2019/03/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にイスラさんが現れました。
イスラ > 「だぁから、もぅ一回繰り返すよ?僕の注文は――」

(大きく声を張り上げる。そうせねばいけない程、店内は騒々しかった。
流行りの音楽が大音量で流されているだけでなく。合わせて踊る若者達も、姦しく声を上げている。
つい溜息をつきそうになるが…こういう店は、何処でも似たような物だろう。
精々、地区によって。客層が違うかもしれない、というだけで。

結局。同じ注文を三度繰り返して、ようやく、オーダーが通った。
グラス一杯のカクテルを注文するのに、どうして此処まで苦労させられるやら。
グラスの端に唇を着け、ちびちびと、甘い甘い味で舌を湿らせながら。
ひっきりなしに行き交う客達の出入りに目を向けていた。

良からぬ店だが。だからこそ、悪い仲間を見つめるにはもってこいの場所。
夜という時間の空虚さを。等しく享楽で塗り替えてくれるような。
そういう誰かさんを引っ掛ける事が出来たなら。
一緒に入店した友人達同様、店の奥にしけ込んで愉しめるのに…などと思えば)

「思ぃ返すと腹が立つな…所詮友情よりも色欲か。彼等彼女等は。」

(むっすりと頬を膨らます。先に上手い事、お登りさんの客数名を釣り上げた友人達は。
今頃、甘い声を上げているやら、上げさせているやら。どちらにせよお楽しみに違いないと)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にイリーナさんが現れました。
イリーナ > 「はーい、入る前にボディチェックさせてもらいますからねー」

富裕地区ということもあって、客層もそれなりの者以上。
だからこそ入店前のボディチェックは入念に。 そんな日雇いの用心棒としての業務を淡々とこなしていると―ー。

「あ、もうOKなの?」
どうやらラッシュは捌けたらしく、交代でやってきた人員とバトンタッチ。
そのまま帰ろうとしたのだが――仕事の追加報酬とばかりにサービスの一杯がいただけるという伝言を受け取れば。

「それならお言葉に甘えましょうかねぇ……」

軽く一杯ひっかけて帰る。
そんなつもりで店内へ。
扉を開くと同時に頬と髪をなでる若者たちの熱に小さく息を吐きながら……。
紅いコートを脱ぎ腕へかけながらカウンターへと向かおうか。

「店長から一杯もらえるって聞いたんだけどー?」

カウンターに腕を乗せながら、自分のオーダーが来るまでに手持無沙汰に体が揺れる。
銀の髪が、腰が、少し突き出されたお尻が。

イスラ > 「 ぉや。ぁの人は…」

(同じカウンターの一角、やって来た人物には見覚えが有った。
つい先程、この店に入ってくる時。客達のチェックをしていた女性。
新しい店員かと思っていたのだが、単なる手伝いだったのか――それとも、勤務時間が終わったのか。
僅かに首を傾げれば。ひょいと自身のグラスを捧げ直し、さり気なく傍らへ)

「 やぁ、ぉ疲れ様。…漸く落ち着く時間…なのかな。
まぁ此の店自体は、落ち着く、なんて言葉とは。永劫無縁だろぅがね。」

(傍らに着けば。遠慮という単語など、何処ぞにうっちゃってきた、そんなさりげなさで掛ける声。
彼女の注文が出来上がるまでに、少しは時間が有るというのなら。縁の一つも作っておきたいと。
どうせなら、耳下に囁いてみる…などしてみたいのだが。如何せん辺りが騒がしすぎる為。声を潜めるには到らずに)

「ぉ疲れでなければ。どぅかな、一杯ぉ付き合ぃ願えれば――なんて。」