2019/05/05 のログ
インファ > しばらく待てども、依頼人と思しき相手は現れない。
悪戯か、急用か、それとも依頼する相手が思った以上に小娘で取りやめたのか。
ともあれ、少女は溜息を一つこぼすと、闇の中に身を翻す。
とん、と軽く、音が響いて――少女は闇夜を舞うように、宿へと駆け抜けるのだった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 裏通り」からインファさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】街中」にホアジャオさんが現れました。
ホアジャオ > 黒い夜闇に月がごくごく細く、散らばった星の瞬きが冴えて見える夜。
豪奢な家屋が多い富裕地区の街中は既に静まり返って、灯りと言えば整然と並んだ街灯の外は、夜の店から零れるものがちらほら。
その店からも、しとやかな音楽付きというもので、何とも地域柄を現している。
その夜の街中を歩く、朱のロングチャイナを纏った女がひとり。
どうやら確たる目的地がある訳ではないらしく、あちらの店の灯りの方へふらふら、こちらの暗闇のほうへぶらぶら、と言った体。

「失败了(ちぇっ)……屋台とか無いの…」

何度か繰り返した後。
歩きながら腕組みをして口を尖らせ、そう、独り言ちた。

ホアジャオ > 公主の護衛ついでの晩ご飯。
王宮で開かれた晩餐会のつまみ食いでは足りず、外へと足を伸ばしてみたものの…富裕地区は故郷ほうでもうろついた事が殆どない。
一軒くらいは馴染めそうな店があるかと期待をしていたのだが、何処もかしこもかしこまった様な店ばかり。
足を踏み入れた所で、メニューに載っているものが果たして自分の手持ちで何とかできるかどうか。

(挙句、ちょッとしか出てこなかったらヤだし…)

せめて、馴染みのある料理を出してくれそうな店が無いものか…

ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】街中」にフォールさんが現れました。
フォール > すっかりとるも深くなり、店も少なくなってきた時間帯。
巨躯の男は通りを歩いている。
その大きさ、ガタイ故、相当離れていても、男の事は容易に見つけられるであろう。

ホアジャオ > 「もォこのまま行ったら別の地区まで行っちまうンじゃァないの…」

ぶつくさ零しながら、優雅な店を横目にずんずん通りを歩いて行く。
と、その先へ一つの人影。

(…アタシみたく食いっぱぐれたのかなァ)

そんな事を思いつつ足を進める。
……中々追いつかない。

「……ン?」

違う、近くはなっている。が、相当遠くから見えていたため、なんだか追いつくまで大分掛かっている気がしているらしい。

……そんな相手といえば。
夜闇に目を透かすようにして、あと数10歩前に居る背中をじぃと見る。

「………ンン?
旦那?」

フォール > 店にはあまり興味が無いようでその大きな背中はズンズンと通りを進んでいく。
何やら自分に用がある様に近づく相手が声をかけて来れば、足を止め振り返る。
その腕の中にはワインと、軽食。
相手にとっては鴨葱かもしれない…

「珍しいな こんな処で迷子か?」
と、問いかけながら相手の頭から足先まで眺める。

ホアジャオ > 「果然是(やっぱり)!ひさしぶりィ!」

振り返った顔を確認して、紅い唇が三日月に笑う。
ぽんぽんと跳ねる様にして近付いて、チャイナドレス姿の女のほうも相手を爪先から頭まで見上げた。
男の手にあるモノに気付けば、その細い目が更に細くなる…

「ううン?
今王城でアルバイトしてンだけど、晩ご飯たべそこねちまって。
たまにはコッチで食べてみようかって店見てたとこ」

本当は少しは食べたし、富裕地区で店を探すのもしぶしぶだったのだがまあ置いておいて。

「旦那は?」

視線は男の手元にべったりである。

フォール > 「うむ。 元気にしていたようだな。」

はしゃぎながらぴょんぴょんと跳ねる様に近づいてくる相手を男は愉し気に眺める。
男もつま先から頭まで特に変化はなく。

ただ相手の視線が手の中の軽食に釘づければ小さく笑う。

「なるほどな。 まぁ、俺は家に帰る途中だ。」

中から卵サンドイッチを取り出すと相手の前に、左右に揺らしたら相手の視線は追うのだろうか等とやや悪戯心。。

ホアジャオ > 「ふゥん…そォ」

男の手が食料を取り出せば、細い瞳の視線は素直に追いかけていく。
――が、流石に左右に揺らされれば揶揄われていることに気付いて

「ちょッと……」

一瞬鋭くにらみ上げた後、素早くぱくん、と食いついてやろうと

フォール > 食料を追う相手の視線。
左に、右にと揺らすと視線は素直に追いかけてから鋭くこちらを睨み、口が開き食いつこうとする。まず一度は上に、そして次は、自身の胸元あたりに、。
胸元のサンドイッチは相手から逃げずに口の中に入るが、かわりに男の腕が相手の腰を抱きしめるだろう。

