2018/10/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にチヅルさんが現れました。
チヅル > 「潜入成功・・・といっても警備ゼロじゃあ成功もへったくれもないかな」

真夜中、とある貴族の邸内に入り込むひとつの影。
受けた依頼は“王都に住むある貴族の暗殺”。
破格の報酬に半疑を抱きながらも受注し単身転がり込んだ形である。
寝静まったのか、それとも罠か。
気配を殺し辺りに気を配るが警備も、気配もない。

「妙に静かだ・・・なんか怪しいね・・・」

足音を殺し、事前に把握しておいた間取りに従い寝室を目指す。

チヅル > 寝室前。

「さて・・・それじゃあお邪魔して――」

扉を開く。鍵など掛けられてはおらず、かちゃりと音を立てて扉が開かれる。
そこに待つのは――

「・・・バカな、いない・・・!?」

もぬけの殻、伽藍洞。誰も居らず、何もない真更な部屋。
思わず二歩、三歩と足を踏み入れて辺りを見渡すが。

「・・・情報が漏れていたのか?それとも夜逃げでも・・・いや、それはないだろう・・・」

無防備などではなく、無人の邸宅。
苛つき気に壁を殴る。

「任務は失敗、目標は行方不明、か・・・」

帰ろうかと振り向き、通ってきた道を辿る。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 定期的に警備の依頼を受ける貴族の屋敷。
今日も今日とてそのつもりでやってきたのだが…
今日受けた指示は違った。
屋敷の中で身を潜めて待機しろとのこと。その待機する人員も最小限。
なにかあったのか?と訝しむが、詳しいことはわからなかった。

「なるほど、な…」

屋敷の中で待機して、異変があったら各人警戒するようにと言う妙な指示にはこのような意図があったか。
『誰もいない』部屋から打音が聞こえてでてきてみれば…
明らかに賊でございと言わんばかりの格好をしたものがいる。
どこから得た情報か知らないが、依頼主は事前にこのことを知っていたのだろう。
ちょうど部屋を出てきたそれと対峙する。

チヅル > 部屋を出る、その瞬間――真横に飛び退く。

視線の先には先ほどまでは居なかったはずの人影。
フードを被っていて詳細は不明だが、軽そうな外観から恐らくは軽戦士、もしくは自身のような暗殺者といった塩梅か。

「初めまして、同業者・・・じゃあなさそうだね」

まるで友人に話しかけるかのように手を挙げ、声をかける。
同時に目の前へ飛び込み、挙げた手をそのままに目標の顎先目掛けて掌低を放つ。

「いい子は寝てる時間だよ・・・!」

ブレイド > 間合いをとったか。
相手だって間抜けじゃない。
そりゃ警戒はするだろう。ましてや敵地…そうやすやすとやらせてくれるほど緩んではいないか。

「残念、むしろ真逆だ」

応えると同時に相手が一気に間合いを殺し、掌を放ってくる。
が、こちらだって無防備で突っ立っていたわけではない。
仕掛けてくるのも織り込み済み…紙一重でサイドステップ。

「それも残念。あいにくわりぃ子なんで…よっ!!」

交わし際にローキック。
おそらく体術に長けた相手、牽制くらいにしかならないだろうが…

「足癖もこのとおりだ」

チヅル > 「本当だ、全く悪い子だね・・・っ!」

踏み込む軸足を狙う蹴り。紙一重の回避といい中々の俊敏性を持っている。
咄嗟に軸足を浮かせ、不安定な体勢で蹴りに甘んじる。
そのまま前転の要領で間合いを取り、起き上がりざまに向き直る。

「警備の人かな、悪いけどこっちも気が立っていてね・・・八つ当たりに付き合ってもらうよ!」

距離にして4メートルほど。
左手の指を鳴らし――生まれた炎を握り投擲する。
放たれた火弾は真っ直ぐにフードの男へと飛来し、その真後ろを駆ける紺の影。

当たるか、外れるか。
どちらにせよその隙を狙うように右、左と連続の打撃を放つ。

ブレイド > 「ま、悪い子はお互い様っ…ぐっ!?」

回避の動きが紙一重だったのが災いしたか
それとも、欲張って蹴りを放ったのが良くなかったか。
相手の蹴りを受けて、一歩下がる。
相手も不安定な型からの攻撃だったためかやや浅い。ダメージ自体は殆どないが…

