2017/10/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にアラミルさんが現れました。
アラミル > 富裕地区の一角、とある貴族が道楽で作った公園に一歩、女性が足を踏み入れる
腰まで届く銀髪を揺らし、豊満な肢体を見せつけながら
もう寒くなろうかというころ、女性もまた少々の布を足してはいるがそれでも薄着な方で

「…お腹、すいた…」

それに加えてくぅ、と可愛らしく鳴るお腹の音
まだ飢えている、というほどではないが空腹を感じた体が鳴き声をあげていて
ご飯、食べたいなぁ、なんて思いつつ公園に作られた無駄に意匠の凝った椅子に腰かける

「…うーん…」

でも、約束をしてしまった。どうしても、という時以外は他から食べない、と
ただそのどうしても、が段々と迫ってきていることに頭を悩ませて

「…秘密に、すれば…」

まるで子供のような考えが頭に浮かぶ。
ばれなければ…あるいはとてもお腹が減っていた、といえばいいのでは?、と。でもやっぱりそれは…という考えも同時に。
以前からは考えられない思考が浮かんでは消えていく

そんな役定もないことを考えつつも、目はしっかりと…この夜更けの富裕地区においしそうなごはんがいないか、と探していて

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「────ぶはッ」

女性の座る、その少し離れた場所から、そんな音──というか声、というか──が響く。
そこに視線を向ければ、ミッドナイトブルーの礼装に身を包んだ紳士らしき男が立っているのが見えるだろう。
男は横を向いてオホン、と一人咳払いをした後、ベンチの方に向き直って軽く居住まいを正し、
コツ、コツと靴音を鳴らしながら女性の側まで歩み寄ってゆき。

「……やあやあお嬢サン。こんな夜更けにお一人ですかな?」

口元に笑みを浮かべながら、声をかける。
少々普段に比べて芝居がかってはいるが、声は別に変えていない。
深く被ったシルクハットとモノクルのおかげで、人相は些かわかりにくいが──さて、彼女は
目の前のこの男が、いつぞや温泉で遭遇した男と同一人物だと気がつくだろうか。

アラミル > 「……、?」

ある意味ぼう、と…公園に立ち入る人々を眺めていたところ…妙な声が聞こえた
せき込むような、吹き出すような
そんな音に目をやれば、貴族、あるいはそのおつきのような上品な姿が近づいてくるのが見えて

「……。ええ。一人です。……あなた…、どこかで会ったことありましたか…?」

仕込まれた、丁寧な受け答えを返しつつ
一部を除き、ごはんとしての匂いで対象を判別する彼女は…いつか食べたご飯のような、という印象を抱いて
まだ正体については確信を得ていないようではあるが…
居住まいを正し、首を傾げて尋ね返すだろうか

エレイ > 「──ほむ。これは多分見た目ではだいたい誤魔化せてるがそれ以外のところでちょっとバレてる感じかな……」

彼女の返答を受けて、ふむむ、と考え込みながら丸聞こえの盛大な独り言を漏らす。
然る後、シルクハットとモノクルを目の前であっさりと取り外してみせて。

「──通りすがりの紳士かと思ったか? 俺だよ! というわけでコンバンハだぜ、アラミルちゃん。
今日はココでメシ探しかな? なんかご立派な服まで着ちゃってまあ……今は人のことは言えんがな」

ワハハハ、と何が楽しいのか高笑いしながら素顔を晒した。
それからずいっと顔を近づけ覗き込むようにして彼女の姿をジロジロと眺めてゆき。

アラミル > 「…ばれてる?………ああ……」

周りにも普通に聞こえそうな独り言
その後に変装?道具を外されれば、得心がいったような表情に
令嬢然とした態度も軟化し、いつものぼんやりとした表情に

「…嗅いだことのある、匂いだと思った。こんばん、は?
…ご立派…なのかな。ごはんを探しているのは、その通りだけど。あなたは、何を…?」

言葉もまた、いつも通りのぼそぼそとしたものになり
じろじろと眺められるのも特に逃げもせず視線を受け止めて
相変わらずのシミ一つない白い肌、ぷっくりとした唇、大きな薄青の眼…
豊満な肢体を包み込む上品な衣装。更に視線を下に向けるなら柔らかな双丘が目に飛び込んでくるだろう