2018/03/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にレヴィアさんが現れました。
レヴィア > 富裕地区特有の舗装されたレンガの道を夜の散歩を洒落込み歩く、コツコツコツと靴の踵がレンガを蹴る度にリズムに合わせて靴の踵より赤い透明な蝶が羽ばたき夜の闇に溶け込み消える。

執筆作業が煮詰まって、家庭教師の仕事がひと段落して、此処最近は暇に殺されそうな毎日である。
少しでもそんな脅威から逃れようと仕事を詰め込んだり、執筆作業を進めようとするのだが、生徒は集まらず筆は進まず、何時もなら面白いアイテムを持ち込んでくる商人も来ない、つまり色々な意味合いで手詰まりしていた。

――…できれば見た目に騙されて口説いてくる愚者はいないだろうか、何か面白い事に遭遇しないだろうか?

右脚だして左腕を前に、左脚をだして右腕を前に、大げさなくらい腕を振り、一人寂しく通りを歩き、赤い蝶と夜の闇を切り抜いて縫い繕ったような黒いドレスのスカートの裾からは黒い霧をホロホロと滲ませて是も夜の闇に消えていく。

吸血鬼、有り触れた不死者、己はそんな吸血鬼の一人でありながら誰よりも退屈を嫌い、誰よりもトラブルを好んでいる。

勿論、そんなトラブルを巻き起こす人間も大好きである。
可愛い女の子であれば更に好きで、牙をむいてくるような娘に至っては大好物である。

夜の住人は艶やかな色香すら振りまく吸血鬼は夜の住人として今宵も夜の散策を楽しむのだった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にフトコロ・ニーレルさんが現れました。
フトコロ・ニーレル > 夜遊び気分というわけでもなかったのだが、夜にたまに現れる好事家がいるらしいと聞いて探し回っている。

変なもの不思議なもの、リュックの中をそろそろ整理したいなと思っていたのでその噂は調べる価値が十二分にあった。

姿かたちがわからないのが一番のネックだがこんな風にでかい荷物を持っていればきっと向うから見つけてくれる……気がする。

根拠のない自信によりあっちをうろうろこっちをうろうろ。

「くっやはり噂は噂だったということですかね」

レヴィア > 面白いものには眼が無くて、好奇心が赴くままに散策するのが大好きで、それやこれやには嗅覚も敏感で……真紅の瞳は蛇蝎の如く……訂正蛇の如く鋭くそれを見つけ出す。

も、何とも大きな荷物を持った人影を視界に捉えるが、あまり興味を惹く「香り」はしなかった。
きっとたぶん開けてみればびっくり箱に良くにた驚きは得られるだろうケドも、ちょっと好みに合わないと視線をツィっと大きな鞄をもって歩く人影から外すと、大きく踵で石畳を踏んで薄く赤い唇で何事か一つ呟くと、踵から人の輪郭が崩れるように赤い蝶の群れへと変わり、あっという間に姿を消してその場から気配も消えて……。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からレヴィアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からフトコロ・ニーレルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区「庭園」」にチューベローズさんが現れました。
チューベローズ > 夜の散歩で庭園に足を踏み入れる少女。
その手にはティーセットとちょっとしたお菓子。

少女が歩く度に響く音は厚いコルクの靴底がぽくぽくと石畳を打つ。
庭園に一歩足を踏み入れれば中は嘘のように暖かく穏やかな空気に身を包まれ鼻を擽る周囲の香りに目を細め、ゆるりと一息。

チューベローズ > 月明かりに照らされるテーブル。
少女はゆっくりと進みまずはバケットをテーブルの上に。
ハンカチをベンチの上にひくと、その上に腰を下ろし、ポットやカップを並べ始める。

上機嫌に並べていく少女はカップの中に紅茶を注ぎ、ちょっとしたお菓子を並べて準備完了。

天井から差し込む月明かりに目を細めながらカップを持ち上げ、紅茶を一口。
ゆるりと吐息を漏らした。

チューベローズ > 花の香りと紅茶の香り。
少女はゆったりとした時を満喫しながら紅茶を味わい、ゆっくりと一息。

「ふぅ…。一人は退屈ですわ…」

そんな呟きを漏らしてしまいながらも、目の前の景色をぼんやりと眺める。

チューベローズ > 少女は紅茶を飲み終えるとゆるりと吐息を漏らしテーブルの上を片付け席を立つ。

無性に渇きを覚えたのか夜の闇に飲み込まれるように姿を消した。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区「庭園」」からチューベローズさんが去りました。