2018/11/22 のログ
ご案内:「パーティ会場」にザイヴァーさんが現れました。
ザイヴァー > 穏やかなピアノの旋律が響く。ここは上流階級の社交パーティ会場。
様々な男や女が、どれも最上級の衣服をまとい、会話とワインと少しのつまみを楽しんでいる。
しかし、その社交会場も一皮むけば、狸とキツネ、そして化け猫どもの化かし合い。
皆が皆、腹に一物を抱えてこの場にいる。
そして、その社交パーティ会場の隅、壁にもたれかかるように佇むのはザイヴァー・グランフォード・カイゼル将軍で。勲章がバンバンついた衣服をまとう彼は、
片手にはワイングラスを持っているが、見るからに不機嫌そうだ。

「………ハァ………」
『その溜息で、48回目だぜ?ザイヴァー』
「数えるな、愚剣」
『ザイヴァー。そんなに嫌なら来なけりゃよかったじゃねぇか』
「俺だって断れるなら断りたかったさ。だが……とある高貴な方の誘いだ。断れん」

軍も金が無ければ動かないのだよ……そのつぶやきは、誰に聞かれるもなく消える。
すると、なにやら、会場が騒がしくなる。見るに、会場で奴隷ミレーが粗相をしたようだ。
主人にワインを持ってきたら、ふとした拍子にその服にかけてしまったらしい。
顔を殴打する、鈍い音が会場に響き、他の参加者たちは汚物でも見るかのように、あるいは、
面白い見物のように、その光景を見る。
だが、その貴族が殴打する手が、ザイヴァーに掴まれた。

「そこら辺にしておけ。いくら奴隷への躾とはいえ、見るに耐えん」

流石の貴族も、将軍職の男のにらみには勝てず、盛大な舌打ちと共に奴隷から離れる。
そして、その顔を腫らした奴隷には自身のマントをかぶせてやり、自身の付き人に、会場の外へと送らせる。

『ずいぶんと良いことしたじゃねぇか』
「ふん……奴隷も、守るべき民の一つだからな。それが殴られていれば、助けるさ」
『……っへ、かっこつけやがって』

ご案内:「パーティ会場」にローレディアさんが現れました。