2018/07/08 のログ
月永遠花夕 > 暑い時はこの澄んだ音色に限るね。噴水の水音もいいけれど。
ボクは噴水のへりへと座ると煙管を上下させた。この時間だと客もあまりきそうにないなあ。日は既にどっぷりと沈んでいて夜空の月が優しく辺りを包んでいる。

月永遠花夕 > ボクはしばらく噴水の水と戯れていて、しばらくすると店をたたむことにした。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/噴水のある公園」から月永遠花夕さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にシュネルさんが現れました。
シュネル > (砦再陥落の報せは、朝方早い内に伝わってきた。
現地に赴く…どころではない。
未だ、守りを固める品集め、彼方まで出立する用意…
その他諸々地盤を、足掛かりを、根回しを。
色々な準備を重ねている途中でしかなかった。

此処で、準備途中の土台の上へ、置くべき梯子がへし折れてしまったような物だから。
流石に、張り詰めてきた緊張の糸が切れそうだ。

ぐたりと。とある商会の店先にて、応対を待つ間。カウンターに突っ伏しそうになる)

シュネル >  いや。大丈夫、大丈夫。
 それより、先に使いに伝えさせた件。
 早い内に詰めておきたい。財布が渋る前と…士気が落ちる前に。

(程無く、店の者が出て来た為に。顔を上げた。
眠たそうだ、等とからかわれれば、思い切り渋い顔をしてやってから。
とっとと本題に移る。…実際、余計な事をしている暇もない)

 第八師団の発注が有った通り、炸薬の件、出来るだけ早く。
 それに此方からの追加注文で、火口。硫黄。油。
 …うん?聖水?聖灰?それは、教会に発注が行くだろうから、別口で。

(多少経費に余裕が出て来るのだ。準備に準備を重ねて損はない。
何せ相手が相手なのだ…どれだけ万全を期しても、やりすぎという事はないだろう。
生者と死者、敵と味方、そういう違いは有るのだとしても)

 油はそうだな…やっぱり、燃焼の強い物が良い。
 ダイラスの方からのルートが有るなら。魚油とか手に入るんじゃないか?
 …臭いは分かってる。けれど長く燃えるし、何より安価だ。
 何かを燃やす為だけ、量を確保したいだけ、なら。こっちで良い。
 一番良いのは鯨油だろうけれど、あれは…手に入ると、限らないし。

シュネル >  他の品物は、また追加発注が掛かるかもしれない。その時は宜しく。
 後は――人だ。兎に角、人手。
 直す間が無くて、砦も結構ガタが来てる。
 工兵だけだととても手が足りないし時間も無い。
 修築作業に携われる人足を、最低でも……これくらい。
 再奪還次第だから、今直ぐではないにしろ。何時でも動かせるようにはしておいて欲しい。

(相手が少々驚いた。思ったよりの人数に。
その上で付け足される。…人手は、貴重だ。出来るだけ無事に返してくれと。
…少し。捲し立てた分、休憩がてらの息を吐いて)

 分かってる。無駄な被害を避けたいのは、此方も同じだ。
 万が一修築途中で攻撃を受けた際は。非戦闘員は最優先で砦から退かせる。
 信用ないなら誓約書でも作ろうか?

(正直、言われる迄もない。
こういう場合の人足、イコール奴隷なのだろう。
別に、必ずしも奴隷制度は非人道的だ、撤廃すべきだ、等と言うつもりはない。
だが、この国の例えば王侯貴族達が、偉くなればなる程に。
民を、奴隷を、いざとなれば見捨て切り捨てるに違いない、と。
そう考えれば、逆を張りたくもなるという物だった)

シュネル >  …そもそも。人的損害に、潰しは利かないんだから。

(勿論、それも本音。
ともあれ、ある程度渡りは着けた。算段も。
可能なら多少なり値切る事もしたかったが、其方については、商売人の方が上手。
切り出す機会の無い侭、纏めに入る。

――まだ当面。こういう裏方仕事が続くだろうが、仕方ない。
穢れ仕事なり嫌われ役なり含め。
目を付けられがちな師団長達の手を患わせる事もない。

昨夜も、王城で一部の貴族が騒いだ件を収めたと聞く。
此処数日各地の被害を収めに回っている人物も居る。
その辺のごたごたが片付けば、直ぐにでも砦の奪還に動けるよう。
下準備は、下の役割だ。

その後も幾つかの商会を回り、貴族達を取り次ぎ、兵舎にも赴き――
まだまだ。忙しい週末となりそうだった)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からシュネルさんが去りました。