2019/08/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にタマモさんが現れました。
■タマモ > ここは王都マグメール、富裕地区のどこか。
のらりくらりと、通りを適当に歩んでいた。
「ふむ…」
歩きながら、軽く考えるような仕草。
何だろう…あれだ、色々と店が並んでいる、通りなんだから当然だ。
しかし、こうした場所だからこそ、これ、と言った興味がそそりそうな場所が、なかなか見付からない。
少女が好むのは、変わった場所とか、変わったもの。
こうした、当たり障りのないものが多いような場所なのだから、仕方無いのかもしれない。
何気に、涼しげな物陰へ、物陰へと寄りながら、そんな感じで彷徨っていた。
■タマモ > 「………とは言え、やはり、求める程のものは見付からぬか」
表通りを歩いていても、状況は変わらない。
予想通りの流れに、少女の足は、自然と裏通りへと向いて行く。
まぁ、うん、こちらの方が涼しい、と言う理由も大きい。
…後は、もうちょっと風があると、言う事なしだ。
「そこから更に、面白そうなものがあれば、完璧なんじゃがのぅ」
裏通り、奥へと踏み入りながら、そんな呟きを漏らしていた。
■タマモ > ここは富裕地区、裏通りとは言え、期待に応えてくれるかどうか。
そう言った場所の期待、と言うと、貧民地区の方が高そうだが。
少女の進む先に、求めるものが、あったのかなかったのか。
それは…少女のみが知る。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール富裕地区 有力貴族の屋敷」にセシリーさんが現れました。
■セシリー > ぼんやりした風情のままで一日を過ごし、幾つもの失敗をした。
それらの埋め合わせ、と明言された訳では無いが、王都への使いを依頼された時、
日が落ちてから外へ出るのは怖いです、などとは、どうしても言えなかった。
馬車を仕立ててくれたこともあり、その屋敷へは何事も無く到着した。
慇懃な態度で出迎える執事に用向きを伝え、携えてきた包みを渡そうとした、
そこまでは順調に思えたのだが。
「……どう、しましょう……」
その包みは当家の主に直接渡して貰いたい、しかし今は別の来客があるから、
暫し、此方でお待ち頂きたい、と。
調度品の豪華さだけでも落ち着かなくなる、この応接間へ通されてから、
もう、30分ほどは経過している筈だった。
勧められて一度だけ口をつけたお茶のカップも、お茶そのものも、
手持無沙汰に負けてもう一度口に運べば、もうすっかり冷めきっていて。
口の中へ、何故だかひどく残る甘ったるさは、思わずそっと眉を顰めるほど。
それに、何故か―――。
「………ふ、っ……」
洩れそうになった欠伸を、慌てて噛み殺して俯いた。
瞼は閉ざしたまま、姿勢良く座したソファの上から、そっと周囲の気配を窺う。
遠く、確かに人の動く気配は感じられるけれど、この部屋は無人。
近づいて来る靴音も、今のところ、聞こえてはこない。
だからといって、こんな場所で眠る訳にもいかないけれど―――。
ご案内:「王都マグメール富裕地区 有力貴族の屋敷」にマヌエラさんが現れました。
■セシリー > こくり、こくり、舟を漕ぎ始めた頃になって。
漸く現れた主人と名乗る人物に包みを預け、あたふたと辞去の挨拶を伝える。
失礼を働かぬうちに、急いで立ち去らなくては―――
焦る「修道女」の足取りは、聊か以上に危うかった、とか――――――。
ご案内:「王都マグメール富裕地区 有力貴族の屋敷」からセシリーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール富裕地区 有力貴族の屋敷」からマヌエラさんが去りました。