2019/01/28 のログ
クレス・ローベルク > ケーキを一通り片付けると、手持ち無沙汰に聞き耳を立ててみる
基本的に静かな店内だが、複数客の会話の中には、意外と喧嘩じみたものもある。
中には、自分の店の売上などを喋っている商人の偉そうなのも居るが、果たしてアレは口外して良いものなんだろうか。

「まあ、聞く分には面白いけどさ」

そういうのも含めて、様々な話を盗み聞きできるのも、こういう店の良いところだ。
何か弱みを握れれば金になるし、そうでなくても何らかの参考にはなる。

クレス・ローベルク > 「さて、それじゃあ次の注文をしようか」

メニューを広げると、どうやら最近はパイを始めたらしい。
ミートパイ、カスタードパイ、アップルパイの三種があるが、

「まあ、此処はカスタードだろうな」

ケーキが人気ということは、その原材料の牛乳などが良いのだろうと当たりがつく。
となれば、牛乳を多く使うカスタードが一番美味い可能性が高い。

「さて、それじゃあ注文を……」

それから数十分後。

「うん、思ったとおりだ、美味いな……」

円形のパイを切り分け噛み砕くと、口の中に中のなクリームが蕩ける。
パイ自体の小麦の味と、甘さ控えめだが濃厚なクリームが調和している。

「とても、新商品とは思えないな……」

まだパイは4つ程ある。
ゆっくりと、味わうように男は食べている。

クレス・ローベルク > 結局、パイを全部食べきった男は、閉店までゆっくりと過ごすのだった
ご案内:「王都マグメール 喫茶店」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にルキオラさんが現れました。
ルキオラ > 日の落ちて薄暗い路地裏。
錬金術師の小人がこそこそと細工をしては物陰に隠れていた。
路地の何の変哲もない石畳は今術によって組成を変えられており、
うっかり脚を踏み入れてしまえばぐにゃっと埋まってしまい動けなくなってしまう。

「ふんふん~誰か来るかな~っと」

この人工生命の小人の主なエネルギー源は人間の体液である。
備蓄が若干足りなくなってきたので罠を仕掛けて、通りがかった男性もしくは女性のそれを少々頂いてやろうという算段なのだ。

ルキオラ > 「おっ、なんか引っかかっ……あっ!! 猫ちゃん!!」

たまたま通りかかったかわいそうな猫が即席底なし沼の罠にひっかかっていた。

「ああ~~~今助けてあげるからね……ギャーッ」

猫を助けたり逆襲されたりして、今日のルキオラの仕事は終わった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からルキオラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/屋敷裏口」にカインさんが現れました。