2017/06/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にファルチェさんが現れました。
ファルチェ > 楽しい楽しい見回りの時間。
上司である女騎士団長に尻を蹴られ、同僚には「マジ?おまえの屋敷メイドいないの?屋敷に一人暮らしが許されるのは平民くらいまでだよなー!」と煽られ、いや居るよ?マジ雇ったよ?10人くらい!と虚勢を張りつつ、逃げるように詰め所から出てきてからの……治安維持の見回りである。

――騎士団の決まりで武装は最低限、騎士たるもの最低限の状態でどれだけ実力を発揮できるか、が大事である!と言う女騎士団長のご意向で、今宵も軽装に懐に相棒のシャドウハーツを潜ませ、傍から見れば無防備すぎる状況での行動だった。

歩きなれた富裕地区の大通り、平民地区と違い出歩く人間の少ない富裕地区ですれ違う人々はどれも顔見知りばかり、なるべく表情は柔らかな笑みを浮かべ、会釈をしては通り過ぎていく。

無論見慣れぬ顔を見つければ紅色の眼で注意深く観察し、怪しければ詰め所で報告を指名手配のある人物に遭遇すれば制圧し、危うい人物であれば逃げる、と極々平凡な行動を取りつつ一人静かに通りを歩き続ける。

――幸いな事に今宵は制圧が必要な案件は発生していない。
だから少しばかり警戒色を緩めてただただ歩く……。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にアルティアさんが現れました。
アルティア > 新しく始めたメイドとしての仕事の時間。
主となった方が職場へと出向いている間に買い物を済ませようとまだあまり慣れない富裕地区の道を歩き平民地区の商店の並ぶ一角へと向かう。
そこで服装から珍しく見られ、途中に絡まれるというトラブルこそあったが買い物を済ませて無事に戻ってくる。

後は屋敷へと戻り食事の支度前に掃除でもする方が良いかとプランを立てながら大通りを人とすれ違うように歩く。
そしてもう少しで屋敷に付くと視線を上げればそこに歩く主の姿を認め。

「ファルチェ様、お仕事ご苦労様です。見回りですか?」

気が付けばスルーする訳にもいかずと足を止めて挨拶をすることに。

ファルチェ > ふむ、噂をすれば何とやらである。
唯一無二にして幸運にも最初に雇用が出来たメイドの一人と遭遇す。
彼女はアルティア、面接を行ったばかりのピカピカのアルメニア家のメイドさんである。
彼女が足を止めるなら、自分も足を止め、挨拶の声に静かに頷くいた時に軽く肩を竦めて笑う。

「……うん、本日最後の見回りだな。トラブルもなし、迷子もなし、だ。」

今は騎士として活動中である。
慣れるべき人物に対して彼女に対して軽い口調で返しもするが、雰囲気は仕事の最中の張り詰めたものである。
とは言え、多少弛んで感じるのなら、それは言葉にした通り今宵も平和であるが故のもので……。

アルティア > こうして見れば面接の姿が嘘のように見るしっかりした姿。
どちらが本当の姿なのか悩んでしまうがそれを態々顔にも口にも出さず。
肩を竦めて笑う少年に両手に籠を持ったまま軽く会釈をする。

「最後ですか。ではもう直ぐ戻られると思いますので食事の用意を準備しておきます。トラブルも迷子もいないのは良い事です」

職務中の邪魔をしないように確認と簡潔に用件を告げ。
言葉にされた平和ゆえの事に僅かに口元を緩めてそれは良い事ですと。

ファルチェ > 王都マグメールの治安を司る騎士であるファルチェである顔は言葉はいかに軽くとも雰囲気は弛みきりはしないし、立ち止まっていても足は何時でも駆け出せる様に、抜剣出来るように僅か半身を開くように足を運び、見知ったメイドで合っても決して弛みきった姿を見せない。
弛んでいるのは少しだけ、本当に少しだけであり、これが屋敷に戻れば一気にだるーんとなる事は……彼女にまだ見せてない顔かもしれない。

「では、ココアを練っておいてくれる?ミルクタップリで……。砂糖は要らないよ……ココアとミルクだけ。」

職務を邪魔しないように配慮する彼女の態度と言葉は好感が持てる。
だからこそ軽い感じで、一つだけ注文をつけてから彼女の唇に釣られて自分も口元を緩めて「……そうだな。」と小さく呟き同意を示す。

アルティア > 足こそ止めてはいるが何時でも動けるように身構えている姿をどこ感心するように上から下と眺め。
見知った人物の前でも緩み切った姿を見せない今を本当の姿だと認識して。

