2018/04/22 のログ
オフェリア >  ―――硬質な音が、控えめに立つ。直ぐ傍で、コトリ、グラスがカウンターへ据えられる気配に誘われ、貌を上げた女は微笑む壮年の店員へ、同じ様な笑みを返してグラスを受取った。
 橙に満たされたシャンパングラスが口許へ運ばれる。

 今夜二杯目のカクテルは、最初の一杯よりも少し時間を掛けて。
 何気なく胸にそう留めて、細かな気泡が沸き立つ鮮やかな色合いを一口、清涼の香りと共に喉を潤した。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からオフェリアさんが去りました。