2019/03/09 のログ
カイン > 「…ん。いよいよ本格的に客が帰ったみたいだな。
 幸いというべきか何というか、無事に終わったのは少しホッとしたな。
 とはいえこのまま帰るのも癪だし、なにか酒でも集っていくか」

自分の身の上を考えればそれこそこのまま立ち去って、
ご実体入れるのが利口ではあるだろう。だがそれも何となく癪だと、
ボヤキと共に支給された槍を方に担いで門を跨いで屋敷の中へと姿を消していく。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区/屋敷裏口」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にキュリオさんが現れました。
キュリオ > 夜の帳も落ちる時間帯。
富裕地区にある、一部では有名な悪徳税収官の邸宅内にて、その主が食事を行っている。
テーブルの上に広げられた贅を尽くした料理の数々。
汁の滴る肉を口へと運び、むちゃむちゃと音を立てて噛み締める。
口元を汚す事さえ気にせぬその様はお世辞にもマナーがあるとは言えぬ作法。
――この邸宅の主であるのだから、気兼ね等しないのは当然だ。

ただ一人、背後に控えるメイドも何も物申すことなく、静かに佇み時折配膳や身の回りの世話を続けていた。

料理も飽きれば一口で下げさせ、気に入った物のみを作法も気にせず頬張る所作をしていても、貴族は貴族。
特に税収官ともなれば陳情や何がしかの報告に来客がある事も珍しくはない。
最も、それが男であれば適当な理由を付けて追い返すのだが。
そして例え、客が来た所でこの態度を正すことはほぼ、無いだろう。

或いは、長く垂れ下がるテーブルクロスのその下に。
既にその訪れた客――或いは獲物を、侍らせ奉仕でも促しているのかもしれないが。
何にせよ、誰が来たとて朗らかな会食に等、なることはきっとありはしない。
見る者を不快にさせる所作の食事が、続いていた。

キュリオ > ―――テーブルの上を散らかすような食事は続く。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からキュリオさんが去りました。