ホアジャオ > 「!!この……!」

上に躱されればむきになって食いつこうとして、サンドイッチの逃げた先、男の胸元にぼすんとぶつかる。
それでも見事サンドイッチを獲得して得意げに見上げてやろうとしたところ、腰を抱かれるとびくん、と肩が跳ね上がった。
口をもぐもぐ動かしながら、見上げたままの細い目が白黒。
何故だかは解らないが頬が火照って来る…
そうしてごくん、と飲み込むと

「…ごちそうさま」

ぷいと視線を逸らして、ぶっきらぼうに礼を言った。

フォール > 簡単につかまえられた。
そして、抱きしめられればびくりと体を跳ねさせるもそのままとりあえずもぐもぐと口を動かして、飲み込む相手。

「ジャオ… 簡単につかまりすぎだ… この街には悪い奴も多い。 気をつけるんだぞ…。
あと、もし無理矢理やられたら呼ぶんだぞ、すり潰しに行くからな。」

ごちそうさまと言ってからぷいと視線を逸らす相手に、心配故の苦言をつい漏らしてしまう。
軽食の入った袋はいつのまにやら足元に。
食べかすのついた唇を男の親指が拭い、男の口元へと運ぼうとする。

ホアジャオ > 苦言を聞くと眉を跳ね上げて視線を戻す。
その頬は今や別の意味で染まって

「!!怎么(ちょッと)!
旦那だから油断してたに決まってンでしょ!
別のやつだッたらとっとと張り倒してごはん貰ってるよ!
アタシが無理やりやられると思ってンの?」

最後、言いながら足を踏みつけてやろうとして、唇を拭われるとまた目を白黒。
踏みつけようと上げた脚は、だん、と隣の石畳の上に落とされた。

「………」

足の裏がちょっとじんとする。
眼を涙目にしながら、逆恨みの視線を男に。

フォール > 羞恥から怒りにぷりぷりと怒る相手。
それを聞きながら唇を拭い、自身の口元へ。

「そうか、俺だから油断したと。
だが、心配でな。そう、怒るな。」

驚き振り下ろす足は男の足を避けて打ち据えられる。
そして、涙目になりながらもこちらを見上げる相手の目じりを親指で撫で、頬を撫でながら相手の細い目を見つめる。

手は頬から滑り顎を撫でゆっくりと顔を近づけていく。

ホアジャオ > むすっとしたまま大人しく頬を撫でられる。
男のてが頬から顎へ滑り落ちて、顔が近づいて来る……

「…なあに、またアタシを食べるってえの…?」

以前、噛まれたことを思い出して。
それでも何故か身体が火照る。
迫る顔を瞬きを繰り返しながら見つめ、段々と仰け反って行く……

フォール > むすっとしたまま男に撫でられる相手。

「うむ。 食いたくなった。
ジャオは俺に食われるのは嫌か…?」

くつりと小さく笑い、相手が逃げようとのけぞれば、腰を抱きしめているために、胸が強調されるように反らされる。

「胸を強調してそっちにキスして欲しいのか?」

と、悪戯っぽく男は笑うと、腰を抱きながら程よく鍛えられた首をなで、胸のふくらみへと手を滑らせていく。

ホアジャオ > 「嫌ッてえこたないケド…痛いのはヤだし前みたいにぼおっとさせられンのもヤだよ…!」

出来るぎりぎりのところまで仰け反りながらそう、言い返す。
腫れるようい盛り上がっただけの胸に男の手が触れれば、腰を抱く手には明らかにびくん、と身体が跳ね上がった。
眉が狼狽えたように顰められ、紅い口が何度かわなないて……

「……わかンないよ!」

男が支えている腰を起点に、するりと後転して逃げようと

フォール > 「であれば血を吸わなければ大丈夫だな…
ジャオが欲しい。」

男は静かに囁きかけながら戸惑いなだらかな胸のふくらみを男の大きな掌が覆う。
戦慄く唇。
うろたえる眉に酷い事をしている気がして心がゾクリと震える。

後転して逃れようとする相手の動きは支えている腕から伝わってくる。
その動きを崩すようにタイミングをずらしため、腰に回していた腕を持ち上げ地面と足の縁を切り抱き上げる格好にすると。
胸を撫でていた手を相手の首の後ろに。
引き寄せた相手の唇に男の唇を重ねる。

ホアジャオ > 「?!!にゃ、にす…ッ」

狼狽えるあまり言葉を噛みながら、両手があたふたと胸に触れる男の手に向かう。
その間に呆気なく抱き上げられ、足が地から離れる感覚に男を再び睨みつけようとした所――

「!ン…」

余りにも間近に迫った男の顔と、重ねられた唇の感覚に目を白黒させて。

「ンン……ん……」

顔全体が火照って来る。
ちょっとまって、と言うように両手が男の肩をばしばしと叩き、両脚が足掻いた。

フォール > 相手がどこか猫の様に、言葉を噛みながら上げる抗議の声。

それにもかかわらず男は相手を逃がさぬように腰と後ろ首をホールドしてのキス。

意外と柔らかい男の唇が赤い相手の唇を啄み、吸い上げる。

肩をバシバシと叩かれるも、
腕の中にいる相手、恐らく顔を離した瞬間、抗議の声を上げ、相手は猫の様に逃げようとするだろう。
であれば、もう少し大人しくなるまで続けた方が良いかと判断する。
分厚い胸板が鍛えられている者の華奢な女の体を包み、足掻く足が男の足に当たっても大木の様に微動だにすることも無く…。

