2018/11/19 のログ
■ピロリム > 彼の恩は確かにピロリムにとってありがたいものである――
その恩が指す事が違うといえば違うし、そうでないともいえる。全ては彼がこれからどうするかである
「うふふ…私は”ピロリム”、ちょっと呼びにくい名前でしょ?んーっと。まあ、気にしないでいいんだけど、私は何者かって
いうとね、『枕の付喪神』なんだよね。」
そう強調したように自分の素性を明かしても、どうせ彼にはわからない。そもそもわかった所でじゃあどうこうしようとも思わせる
事は考えてない。ただ、彼へ自分の存在意義を伝えるため言ってるだけである。この枕は何をする物なのかこれから教えるつもりで
言い終わらない内にベッド上へのお誘いを受けたので、彼女もそれに乗ることにする。彼は純粋な少年なんだろう、自分の裸姿
など見せることはさすがに憚っている様子だった。一方の自分、羞恥心?なにそれ?であるかのように
「ええ…、ではおやすみしましょう…、うふふ…はあ……おふとん…あったかぁー……」
流れるままに添い寝に入るピロリム。ルキに対して本当に肌が重なり合いそうな距離に仰向けになる。ルキが少し視線をやれば
露出した乳房が高々と膨らんでいるのが見えるだろう。しっとりとした乳白色の肌はランプに照らされては暖かい色を返す。
■ルキ > 「ピロリム、ね。確かにちょっと呼びにくいかもな。じゃ、今までどおりおねーちゃんでいいか?」
平民の一部は、そして貴族のほとんどは、名乗るときに必ず姓を名乗る。
姓を名乗らぬこの女性はやはり、浮浪者かそれに近い家なき子のようだ。少し親の小言が増えそうだな、と考えつつ。
「……枕の、『ツクモガミ』? なんだそりゃ、聞いたことない仕事だな。
おねーちゃん、枕を作る仕事してるのか?」
続く彼女の『身の上』を表す言葉には、ピロリムが予想していたとおり、ルキは理解を示さない。
ルキも一応は半分妖精であるものの、己の能力以外に、超常的な怪異や霊異と言ったものへの造詣や接触経験はほぼないのだ。
モノに宿る精、とでも説明すれば少しは他の人間よりは理解が及んだかもしれない。やはり理解しないかもしれない。
「ま、いいや。布団に入ったら眠くなってきたぜ。ランプもすぐ暗くなるから、気にせず寝…………」
布団の傍らに入ってくる気配を感じつつ、もうひとつあくびをしていよいよ眠そうな気配を見せるルキだったが。
しかし。目の前に再び顕になった、ピロリムの両の乳房、その合間にできた深い谷間が目に入ると。
またもやルキの目は興奮と驚愕が綯い交ぜになった様相で見開かれ、頬がすっと紅潮する。
どくん、と心臓が高鳴る。
隣に寝そべった、自分よりもひとまわり大きくふくよかな肉体。発せられる熱が、否応なく自分の方へ伝わってくる。
その暖かさに心地よさを感じつつも、先程まで感じていた眠気はにわかに飛び、鼻息が荒くなっていく。
「……あ、ああ。あったかい、な。……うん。ひとりより、ふたりのほうが、あったかいよな……」
舌が引きつったように、しどろもどろな声を絞り出すルキ。目を瞑って早く眠りたいが、視線をそこから離せない。
そして、意識してか無意識的にか、ルキは布団のなかで身をよじり、徐々にピロリムの方へと身を寄せていく。
さすがに露骨に手をのばしたり抱きついたりはまだしないが、じきに体が触れ合うであろう。
そして、その身を焼くような興奮にあてられ、ルキの短パンの中では男の子の証が徐々に鎌首をもたげていた。
■ピロリム > その通り彼女にはピロリムという名しかない。そもそもピロリムが本名でもない。
ただ枕=ピローを使った当て字のような名前のようだがそれはさておき…
「んー…おねーちゃん、いいよ…。でも、枕なんだよ…、うふふ…、枕も作っているかも…でも、私は私自身が枕になる方が多いかなあ…?」
ただならぬ存在であることは誇張しつつくすっと笑い。なお公園の出来事からルキにも人間の持たないなにかがある事は薄ら分かっていて。
枕というモノに宿る精”だった”が今は何の種族かもわからぬただの人間に見える異形だろうか。
「まあ……枕はどのように使うかな……?とりあえず眠いしねぇ……じゃあ、良い眠りに就きたい時は枕をどのように使うかな…?