「ココアですね?かしこまりました。帰宅に合わせて準備をしておきます」

つけられた注文にもかしこまりましたと頭を下げて見返し、同意を示す少年を見て。

「この辺りの治安の良さは騎士団の働きのお陰なのですね。安心しました」

そういい微笑んで見せる。

ファルチェ > 「……ありがとう。後出来れば愛情をスプーン一匙でも入れてくれると凄く嬉しいけど、事前申請必要かな?」

一つ注文をつけてもいやな顔を一つしない頼もしいアルメニア家メイドに少しだけ意地悪い注文をつけながら、上から下まで眺める視線に居心地悪く、かく、と小首の一つでも傾げて見せる。

それも一瞬で止めると、微笑むメイドの姿を一つ紅色の眼に納めて記憶をして、それから彼女とは違う微笑を口元に浮べる。

――その笑みは治安を守っていると言う自信と誇りに満ちた実である。

「数多ある騎士団でも私が所属する騎士団は治安の要だからね。それでも届かないところは幾つもあるけど、それでも自分の周りだけはこうやって誰しもが安心して歩けるようにしたいのさ。だから美人にそうやって褒められるのは騎士としてこれ以上に無いほどの栄誉なのさ……。」

と、言葉を紡ぎきってから、指折りで握り締めた拳で自らの胸を軽く叩いてみせる。

アルティア > 「愛情は難しいかもしれませんが労わりでしたらお入れしてもよろしいですよ?事前申請はなくでも大丈夫です」

意地悪な注文が追加されれば、それは無理ですと首を振り、代わりのものでしたらと優しい声で告げる。
こうして見れば本当に騎士なのだと見て、首を傾げる姿に何もありませんと。

「届かないのは仕方ありませんよ。それを工夫して治安をしている様子は尊敬できるものですよ。私もこうして歩けている訳ですので。
仕事の邪魔はこれ以上は行けませんね、それではお早いお帰りを待つことにしましょう」

胸を軽く叩いて見せる姿にくすりと笑い頼りにしていますと告げて。
このまま邪魔をするのも悪いとそう声を掛けて。

ファルチェ > 「……労いかー。とびっきり甘いの頼むよ……。」

優しい言葉に労いと言う単語に心の中で少しだけホロっと来たのは内緒にしておき、是だよ疲れた身体に欲しかったのはこの癒しだよ……と思わず口にしかけるが、仕事中…ゴクリと言葉は生唾と一緒に飲み込んだ。

「……ん、気をつけて帰るといい。何かあれば声をあげてくれればかけつけるからさ。アルティアは強いから大丈夫だと思うけど、ほらそれでも仕事だからね……。」

と、屋敷への道である通りは一応問題はない筈で、大丈夫だとは思ってもつい心配してしまう。

アルティア > 「かしこまりました。飛び切り甘いのを用意しておきますね」

その言葉に今度は自然な笑みを浮かべて頭を下げ、お茶請けも用意しておこうと内心に考える。
何か言いたそうな様子にどうかしましたか?と視線で問うように見返し。

「この辺りの安全はファルチェ様たちの頑張りを信じています。でも何かあれば…どう声をあげましょうか?あいにく慣れていませんので…。私よりも騎士様たちの方がお強いですよ。お仕事頑張ってくださいね」

楽し気に微笑めば今度は深々と頭を下げ、そして上げえば胸元が一度弾むように揺れて。
お先に戻りますと告げスカートを翻して屋敷へと続く道を歩みだす。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からアルティアさんが去りました。
ファルチェ > 弾んだ胸元を見逃す事は無く、あれで癒して欲しいなー労って欲しいなーそれには何か良いほう方が無いものか!何て少しだけの騎士の顔なのに鼻の下を伸ばした……かもしれない。

けども、それを打ち消す為に両手で自らの頬を叩いて気合を入れると、彼女の姿が遠く見えなくなるまで軽くゆるく手をふって見送るのだった。

「……さて、自分はもう少し歩いてから帰るかな。一応詰め所に寄らないと上司五月蝿いだろうし……怒られたくないし?」

彼女の歩く方向とは違う方向へと歩く。
もう一度胸元を叩いて、気合を入れなおすと再び富裕地区の通りを一人で……先程よりも幾分か確りとした足取りなのは少しは疲れが杞憂が晴れたからかもしれなくて。

さて足先が向かうのは騎士団の詰め所の方の道である。
その道も歩きなれた道ではあるが詰め所付近にしては治安のよくない道である。

ファルチェ > 暫くは先程と同じように顔見知りがして、その顔見知りに向けて会釈をして通り過ぎるの繰り返しである。

そして詰め所に帰ると暖かいココアを得んが為、あまり中身のある感じではない女騎士団長の話を聞き流し、報告だけは確りとしてから帰路に着く。

その足取りは何時もより幾分か矢張り軽くて……。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からファルチェさんが去りました。