2017/06/10 のログ
ファルチェ > さて、今夜は月に何度かある見回りの時間である。
特に深夜帯は富裕地区とは言えど治安が極端に悪くなる時間帯で、自分が参加している騎士団の詰め所では毎週末この時間帯に何グループかに分けて騎士を割り振り、今こうしている様に治安維持のため見回りをしているのだ。

中には不真面目な騎士も居て、時間になるまで酒場で酒を煽るとか、淑女に手を出す怪しからん騎士も居る。
少なくとも自分は見回りこそは騎士の仕事であって、治安維持こそ騎士として他者を守る大事な仕事だと思っている。

――のだが、通り過ぎる美人さんが居ると目は奪われてしまうし、メイド服が似合いそうな女性が居ると声をかけたくなる。
いや真面目にいってそろそろ小さな屋敷で一人暮らしは寂しいもので、いい加減にメイドか秘書でも雇ってうはうはー日々を過ごしたい。

おかえりなさい、ご飯できてますよ、ベッドメイキングは終わっています、今夜は同衾いたしましょうか?等、男のロマンではあるまいか?いいやそうに違いない……。

……ともかく、騎士の素質がある人間や治安を乱しそうな人間を見つけて色々とその何とかする為に普段着なれど、引き締めた表情をキリと浮かべ、騎士としての威厳とオーラと言うものを放ちながら、王都の富裕地区を現在散策中である。

「……しかし騎士団長こそ鎧よりメイド服が似合いそうな者なのだが、でもそれ口にすると鉄拳制裁まったなし、だからなー……生粋の騎士だから買収っていう方法も悪手だろうし……。」

真面目にしていたって、どうしても妄想劇場を脳内で繰り広げてしまう事だって仕方ない。
享楽にふける夜だから、仕方ない……仕方ないんだ。
それと同時に小さいながらの我が屋敷に帰った時の寂しさに現実と妄想、そのギャップに思わず親指と人差し指で指先で熱くなる目頭を押さえて、首を左右にふって耐えようと……。

ファルチェ > 見回りは短時間に無駄な道を歩く事無くスピーディーに……。
普段から歩き慣れている自宅から騎士団詰め所への道なので眼を瞑っていたって余裕である。
だが油断する事はなく、メイドにふさわしい美女美少女が居ないかどうか、と治安を乱すものが居ないかを同時に視線で確認しながら黙々と歩き続ける……。

もし、誰かしら居れば立ち止まり声をかけようと思うが、もし居なければ有る程度見回った後に何事もなかったと騎士団長に報告して帰宅しよう。

と言う事なので、なるべく人通りの多い通りを一人何処となく寂しげな足取りと怪しげな視線と引き締まった表情の矛盾を抱えて歩き続ける……。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にベルフェゴールさんが現れました。
ベルフェゴール > (ウインドウに色んな女性向けの洋服を飾ってあるお洋服屋さんの前。ローブの裾を引きずっているように見えるけれど。隠れた両足は微妙に浮いている幼女)

『……こういうのは……サイズあるかな……』

(割と豪奢な赤のドレス。胸元が大きく開いて、どう見てもナイスバディな大人の女性が着る代物で、ぼんやりした目。真顔、でそのドレスを見つめる幼女には、どう見ても不釣合いなそれ)

ファルチェ > ふむ、どうにも自分は夜で歩くと棒に当るのではなく幼女に当るようだ。
それも運命の神様の皮肉なのか、それとも妄想繰り広げる暇があればお仕事に精をだせと言うことなのだろうか。
と、兎にも角にもこんな時間帯に一人で出歩く幼子を見て声をかけない訳にはいかないのが見回り騎士の仕事である。

足先は女性向けの衣服を販売している店の前に向けて歩みを進め、割と派手なドレスがショーウィンドウに飾られているのをちらりと視線を向けて確認した後、一度頷いて、こういうドレスが似合う美女がいいな、と仕事前に吐き出せるだけ妄想を吐き出した後に声をかけよう……。

「……あれかなー立派なレディは寝ているような時間だけど迷子と言う奴かなー?」

と、受け取り様によっては滅茶苦茶失礼なものいいかもしれない。
だが行き成りしかりつける訳にもいかないだろうし、と苦肉の策で相手に対して出来るだけ最高位の猫撫で声で語りかけ、表情もニコーとそれと無く警戒させない為の笑顔というものを浮べて見せた。