そうねえ…ふたりのほうが、あったかいよね……、あったかくなりたいね……今でも十分暖かいよ……でも……」
二人の答えを徐々に導く――誘き寄せるようにささやきかける彼女。1センチ、、また1センチと二人の身体を引き寄せられつつある。
その速度がまだ遅いのは、彼の羞恥心……まだ純粋な心を持っているが故にブレーキがかかっているのだろう。
”異性を抱く事”なんて事は、もしかしたら彼にとって悪いことかもしれない。
「……うふふ、かわいいなあ……。触れたいんでしょ…?だよね…?うん、私を女だから、触れるのは恥ずかしい事だって思ってる…?
違うよ…、私は枕、おねーちゃんは枕だから……、大丈夫。触れていいの。ほら、こう、触っても何も恥ずかしくないでしょ?」
彼の興奮と心臓の高鳴りの理由を紐解くかのように責め立て、そして、彼の戸惑いを否定する。そして、オッドアイの眼差しが、その瞳孔が
深淵のように深く彼に映れば、彼女の催眠に嵌ってしまい、ならば無意識がままに彼の手は彼女の身体に触れている事だろうか
■ルキ > 「おねーちゃんが、枕に……? ふ、ふふっ、変な話……」
すぐ隣に寝そべる女体から、女体しか持たない独特の甘い熱気がつたわり、ルキを苛む。
ピロリムの不思議な言い回しにルキは悪態をつきつつも、その声色は徐々に蕩け、猫なで声めいて弱々しくなっていく。
「……枕をどう使うかって、そりゃ……頭の下に敷いて、眠りやすく……するものだよ。
なに……おねーちゃんを、枕にしても……いや、でも、そんな……」
ルキにとって、他の女性とは『スケベな悪戯をしかけて反応を楽しむ』ための存在に過ぎなかった。このピロリムという女性も。
しかし今はなぜかこうして、自分を受け入れている。近づくように、触れるように、それが良いことのように諭してくる。
当然ルキは混乱する……が、彼女の熱と眠気への誘い、そして甘い言葉が徐々にルキの判断力と反骨を奪っていく。
そして、彼女の真意を探ろうと胸元から目を外し、真横にあるピロリムの顔へと目配せした瞬間。
魅力的なオッドアイの瞳に焦点が逢い、いよいよ理性が崩壊した。
「…………っっ!!」
言葉をつまらせつつも、ルキは布団のなかでひときわ大きく身をよじり、飛びつくようにピロリムに体を寄せた。
言われるがままに女体へと手を伸ばし、脇腹へと回し、互いの体を引き寄せる。ウェイト差から、ルキが一方的に寄る形だが。
そして、先程まで視線を奪われていた箇所……女体の柔らかさで満たされた、乳房の谷間へと、勢いよく顔を埋めた。
「……はふっ♡ はふっ♡ ふううっ、ふうううっ♡
…う、うあああぁぁ……や、柔らかいっ………あたたかい……よぉ………っ!!」
さっきまでの人を食ったような口調はどこへやら。乳房の中で泣くように奏でる声は、幼子のように甘く、切ない。
催眠術が最後のきっかけとなって、ルキは一切のプライドを捨ててピロリムの肢体に身を埋めた。
ぐっと腕に力を込め、抱きしめ、体を擦り寄せる。勃起した股間が彼女のお腹につんつんと当たっても、気にしない。
まるで貪るように谷間に口と鼻を埋め、深呼吸を繰り返す。
■ピロリム > ”それから”の彼はとても容易かった。ピロリムも抱きつかれれば自然と彼の興奮、幸福が伝わり、
次々と彼の欲望を…と行きたかったが、まだ物事には順序というものがあって。
「あ、あぁういきなり、はげし…♡、んー…こらぁ…?えっと、私は枕だけど……、うふふ…」
