2018/05/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 某屋敷」にネーヴェさんが現れました。
ネーヴェ > (――今日は、本来の仕事だった。飼われる存在である奴隷、ミレー、娘、としての。)

は―― ぁ、ふ く っふ ぅ…

(先程、酒を呷らされた喉が熱い。いや、もしかすれば、違う何かが溶け込んでいたのかもしれない。
――其処は宴席。貴族が貴族を、それ以外の客を招く場所。
先日の己は外に回されていたが。今日はどうやら、使用人として。
酒を、料理を、その他を運ぶ。無論求められた物が有れば、それ以外の要求にも。
――此処は地下。表からは見えず、悟られず、客をもてなし悦ばす為の場所。
既に席の設けられた片隅にて、客の牙に掛かった同じような使用人も居るのだろう。
くぐもった、だが、確かな甘い声が。力の入りきらない獣耳に届く。
暗く灯の抑えられ、また幾多の人影に埋められた室内を、見通しきる事は出来ないが。
誰が止めるでもない、寧ろその狼藉は、薦められすらしているのだろう――
客を悦ばせる為。そして、客に甘い餌を撒く為に。)

だから――かな、 これ…は……

(仮に、杯に溶け交じる物が、熱を呼び理性を蕩かす物だとすれば。
供物である使用人達だけではない、居並ぶ客達にも、同じ物がばらまかれているという事になる。
…どうやら。この宴は、長引く事になりそうだ。)

ネーヴェ > (そう、当面続くだろう。
…己にも。声が掛かった。手が掛けられた。
既に相応以上酒に酔った――酒以外に溺れた客人の。)

――――…?
ぁ、あ、 はぃ―― 畏まり ました…

(そして。慾が向けられた。証が突き付けられた。
此処迄来れば後はもう、先程声を上げていたような、他の娘達と同じ。
客人の命じる侭に…用意された部屋でか、今直ぐにこの場でか。
せいぜい違いなどその程度。
たちまち熱に塗れた宴の中へと埋没し――その後は、さて。)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 某屋敷」からネーヴェさんが去りました。