2019/06/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にリシェラさんが現れました。
リシェラ > 富裕地区に並ぶ商店の一つに佇む影。
見上げれば星空を眺められる此の時間も雨雲に覆われてしまえば見えないもので。
そして当然雨雲で在れば雨を降らせる事も当然であろう。

「気を遣い少し早めに戻っていれば降られる前に戻れたか。
然し過ぎてしまったものは仕方が無いな。
早々に止んでくれる事を願いたいものだが……」

忌々しげに空を覆う雨雲を見上げ少女は呟く。
小雨に為れば戻れる余裕も出来るのだが、本格的に降ってしまっている今は出歩くのは躊躇われる。
濡れて何か在る訳でも無いが、矢張り吸血鬼としては気分は良く感じられないのだ。

リシェラ > (最悪、此の侭為らば雨を凌いで帰るしかないか……)

小さく溜息を漏らし乍、少女は商店の入り口に佇んだ侭で。
傘を買えば良いなんて意見も出そうではあるが傘は所詮傘なのだ。
其れで安心して戻れる様で在る為らば苦労はしない。

然し、もう少し待てば雨の勢いは衰えてくる。
そんな先の事を知る訳も無い少女は、其れを知る時迄は如何すべきか迷うのだろう。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からリシェラさんが去りました。