彼女の全てが枕とみれば、どこを頭の下にしてもいいものであるか。彼の頭は胸の谷間にうずませて、くるりと、息がよりよくつける
ように彼を仰向けにさせていく。身長差からか、彼が胸元に頭を沈めてやっと二人の両足は等しい位置で絡み合う。
それまで当たっていた、彼のまだ未熟ながら勃起したそれの感覚も忘れられないが、彼女とていつも気分という訳ではなく――
「今日はねえ……こののまま、おねーちゃんを枕にして寝ましょうね……、大丈夫、ルキ君への恩返し、一眠りで終わるつもりは
ないから…ゆっくり……尽くしますからね……♡」
彼は初めての経験に興奮冷めやまぬだろうが、このまま寝付くように促す。
彼女の両手は半分ほど自分に重なる彼の横腹あたりを抱えている。ルキの身体は軽く思えたが、自分の筋力はそこまでないので
彼が動こうと思えば動くことはできるだろう。
「んん……部屋にメイドが入ったら、ちょっと驚いちゃうかしら……、うふふ、まあ、気づかれない内に起こしてあげますね…
ほら……瞼を閉じて……暖かい、包まれるような感触の中で……いい夢を見て……おやすみ……♡」
そうやって子守りのように彼を寝かしつけていく。ちなみに、彼女はその彼が自分の身体を密に寄せられているとき、徐々に
精気を吸い出している。それによって彼に起こる作用は、気怠さを含んだ眠気と、思考の静止など……このあたりは難しい
話になって説明がしきれないものだが――彼女はおかげで今日はしっかりお腹が満たされるだろう
■ルキ > 「ふーっ、ふーっ……ん、ふぅ……い、いいだろっ、別に……枕なんだから。
少しぐらい、乱暴にぎゅーってしても……ん、ふうっ、ふううっ……」
わずか相手がたじろぐ素振りを見せると、ルキは胸の谷間に唇を埋めたまま、ぼそぼそ呟くように言い訳を放つ。
しかし結局は、その貪るような喰い付きもすぐに力を失い、女体の香気を吸い立てる息遣いも落ち着いていく。
そうして素直に身を委ねてしまえば、ピロリムの体温と柔肉にずぶずぶと埋もれていくような錯覚を感じる。
「すううぅぅっ………はふぅ……♡ すううぅぅ……っ……ふううっ♡
く、ぅ……柔らかくて、ぽかぽかで……おねーちゃんの枕……いい……っ……」
沈んでいく、沈んでいく。女体の肉に、甘い催眠の言葉に、心地よい枕の抱擁に。
諸事情から母と接する機会がきわめて限られる生活を送っていたルキにとって、傍らで眠る女性の存在というもの自体珍しかった。
この歳になってはじめてそれを知ったルキが、病みつきにならぬはずもない。
「………ふうううっ………ふううっ………」
やがてすぐに、言葉も発さなくなっていく。眠りについてしまったようだ。
無意識的にピロリムの腹部に当てられていたペニスの屹立も、空気が抜けていくようにしぼんでいく。
しかし、すでに夢の世界に誘われていたルキにとって、先程感じていた興奮などどうでもいいことだった。
そうして、ルキは最高に深い睡眠と甘い夢を享受し。ピロリムは若くて新鮮な精気を味わいながら。
王都の夜は更けていったのであった。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 静まりかえった公園」からルキさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 静まりかえった公園」からピロリムさんが去りました。