「何しにきたかわかんねーけど、泥棒でも暗殺者でももう少しクレバーにやるもんだぜ?」

一足では届かない間合い。
賊は魔法か何かの炎弾を放つ。
炎弾……これがまずい。

「やろぉ…」

避けられない。避ければ屋敷が燃える。
仕方がないとフードを目深に被り、放たれた火弾に肩から突っ込んでいく。
火弾に隠れる賊の姿には気づいてはいない

「!?ぐっはっ!?」

炎弾との衝突に吹き飛ばされそうになり、更に打たれる連続の打撃。
先の蹴りとは違い、本格的な痛手となった。吹き飛ばされ、尻餅をつく程度には。

チヅル > 掌打と肘打ちのコンビネーション、効果は上々で吹き飛び後ろに崩れる体勢。
間髪入れずに間合いを詰めては右肩を押さえ、股下に乗り込みマウントポジションを制する。

「チェックメイトだ。屋敷のハンデは痛手だろうね」

特に感情の移さない声が冷淡に目の前――眼下の相手に放たれる。
抵抗を見せれば左腕を狙い、そうでなければフードを剥ごうと左手を伸ばす。

「丈夫なマントだね、燃えにくいのかな・・・それでも、少し軽すぎたね」

ブレイド > 「くっそ…」

炎弾で目がくらんでいたせいで、背後の敵に気づくことはできなかった。
そのために深く打撃を食らうことになった。
特に肘打ち。自分から突っ込んでいったせいか、カウンター気味に入った。
本来なら悶絶するほどの痛みだが…なんとか我慢した。
ダウンは免れなかったが。

そして見事にマウントまでとられてしまって…
意識はあるが、ダメージは大きい。
賊の手がフードに伸び、剥ぎ取られれば
ミレーの証である猫の耳が顔を出すだろう。
そして金の瞳と素顔も。

「っ…はぁ…くっそ……なんだよ…。八つ当たりに、殺しでもするか?」

チヅル > フードを剥げば黒髪とミレー族の証たる猫型の耳が露出する。
体躯から想像したように少年が金色の瞳で見上げ、荒い口調で問いかける。

「そうだね、殺すことも出来るだろうけど、まずは尋問だ」

さらりと物騒なことを告げながらミレー族の少年の頬を撫でる。
生意気な口調だが、これはこれで弟のようで面白い、と思いながら顎をクイと持ち上げる。

「素直に答えてくれたら何もしないけどね――まずはひとつ目、他に警備を請け負っている、隠れているものは何人居る?それらはどこに?」

顎を支える指がつつ、と顎下を撫で、喉の入り口、下の付根の辺りに指を掛ける。
薄手のグローブ越しに長い指はともすれば刺さりそうな錯覚すらもたらすか。

ブレイド > 問いかけを受ければ、ようやく視点が定まる。
ここから逆転は難しい…
というか、体術では向こうのほうが上だ。
魔術もあわせられたら手の打ちようがない。最初から得物を構えていなかった時点でこちらの負けは決まっていた。

「そりゃどーも。優しすぎて涙が出らぁ」

負けてしまったなら仕方ない。
無駄な抵抗はしないとばかりに力を抜く。
無論、無駄じゃない抵抗をするために力を温存する目的もあるが。
顎をあげられつつも、冷ややかな目で仮面を見つめる。

「それ知って、どうするつもりだよ。
そもそもテメーが苛立ち混じりに壁なんて殴ってなけりゃ、オレも気づかなかったんだぜ?
まぁ、人数は三人…場所は知らねー」

悪態をつきつつも、質問には素直に答える。
場所に関しては、本当に知らない。それぞれ分かれたあとに、適当に身を潜めたのだから知る由もない。

チヅル > 「それはごめんね、僕もあんなにイラつくとは思ってなくてさ」

冷たい視線もどこ吹く風といわんばかりに受け流し、されど周囲の気配を再度探る。
――今のところ動きはなし。近くに居ないのか、それとも息を殺しているのか。

「近くには居ないみたいだね。スタンドアローンに自信があるのか、チームプレーがおざなりのか・・・まぁどちらでもいいけどね」

推測でしかないが敢えて知った風に語る。本当に知らないのであればこれでも十分な誘導にはなるだろう。
取り敢えずの身の安全が分かったなら、ふと悪戯気な笑みを浮かべ――仮面越しでは知る由もないが、妙案とばかりに声を発す。

