2018/01/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からリンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にチューベローズさんが現れました。
チューベローズ > 自身の領地からようやく戻れた少女。
一度自身の屋敷でのあいさつを終え、散歩へ。

「ふぅ、やっと帰ってこれましたわ…」

領地での政務を終えれば、気づけば秋から冬へ。
吐く吐息は白くふわりと広がり夜風に流されていく。
少女が足を進めるたびに、ぽく、ぽくと厚底のコルクが石畳を打つ音が響く。
すれ違う貴族にあいさつをされれば少女はにこりと微笑み、スカートの裾を軽く広げるように持ち上げてから挨拶を返していた。

チューベローズ > 「さて、どこかでお茶にでもしましょうか…」

はてさてと、考えながら少女は周囲を見渡しながらドームで覆われた花園へと足を踏み入れる。
鼻を擽る香りに目を細めながらその中のテーブルセットへと。

持っていたバケットの中からティーカップを並べると、水筒の中からまだ温かさの残る紅茶を注いでいく。

薔薇の花の香りの中に穏やかなハーブの香りが混ざる。
少女はカップの取っ手に指を添え、ゆっくりと持ち上げ一口。
ふ、と一息穏やかな吐息を漏らした。

チューベローズ > 「それにしても外は寒かったわ…」
温室の中は温かく、自身の喉を売る雄紅茶の温かさに目を細め、うっとりと一息。

この後はどうしようかしら等と考えながら、
のんびりと街の方へと視線を向けた。

チューベローズ > 「一人は退屈だわ…」

大分温まった体少女は一人小さくため息を零しながら周囲を見渡す。
ドームの天窓から差し込む月光。
青白く照らし出される花園の中には季節はずれの花が妖しく咲き乱れている。

だが、室内には己の気配一つ。
気まぐれに誰か来ないものかと扉の方へと視線を向けた。

チューベローズ > 小さくため息を漏らすと、少女はテーブルの上のティーカップを片付けバケットにしまうと立ち上がり、
ゆっくりと花園を後にし姿を消したのであった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からチューベローズさんが去りました。