相手の唇を啄み、遂には舌が入りこもうと、相手の唇を舐め、口内へと潜り込もうとする。
「ん…」

ホアジャオ > 両手両足でじたばた足掻くも放してもらえない。
身体が男に包まれていくと何だか抵抗もぱしぱしと段々弱々しいものになってしまって…

「はァ、…ンん……ッ」

唇が啄まれ、終には口内へ舌が滑り込んでくる。
女の吐息も眉も悩ましく歪んで……細い目の端から、混乱の昂りの涙が零れ落ちた。
それでも、諦め悪く男の胸を叩く弱々しい抵抗は続いている。

「ど…して……ッ」

吐息の合間に何とか言葉を零す…

フォール > 抵抗もだんだんと弱ってくる。
重ねた唇の端からこぼれる吐息も熱を孕むものへ。

「ん…あむ…」

あむ、と相手の赤い唇を啄む間。度してという言葉が聞こえ、そこで唇をようやく離す。

「っふ… 俺が男でジャオに好意を抱いているからだ… 今日のジャオは特にかわいくてな…」

困らせた相手の目じりからこぼれた涙を吸う様に頬に唇を落とし、チュとリップノイズを立てながら目尻の雫を吸い上げてから相手を地面に降ろす。

ホアジャオ > 男の返答をぼおっとした瞳で見返しながら聞いて、頬や目尻に触れた唇の感触にはくすぐったそうに眼を細めた。
足の下に地面の感覚が戻る。
そうしてもう一度きょとんと男を見上げてから、へなっと地面に座り込んだ。

「嚇死了(びっくりした)……
おどかろかさないでよ!」

数度、胸を抑えながら呼吸を整えると、眉を吊り上げて何時もの調子で睨み上げ

「…たまたま、恰好がいつものカンフーじゃなかったからでしょ…
コレはアルバイトの衣装だよ」

ぶつくさ言いながら、ロングチャイナの端っこをつまみ上げる。

フォール > 地面にへたりと座りこむ相手。
此方をきょとんと見上げられ、なぜか驚かさないでと言われる。

「そうか? まぁ 今日のも確かに可愛いが、カンフー姿のジャオも俺は好きだぞ。」

と、小さく笑いながら相手の足の上に買い物した食料を乗せると、ぶつくさつぶやく相手を抱き上げようとする。それもお姫様抱っこ。
「というかいくら俺でも外でキス移譲するわけがないだろう?」

悪戯っぽい笑みを向ける男だった。

ホアジャオ > 「…好きだッてえなら、喧嘩相手ンなってよ…!」

動揺が続いているのか、睨み上げたまま頓珍漢な言葉を投げつけた。
と、足の上に食料が載せられる。
まさか貰えるのだろうか、と見上げようとした所で抱き上げられて…
続いて男が放った言葉にあっという間に頬が火照って行く。

「笨蛋(ばか)!
外だろうと地下だろうと勝手な事させないかンね!」

がるる、と喉奥で唸りながら言い返しつつ
両手は食料を落とさないようにしっかと抱え込んでいる。
そうしてふと、何処へ行くんだろうと首を傾げて

「…えと、ごはんおごってくれンの?」

フォール > 「いつもなっているだろう。」

相手の言葉に笑い。
散々な言われっぷりではあるが、男は小さく笑い。
赤くなった頬に顔を近づけキスを落し。
唸ったりする相手を楽し気に眺め。


「あぁ 俺の家だ。 近いからな。二人で、飯でも食うか…」
そんな言葉を相手に向け呟きながら歩きはじめる。

ホアジャオ > 「もッといっぱい、なってほしいってこと!」

いーっと歯を剥いてから減らず口を叩く。
頬に触れる感触にはびくんと肩を跳ね上げ、睨み上げて口をわななかせてからむすっと口を尖らせてそっぽを向いた。

「……旦那ンちなら、お代わり自由だよね?」

勝手な事を言いながら、大人しく男に運ばれていく…

フォール > 「ただ、喧嘩であまり盛り上がると我慢できなくなるぞ…。」

うむうむ。いつもの様子も可愛いが、
キス一つで戸惑う相手も弄りが…可愛げがある。

「あぁ お代わりは自由だな… フラットなんだ食べすぎると…目立つぞ?」

等と、失礼なことを言いながら男は笑い、相手を運んでいくのであった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】街中」からホアジャオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】街中」からフォールさんが去りました。