「まぁ正直に話してくれたみたいだし、ご褒美でも上げようかな
――君、結構見た目好みだしさ」

喉に掛けた指を離し、ゆっくりと持ち上げ耳に触れる。薄毛を撫で、耳梁を挟み、優しく捏ね繰り回す。
体質か気質かそれとも本能か、戦闘の後は何故か激しく昂ってしまう癖がある。幸いにも見た目は十分に許容範囲内とわかれば自然と指が伸びる。
右肩と腰のポイントは抑えたまま、左手だけて左右の耳を交互に弄る。

ブレイド > 「別に泥棒とかじゃなければオレだってそこまで義理のあるやつじゃねー
何もしない相手をふんづかまえようなんざ…」

周囲に気配はない。
戦闘の音も、打撃戦が主だったせいで剣戟もなく終わってしまった。
無駄に広い屋敷だ。おそらくは誰にも聞こえてはいないだろう。

「所詮雇われ…ってか、主人がいねーんだから厳重に守っても仕方がねーだろ…」

少し呆れ気味に睨んでいれば…なんだか、声の調子というか、雰囲気が変わったような。
仮面をつけているせいで表情まではわからないが…。

「ごほう、び?って、なにを…っ…!?
おま、なんだよっ!?」

おもむろに耳に触れられると少し身悶えして。
だが、体は完全に押さえつけられてしまっている。
体重自体はそれほどでもないのに動けない。人体というか、力の作用する場所を熟知しているのだろう。
左右の耳をいじられれば、ゾクゾクと身体を震わせ、まるで抵抗するように耳をパタつかせ。

チヅル > 「ご褒美はご褒美だよ。きちんと説明出来たんだから。
まぁ運がなかったとでも思って楽しんでいきなよ」

ぱたぱた、と逃げるように踊る耳を楽しげに追い回す左手。
身もだえして震わす体を見下ろしながら無体なことを告げては楽しげにクックッと笑う。

「人に見せる趣味もなければ見せるほどの体でもないからね、ギャラリーが居ないのはいいことだよ。君の名は何て言うんだい?君、だけじゃあ味気ないだろう?」

耳をひとしきり堪能すればゆっくりと下へ向かい頬を、喉を通り胸元へ降りる。服の上から胸板をなぞり、時折引っかかりを弾いてはを繰り返す。

「華奢ではあるが、いい鍛え方をしている。運のなささえ克服できたらいい塩梅に大成すると思うなぁ」

繁々と眺め、弄びながら淡々と触れた感想を述べる。
なぞるような指先から撫でる掌へと、その動きも徐々に大胆になりつつ。

ブレイド > 「お前、賊…だろ?
盗みか殺しかどっちが目的かしらねーけど…それが、お前…っ!?」

所詮動かせる箇所などたかが知れている。
あっけなく耳は捕まり、仮面の賊の悪戯に小さく呻き声を漏らし。

「は、ぁ…くそったれ…ブレイド…だよ。オレには名前も素顔も秘密でよ、いいご身分だな…っあ…」

頬に触れる手…先程自分を打ち据えたそれが、頬から胸元へ。
身体を這い回るように撫でて、弄り回す。

「そりゃ、どうも…つか、なんだよ…殴りかかってきたと思ったら…」

触られ、遊ばれつつも、少し困惑する。
動けないのでもがくことしかできないが、少し変わったこの賊に抵抗しようという気はあまりなくなってきた。

チヅル > 「知りたいかい?でも、生憎だけど仕事中は人に顔を見られたくないんだよね」

悪態を吐く少年にしれっと返しつつ体をまさぐる。
目つき口調は相変わらずだが、気配が少し変わった――観念か、諦観か、いずれにせよもう少しすれば大人しくなるだろうか。

「まぁ賊かどうかはさておき。仕事もパァになったし手持ち無沙汰っていうかね」

あいまいな回答で煙に巻き、困惑する眼差しにちょっとした嗜虐心を覚えては少しずつ大胆になる動きに困ったような笑いを浮かべる。

「ブレイド君、だね。活きがよさそうで何よりだ。
もう少し協力的ならこっちもそれなりのことをしてあげられるんだけどね」

服の下に手を潜り込ませ、今度は直に肌を撫でる。
口調といい、動きといい、完全に楽しんでいる様子がわかるだろうか。

ブレイド > 「人様に言えねぇ仕事なら、壁殴るのはおすすめしねーぜ…」

憎まれ口は変わらないが、ため息一つと共に脱力する。
彼だか彼女だかが、何の仕事をしにきたかはしらないが
本人がいう通りなら、仕事はお流れとなったようだ。
これ以上、貴族に義理立てして抵抗する必要もないだろう。

