそのものを楽しんでいるに過ぎない。

「(まー、そもそも発情するにしたって相手が居ないとなあ)」

そういう相手が必要なら喫茶店ではなく娼館に行けという話だが。
寧ろ、この場合、性交相手というよりも単純に話し相手の方に飢えている。
一応、仕事関係の事をしているはしているが、休日にわざわざ王都に出かけている事からも解る通り、結局のところ男は暇なのである。

「もう少ししたら出るかな、此処も」

一人でボックス席を独占するのも、少々悪いと思い始めてきたところだ。
適当な所で切り上げるべきか、と思案顔で。