2017/06/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にシャルロットさんが現れました。
シャルロット > ――と、クラブにまた一人の客人が訪れた。
どうやら、それなりの地位にある人物のようでホールのマネージャー自ら、
挨拶をしに入口へと足を運ぶ。大方、どこぞの名家の出の者でもやってきたのだろう。

今のシェイアには、それだけではとりたてて興味を引くものではないかもしれない、が……。

その人物が女性――しかも、金と謀略によって
貴族位を勝ち得たと噂される曰く付きの人物となれば、どうだろう。

「……いえ、お気づかいは結構。今日は一人の気分でしてね。」

――シャルロット・タールハイム。
名家タールハイム家を不可解な経緯で引き継いだ、どこの馬の骨ともしれぬ若き野心家。
遊び相手とするには、十二分に面白い相手だろう。

シェイア > ワイングラスの中身をくるりと回し、香りを楽しむと一口。
退屈を紛らわす唯一の楽しみとばかりにゆっくりとワインを楽しんでいれば、新たな来客である。
つい、と視線だけを動かしてそちらを見れば、これまた貴族らしい姿の女性がやってきていた。
ふ、と息をつき、再びワインへと視線を落とす。
また一人、貴族が増えただけ、とそう思ってはいたが———。

その女性がやってくれば、周囲のざわめきが少し増した。

曰く、金で買った貴族位。
曰く、関わればロクな事がない。
聞こえてくる話は根も葉もないような噂話。
しかし、事実かどうかもわからないまま、謎を秘めた貴族であると。

つい、と視線を再び向ける。
わずかばかりの好奇心からか、じっとその女性を見る。
その一挙手一投足を観察するように。
銀縁眼鏡の奥から、理知的な瞳が見つめていた。

シャルロット > 暫くの間、件の人物――シャルロットは、
はホールのマネージャーに告げた通り、一人でなにか思索を巡らせながら
つまらなさげにあなたとおなじワインを口に運んでいたが……。

ふとした瞬間に、視線が交差する。

貴女に見られていることを向こうも気づいたようで、
ほんの一瞬、視線に対して不快とでもいうように目を細めて見せたが、
次の瞬間にはそれはあなたを値踏みするような視線へと変わって。

ついには女は席を立ち、あなたのほうへと自ら歩み寄ると……。

「……なるほど、あなたも退屈しているようですね。
 この品性と飽食をはき違えた、このクラブ……いえ、今の状況に。」

……女はあなたと同類の人物であったのだろう。
それゆえに、あなたの退屈を見抜き、そして自分の退屈を埋める格好の『遊び相手』を
見つけたとばかりに貴女へと探りを入れに来た、というところか。

「……ここはいささか、刺激が足りないと思いません?」

シェイア > 視線が一瞬交われば、件の相手はわずかばかり不快感を見せた。
しかし、それもわずかな時間。
すぐさま相手の視線も観察するような視線へと変わり…。
そして、こちらへと歩み寄ってくる。

「…さぁ。はき違えてはいても、貴族の方々には大切な時間なのでしょう?」

と、この宴自体を蔑む言葉に少々違う視点からの言葉を返す。
取引、根回し。果ては水面下での婚約。様々な要素が入り乱れてはいるのだろう。
それが必要な人間もいる、という言葉だ。しかし…。

「…退屈なのは事実ですけれど、ね。
刺激が足りないとは言いえて妙。帰ろうかと思っていた所です。」

相手の目線は値踏みしている。
探りを入れられているという事は薄々感づいた上での返事。
何気ない仕草で自分の髪をかき上げて…ブレスレットの鈴が、りん、と涼やかな音を立てた。
妙に耳に残る音は心地よく響き、相手にわずかばかりの好意的な感情を抱かせる魔術の音。

シャルロット > 「……ふふ、羊はどうあっても羊であるように、
 凡愚である彼らがいかな取引を行おうと、彼らが今以上に上昇することはあり得ない。
 飢えが足りないのですよ、皆。現状が満たされ過ぎているから。」

女は危険な欲望に満ちた目つきであなたを見据える。
何気なく、貴女の横の位置を位置どると、肌も触れようかという近い場所から
より一層、あなたの力量を図るような挑発的な視線を投げつけて。

――りん

あなたの魔術の音色が、音を立てると女はふふ、と笑って見せ。

「なるほど、チャームの魔術ですか。第一印象というのは大事ですからね。
 私も昔同じような事をした事がある。いいでしょう、そのしたたかさ、気に入りました。」

相手はあなたの魔術を看破し、それを以てなお笑って見せた。

「あなたを私の屋敷に招待したいとおもうのですが、どうでしょう?
 ここにいるよりは、刺激的な体験になるかと思うのですが――。」

シェイア > 「まるで貴女が飢えた狼のような言い草ですね。」

その危ない目つきを見ても、魔女は表情を変えない。
ともすれば取って食われそうな視線に対して、ふっと微笑んで見せる。
その笑みは、魔術が看破されればより一層深まって見えるだろう。

「…なるほど? ただの貴族の女性ではないようです。」

魔術に対する知識や、またその道へと精通しているとわかる言葉。
それを受ければ、王都にもそういう貴族がいるのだと理解する。
誘いに対して、すっと右手を上げた。
その手を引くのは自由とばかりに。

「興味深い。よろしければ、是非に。」

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からシャルロットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からシェイアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にファルチェさんが現れました。
ファルチェ > この時間帯は週末以外例外なく治安維持の為の見回りの時間である。

富裕地区、所属する騎士団詰め所から自宅の小さな屋敷までの大通りから片隅までの通りを今宵も一人歩き続ける。
時折顔見知りの貴族やメイドに執事にと見かければ率先して声をかけ、我が騎士団が治安を維持している事を積極的アピール。
特に女性に良い顔をしておけと騎士団長の御達しである、なので特に対女性用スマイルを浮かべ、口元に涼しげな微笑を「つくり」ながら仕事の精神的にきつい仕事だ。
しかし我ながら女性相手に評判は良く、貴族の娘さんから恋文だの未亡人から容姿の誘いなど騎士団に来ているらしい、らしいというのは自分に届く前に風紀が乱れぬように団内で処分してしまうから、あくまでも同僚の噂程度で……らしいなのである。

――まあ恋人よりも背徳の関係よりもメイドだよね。
メイド、スカートは短くもロングも良いし、少しばかり男勝りでガサツな獣人とか逆にしっとりとした……はいいか、しっとり系は必要ない、大丈夫。
なので、元気系のメイドもいいし、そんなガサツな獣人系のメイドも良し、亜人でも人間でも幅広くメイドがほしい、冥土の土産にメイドの話を……ってくらいメイドが大好きである。

「……だって着飾ったり、朝起こしてもらうの最高じゃん?」

誰に向けた発言でもなく、ナニいってんだ?と言う視線を浴びても悪びれる様子もなく、そんな妄想を脳内で繰り広げながら、それでも視線は怪しい者がいないか、手配犯がいないか、辺りを見渡し薄暗い場所を睨みつけるのは忘れないのであった。

ファルチェ > 平和であれば良し、特に良くも悪くも興味を惹く人間も無し、なので今宵は少し早いが詰め所へと戻ろうか。
小さくも立派な我が家まであと数メートルのところで踵を返し、足は詰め所のほうへと向う。
業務日誌に騎士団長への直接報告に…
それを終わらせる頃にはきっと日付が変わる頃で……。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からファルチェさんが去りました。