2019/02/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にキニスさんが現れました。
キニス > 「ふわぁ~…」

貴族の屋敷の警備の依頼も終わり、あくびをしつつ富裕地区を歩く
有名貴族はそれだけで暗殺の対象であるため、ギルドにこのような依頼が入ることも珍しくない
ただ、報酬はいいわけではなく、暗殺者が来ても来なくとも、一匹の魔物を狩るより安上がりだ

「まぁ、いいか。何か食って…ん?」

帰ろうか、と思ってた所でここでは珍しい東洋の刀をぶら下げた女性を目にする
あれはいつかの港で出会って、王都まで案内した女性だ
知り合いを見つけると暇つぶしになるだろうと思い、そちらへと近づき

「よう、カリノナ。散歩か?」

そのように、声を掛けた

カリノナ > 「ああ、キニスか。久しぶりだ」

聞き覚えのある声にそちらを見やれば、知り合いの顔。それなりに夜も更けてきた時間帯からして、仕事の帰りだろうかと首を傾げて

「いや、迷子だな。平民区画にある『砂妖精の亭』まで行きたいが道は解るか?」

迷子。そういう割りに相変わらずマイペースに笑いながら問いかけた。平民区画の中でも安宿だが個室はあるというレベルの店の名は、今の拠点にしている場所で

キニス > 「ん、久しぶり」

彼女に近づき、笑顔を向けてそのように告げる
彼女が考えている通り、一応は仕事帰りである
散歩かという問い掛けに帰ってきた言葉に苦笑いを浮かべ

「ま、まぁ…まだ王都に来てから日が浅いからな
 迷うのも仕方ない。平民地区ならもっと向こう側だな」

腕を組んでうんうんを頷けば、指をさす
その名前は自分が案内した宿の名前だと察すれば、顎に手を当てて少し考えこみ、そして

「一緒に行くかい?」

と口説くように言葉を発し

カリノナ > 「依頼には、街を歩くようなのもあると聞いてな。まだスラムの方には行ってないが」

まあ、おいおいだ。と苦笑いはそんな言葉を返す。冒険者とはいえ最低ランクに回ってくる依頼など、便利屋のそれと大差ない。個人的には日々を暮らせるだけの稼ぎがあれば、それでいいのだけど

「ああ、頼む。どうせ寝るならベッドがいい」

今夜中に帰り着けない事を前提とした言葉を冗談めかして言いながら、道の先導は彼に任せようか。
ただし、この間よりはずっと大人しくついてくるはず。流石にマイペースな女も、眠気には勝てなかったらしく

キニス > 「おぉ、もう知ってんだな
 あー…貧民地区か。まぁ、あそこは行く必要ないんじゃねぇか?」

顎に手を添え、今は下積みの時期であろう彼女を懐かしく思う
どんな冒険者も下積みの時代はあったのだ。かくいう自分もその一人である

「はは、それは誘ってんのかい?まぁ、宿があるならそこで寝るのが普通よな。こっちだ」

ついてこいと言った風に手招きをして歩き始める
強いとは言え女の子。宿で寝るのが健全だろうと頷きつつ、冗談交じりに告げる

カリノナ > 「そうか?」

そういう依頼も多かったがと首を傾げる。純粋な仕事の依頼もあったが、場所柄明らかに犯罪臭のするようなものもあるのはお約束というところか。下水道にいるビックマウスの討伐とか、ランクにも合っているから狙っていたのだが

「いや、誘ったのは其方だろう?
 この治安なら道でも眠れそうだが、不審者扱いもされるだろうからなあ」

そこで斬りあいになったらさっき我慢した意味がなくなる。それに、路上よりベッドのほうが寝心地がいいのは当たり前の話で。
そのまま宿まで案内してもらうことに

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からカリノナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からキニスさんが去りました。