2017/07/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にシャーロットさんが現れました。
シャーロット >  
「はぁ…、ふぅ………ん……ふ…──」

浮遊地区
夜も更けたそこで、悩ましげな声が小さく聞こえる

声の主は大きな屋敷の裏、壁に身を寄り欠けるようにして天を仰ぐ

いつからか、身体の調子がおかしい──
奴隷を弄んでも、鞭で仕置きをしても、奴隷同士で獣のように絡ませそれを嘲笑っても

どこから自身の奥、身体の芯に灯る熱が抜けない

シャーロット >  
今日も同じ
新しく買ったミレー族の少女を散々鞭で叩き、怯え泣き喚く様子を眺めて昂ぶった
以前ならそれで十分に満足できていたものが、今は違っている

妙な火照りの収まらない身体を夜風に当て、落ち着かせる
そんな日々が数日おきに続いている

「──はぁ…っ…。何か、ヘン……──」

どうしてこうなったのかがまるで検討もつかず、
白磁の肌に薄紅を浮かばせ、その熱を逃がすように溜息を吐いた

シャーロット >  
いつものように奴隷達に奉仕をさせても収まらない
まるで別の何かを求めるようになってしまったように、物足りなさを感じて

「(どうしてこんなこと…?)」

検討はつかない
思い当たる節もない
強いていうならば──自身の従者達が、妙に落ち着きをなくしはじめたのも、
同じくらいの時期からだろうか──

シャーロット >  
──まったく、理由が理解らない

「……店にでも行こうかしら」

ふらりと歩きはじめる

火照りの収まらない身体を夜風で冷ましながら夜の街を歩く──
従者すら連れずにこんなことをするのも、以前では考えられない行動だろう

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にチューベローズさんが現れました。
チューベローズ > 富裕地区の道
夜も更けたその場所にふわりと霞みが、かかり始める。
その霞は甘い花の香りを持つ。

ある意味で異様なのは少女の服装ゆえだろうか。
夜更けの富裕街に混ざりこんだ異質な存在。

街灯にキラキラと照らし出される銀髪の持ち主。
は穏やかな声で相手に向け問いかけた。

「どうかなさいました?」

少女の大きな銀色の瞳が見つけたのはふらりふらりと一人で歩く貴族の女性。