「だったら…仕事中ってわけでもねーんじゃねーのかよ…」

むーっと、不満げに呻りつつも睨めつけて、ゆるく身悶えする。
なんだかんだと、相手は楽しんでいるようだ。玩具にされている側としては複雑ではあるが。

「男だか女だかわかんねー仮面にされても嬉しかねぇよ…
くふっ…、ばかやろ、変な触り方すんなよっ!」

服に潜り込んでくる手の感触、思わず声を出してしまう。

チヅル > 「そりゃそうだ、ぐうの音も出ないね。
まぁ、どうしても見たいって言うのなら・・・口外しないって約束したら見せてもいいけどね。そんなに面白いものでもないけどね」

尤もな事を言われれば苦笑と共に返す。
正直なところ仕事は終わったことに変わりはないのだが、それが後に響いては元も子もない。面倒臭がりな性格はそれさえどうこうなるのであれば別にこの息苦しい仮面をつけ続けることさえ面倒なのだ。

「男か女か分からない、か・・・そうだね、まぁ意図してそうしてるのもあるからさ。どちらにせよ、バレたらハニトラとか怖いじゃん。
・・・ふふ、可愛い反応するじゃないか」

いけしゃあしゃあと答えながら、思わず飛び出た声に笑いながら蠢く掌が好き勝手に這い回り、乳首を捏ね潰し弾く。

「君は僕が男と女、どっちだと思う?」

青年のような口調、長い髪、細い体つき、繊細なタッチ・・・
どちらとも取れる情報で掻きまわす様を面白そうに見つめながら囁くように問いかける。
こちらが攻める側であるならば、別に性別などどちらでもいいと言わんばかりだが、果たして相手はどう思うだろうか。

ブレイド > 「仮面にやりたい放題やられても嬉しかねーっていっただろ。
アンタも…腹いせに屋敷のもんを盗むわけでもねーなら、オレだってどうこうしようとは思わねーよ」

どうせ言ったら言ったで自分の失態を依頼主に伝えるだけだ。
仕事のクチが減るような真似を誰がすすんでやるものか。
正直、この仮面の下の素顔も気になるし。

「ハニトラって…そこは、お前…引っかからなけりゃいいだけの話だろ…
ってぇ…くっ、う……変なとこいじってんじゃねぇって…ぐ、う…」

あまり触られることもない箇所を摘まれ潰され、なんだか複雑な表情。
そんな攻めを続けながら性別を聞いてくる仮面の賊…

「どっち、って…くあっ…!?
うぅ…そりゃ、男のオレにこんな事するんだ。男ってわけでもねぇだろ…」

なんとなく、自身に触れる指の所作が女性的であることもあってか、そう応える。

チヅル > 「くくっ、そうか・・・それじゃあ、見せてもいいかな
――ほら、お待ちかねの僕の素顔だよ。あんまり面白くはないでしょ?
あと、この顔と仮面のこと、バラしたら・・・後悔すると思うよ」

悶えながら答える少年に満足げに笑い手を引き抜く。
ゆっくりと仮面を顎から外していき――その素顔を晒す。
ついでに頭巾も解いて亜麻色の髪が外へ踊りでる。
蒼い大きめの瞳が少年を見据え、物騒な警告と共にその口端を持ち上げる。

「ただ、世の中には物好きも居るからね。所作だけで性別を断じるのも考え物だよ」

少年の服を少しづつ捲り上げながらすっかり抵抗しなくなったことに気を大きくしては肩を留めた右手で少年の腹を擦り。
ついでといわんばかりに腰を揺らし真下を緩く刺激してみせる。
三つの動きを同時にこなしながら顔は余裕か興奮か、楽しげに笑う。

ブレイド > 賊の素顔がさらされる。
素顔を見れば男か女か…そんな質問には意味がなくなる
だろうと考えていたが、甘かった。
身体を走るくすぐったさがなくなり、仮面を外された素顔を注視してもどちらかはわからない。
美少年とも美少女とも言える。

「はぁ…ぁー……面白くないっつーか、顔は綺麗なもんだな。
どっちかわかんねーままだけどさ。
つか、バラさねーよ。バラしてどうこうなるもんでもねーし」

髪も長く美しく、瞳もまるで人好きするような大きな瞳。
なんでこんな、暗殺だか泥棒だかを生業にしているのやら不思議になるほどに。

「オレの希望も混じってると思えよ。
男に無理やり組み伏せられて体いじくり回されてるなんて思いたくもねぇ…って…なにしてっ!?ば、ばかっ!」

服を脱がされているのはまだいい。
装備を剥ぐと思えば自然。腹を撫でられているのも…まぁ、なんとか。
だが、下腹部をこすられているのは流石に驚く。
明らかに取り乱しつつも、体は反応してしまうから度し難いと言うかなんというか。

