2017/07/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にリンハイとユエフォンさんが現れました。
■リンハイとユエフォン > 「屈辱だわ、兄さん……!こんな、こんな格好で……!」
帝都出身の少女ユエフォンが、隣を歩く兄リンハイへと羞恥と怒りに染まった視線を向ける。
ちなみに怒りながら睨みつけてはいるが、怒りの対象は兄ではない。
そもそもこうなる事は分かっていた事だが、とにかく何かの感情で一杯にしておかないと羞恥心で動けなくなりそうだった。
「僕だって同じ気持ちだよユエフォン。でも今は早く仕事を終わらせる事に専念した方がいいと思うけど?」
冷静そうに言う兄のリンハイだが、妹と違い怒りの色はないもののその顔は羞恥で赤くなっていた。
二人がこうなるのも当然の事だ。
妹の股間には本来女性にはない器官がぶら下がっており、兄の胸も男では有り得ない程に膨らんでいる。
しかもそれらをまともに隠すものはない。
仕事用の服は与えられたが、隠すどころかむしろ強調するような変態衣装である。
特に背面、お尻と背中は何も覆う物がなく完全に丸出し。
後ろから見られれば裸と思われる事だろう。
もっとも、正面から見られるよりはマシかもしれないが。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にワルセイ・イダーヤさんが現れました。
■ワルセイ・イダーヤ > (富裕地区から平民地区につながる道、そこを歩くのは黒く長い髪、睨むような目をした青年貴族…まあ、実年齢は80代を超えているのだが、そこは色々な方法で肉体改造をして、この若さを保っている…)
…ん?
(久しく研究室にこもり、日光を浴びていなかったので散歩をしていれば、前の方に、ほぼ裸の二人の少女…?がいて…)
……何事だ?
(その少し現実離れした現実にそう漏らし、その二人に近づいて…)
…もし、そなたたち…一体、何をしているのだ…?
(そう聞いて…近くで見れば見るほど、恥ずかしい格好であるなぁ…と思いながら…)
…よければ、俺のマントを羽織るか?周りの毒の視線からの目隠しにはなるぞ?
(そう親切心ながら言って…周囲には、男どものギラギラした視線が集まっていっることだろう…)
■リンハイとユエフォン > 話しかけられ、胸を隠しながら後ずさるユエフォン。
そんな妹の様子を見ると、やはり自分が相手をするしかないかと話しかけてきた人物に向き直り。
「ご親切にありがとうございます。何、といいますか僕達は、単にご主人様のお使いの途中でして……。
ああそれとマントもお気持ちだけで」
ちょっとした装身具をつけるぐらいならともかく、マントで体を隠すような事は当然ながら許可されていない。
とはいえ見ず知らずの人にどこまで事情を説明したものかと少々考えて、失礼にならない程度にお断りしようと。
「い、行きましょ兄さん。いちいち相手する事なんてないわ」
なるべく相手を怒らせない言葉を選ぼうとしていた矢先、羞恥心に耐えかねた妹が兄の手を引いて強引に進もうと前に出てきてしまった。
今の自分たちは立場が立場だし、見るからに身分の良さそうな青年相手に不況を買ってはいけないと焦る兄。
「いけないよユエフォン。礼節を欠くような事をしては。
ああ済みません、妹がご無礼を……」
妹をなだめながら、青年の方へ向かって頭を下げるリンハイ。
■ワルセイ・イダーヤ > …む?そうか、そなたたちがそういうのならいいのだが…?
(こんな格好をさせてお使いに行かせるとは…この二人の主人とやらは、相当いいシュミをしているようだ…そう思いつつ…)
…兄さん?
(そう疑問に思ったのは、その少女…いや、兄なのだから少年か。彼の胸の大きさを見たからで…)
いやいや、こちらから声をかけたのだ。礼説も何も…妹?
(そう謝る兄の方の言葉に苦笑しつつ、彼の方の言葉に出てきた。妹という単語に首を傾げたのは、見間違いではないだろう、男性器を見たからで…)
…ふぅむ…そなたたちは…半陰陽、いわゆるふたなりということか…?実に興味深いな。
(どうやら、この兄弟はふたなり兄弟のようだ。研究者としてのワルセイの研究心が、実にくすぐられて…)
…ふぅむ、そなたたちは、お使いの途中であったな…?その後は、何か予定はあるのか…?
(そう聞いたのは、二人の肉体に興味を持ったからで…)
■リンハイとユエフォン > 習慣で普通に兄さん妹と呼んでいたが、今のこの姿を鑑みれば事情を知らない者が混乱するのは当然の事であった。
だが不思議そうにしつつも一人で納得したらしい。
ユエフォンはともかく、リンハイは豊胸しただけの男であってふたなりという訳でもないのだが、まあそこは今詳しく言う事でもあるまい。
「いえ、その後は自由時間を頂いていますので。普段なら妹と一緒に訓練をする予定ですが……」
今の訊き方、単にこちらの予定を確認したいだけという訳ではあるまい。
どういうつもりかまでは分からないが、暇があるなら何かに付き合えといったところだろうか。
今は温厚で理知的な態度を示してくれているが、内心先程の妹の態度に腹を立てているかもしれない。
そういう事なら、心象を回復する良い機会かもしれない。
「何か僕達兄妹にご用がおありでしたら、そちらにお付き合いする事は可能です」
そう言って、ちらりと妹の様子を見てみる。
何か言いたそうにしているが何とか堪えていて、だがかなり不満そうだ。
怒っているのか、羞恥心か、相変わらず頬が赤い。
そういうリンハイも羞恥によりいくらか赤らんでいるのだが。
■ワルセイ・イダーヤ > ふむ…それはあり難いな。
(こちらに付き合うと言われれば、にこやかに頷いて)
ああ、そなた達に興味が沸いたのだ。なに、安心したまえ…何もとって食おうといううわけではないからな…
(そう言いながら、羞恥で頬を染める、可愛らしい兄弟を眺め、自身の隠れ家の地図を手渡して、去っていった…)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からワルセイ・イダーヤさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からリンハイとユエフォンさんが去りました。