2019/01/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 今日の男は、とことん不運であった。
楽しみにしていた演劇が、急遽役者が病気になってキャンセルされ、ウサを晴らすために入った店が値段の割に不味かった。
おまけに夜道、宿に帰る途中に貴族然とした身なりの良い青年に絡まれ、

「……やってしまったあ……」

苛立ちも手伝って殴り倒してしまったのが今現在である。
一応、息を確かめてみるが、どうやら死んではいないらしい。
それは良いのだが、今この現場を見られたら、確実に自分がお尋ね者になってしまう。

「やっべえ……どうしよ」

クレス・ローベルク > 幸いにして、と言うべきか、街路に仰向けで倒れている男は、ひどく泥酔していた。
顔は見られただろうが、平常の意識でなかった以上、警邏に相談して自分の特徴を話そうとしても、大まかにしか話せまい。

「ま、流石にこの闘牛士服は暫く着ないほうが良いかな……」

とすれば、後はこの男をできるだけ人目に付かない所に追いやってしまえば良い。
幸い、この辺は割と建物と建物の間が狭く、入り組んではいないにせよ路地裏が形成されている。

「よいしょぉっと」

貴族然とした男を路地裏に引きずっていく。
今こそ正に、見られればお尋ね者になってしまう絵面な訳だが、若干気が動転してるのかその事にはまるで気付いていない