チヅル > 「ふふ、ブレイド、君は本当に可愛い反応をするね。
正直、結構好きだよそういう子」

賞賛と、戸惑いと。
褒められれば悪い気もせず、少し嬉しそうに微笑みながら慌てふためく様子にはからからと笑う。
ぴく、ぴく、と震え跳ねるからだと、股間に伝わる熱と硬さ。
ブレイドの男の部分が“どちらかわからない”相手に反応している――
そう考えてはクスクスと笑う。

「何してる?ってそりゃあナニするに決まってるじゃないか。
ご褒美って言っただろう?それとも止めようか?中途半端なままだけど」

腰を器用に揺らし股下から尻にかけてのラインで擦り上げる。
徐々に形を浮き彫りにする感触に、自分の欲も徐々にも上がっているのを感じながら。

「(んー、でもここで止めたら僕のほうが暴走するかも・・・)」

余裕の表情とは裏腹に、本人自身の熱もまた無視できないほどには昂っているようで。
挑発的な動きは少しづつ大胆さを増し、役目を終えた両手は耳へ胸元へ思い思いに遊びまわる。

「まぁ、どうせなら女の子にされる方がいいよね」

途中思いついたように前髪を横へ流し、三つ編みを肩に掛けては前へ垂らす。
中性的な顔立ちと相まってそれはまるで少女のようにも見えるだろう。

ブレイド > 「ふー…はぁっ……可愛いって…なに、馬鹿なこと言ってんだお前っ!
く、う…ああ、もう…ちくしょー…女であってくれよ?
じゃなきゃ、最悪だ…」

馬鹿にされているのか、それとも特に他意はないのか。
可愛いと言われれば、なんか味のある表情を見せる。
からかわれているというのはわかるが、なんとなく、気恥ずかしいのは体が反応してしまっているから。
だからこそ、相手が男でないことを切に願っているのだ。
この体勢では、相手だって気づいているはずなのだし。
体が自由に動くのであれば、腕で目を覆っているところだ。

「ナニって…こんなとこでかよっ!
どっかに隠れねーと…なんかあるかもしれねーぞ?
っ!くっ……は……」

図太いのか繊細なのか、どちらにしたってこの状況を見られるのはまずい。
人が殆どいないにしたって、潜んでいた仲間が巡回を始めるかもしれないのだし。
相手の腰の動きは非常に大胆で……情けないことに、完全に勃ってしまった。
再び耳や胸元を触られれば、ビクリと身体をはねさせてしまう。

「たりめーだ。で、結局…どっちなんだよ」

もう顔は真っ赤だ。恥ずかしさから?気持ちよさから?情けなさから?どれもだ。
少女に見えるように演出もしてくれたようだが…

チヅル > 照れているのか恥ずかしいのか嬉しいのか・・・それらがごちゃ混ぜになった味のある表情。
見つめる瞳が楽しげに揺れる。
真っ赤な顔が生意気な口調と重なり、なんとも言えない禁断の果実に手を出してしまったような感覚すら覚える。

「ふふ、あんまり騒ぐとお仲間に見つかっちゃうよ?
・・・まぁいっか、止めるとは言わなかったし」

すっかりと大人しくなった少年から身をどかす。
おまけで退き際に股間をそっとひと撫でして。

「それじゃあ、続きはあっちでしようか」

片手で少年の手を、もう片方で仮面と頭巾を回収して立ち上がり、先ほどまでの部屋へ引きずり込み、後ろ足に扉を閉め、くるりと身を反転させブレイドの背を扉に押し付ける。

ブレイド > 思いの外、あっさりと自分に体の自由を明け渡す。
だがそれも、自分にとって敵対反応をとらないと見越してのことだろう。
現に仏頂面ながらも、あっさりと手を引かれて部屋に連れ込まれてしまった。

「むぅ…情けねぇ…」

言葉少なに自分の非力を嘆く。
負けたこと以上に、こうしていいようにされて
自由になったにもかかわらず、簡単に体を入れ替えられてしまっているあたり。
扉に押し付けられた体は再び自由を失う。
それに抵抗しないあたりも情けない。

「結局、答え聞いてねぇぞ」

そういえばどっちなのか。明確な答えはないままだった。
壁に押し付けられて…背は向こうのほうが高い。
むしろこっちが女扱いされてないかと訝しむほどだ。