ベルフェゴール > 『…………?………』

(声をかけられると、無遠慮でも不愉快でも、かといって好意的でもない、感情の見受けられない。言うなれば単なる確認のような視線を数秒向けてから、視線は再びショーウインドウに戻って)

『レディと迷子、つまりお子様というのは年齢基準の事で言っているんだろうけど……それは、どの種族基準?』

(ポツリと呟く。人間基準で言えば。レディというにはグランマの数倍以上年を喰っているし、迷子というにはさらに、という具合だ。つまり、ニンゲンという種族の基準で有れば、どっちにもあてはまらないというわけなのだけど)

『ボクはベル……』

(名を名乗ろうとして思いとどまり)

『フェゴール……迷子という奴じゃないよ』

(自分の名前は崩して、仮の愛称で名乗る。)

ファルチェ > 「………ベル、フェゴール……ちゃん?かな……?」
今宵の幼女はまたあの夜の幼女と違ってまた違う味わいがあるんだか、無いんだか……。明と暗、十人十色、同じ人物など居ないのだから当たり前なのだけども、つい二夜連続遭遇してしまうと失礼ながら並べて考えてしまう。

「……まあ兎も角だ。ベルちゃんはアレかな?誰かと待ち合わせとかかな?それならいいんだけど、そうで無ければ一応自宅まで送らないと騎士としての仕事で……。」

と、言葉を矢継ぎ早に淡々と返したのだが、ふと自分の方が名前を名乗っていない事に気がつき、自分の眉間に中指を押し付けてぐりぐりと解し、軽く溜息をついてから、言葉を続ける。

「…と、私はアルメニア。アルでもニアでも好きなように呼んでくれればいい……。」

矢張り幼女相手に紡ぐ出す言葉が矢継ぎ早になってしまった……。

ベルフェゴール > 『フェゴールかベルにしといて欲しい……』

(ボソボソとした起伏のない口調で告げて)

『待ち合わせでは……ないかな。……あと、ボクのお家は。歩くと遠い……けどボクは一瞬だから。きにしないで……』

(そこまで告げれば顔を上げて、隣の棋士を見上げる。ジィッと見つめてはいるけど。感情は殆ど乗っていない、単なる興味)

『髪の綺麗な君は、ニア君ね。了解……そしてこれはナンパ?それとも職務質問?』

(ほぼ、率直な疑問を投げつけて。クキリと、首を傾げる)

ファルチェ > 「……では妥協してリト……いやレディベルと勝手ながら呼ばせて頂くよ。」
無意識に「小さなレディ」と呼ぼうとしてしまった事に対してこの街では見ため以上に色々とある人達も多い事を今更思い出し、何度目かわからぬ溜息を吐き出してから、首を左右にゆるくふって余計な思考を振り払う。

「で、質問の答えだがナンパをするには胸も尻も足も足りないのでノー。職務質問をするにも幼女が何か出来るとは思えない、と言う事は消去法で言えばただの確認だな。家に一瞬で帰宅出来るなら、その問題も無事解決でニア君は晴れてお仕事終了となる。」

率直な疑問に対して隠す事も無く淡々と返すどころか、真っ直ぐに否定する部分は否定して、肯定する部分は肯定してみせる。
何表情の方は淡々と紡ぐ言葉とは別に終始笑みを浮べて、なるべく相手が警戒心を持たないようにと……あれと本で憶えた会話のテクニックとやらを駆使してみせる。

ベルフェゴール > 『じゃあ、ニア君質問。やっぱ男の子は……おっぱいとお尻は大きい方が好きかな?』

(ローブ越しに自分の胸を両手にあてがいつつ問う。分厚いローブだからわかりづらいけど。大きい訳じゃないが、少しはあるんだけどな。みたいな仕草で)

『追記。お仕事に関してだけど。終了しても構わないと思われるよ?……こう見えてボクは、君たちの数十倍の年月を生きている……何かできるかと問われれば。例えば、この街を瓦礫と悲鳴ののるつぼに変えるなら………推定、20分と25秒というところだ…。』

(恐らく、戯言にしか聞こえないであろう台詞を淡々と告げつつ。うつむいた少女は、自分の胸のサイズを引き続き
気にするのであった)

ファルチェ > 「それは隠すべくも無く否定は出来ない。但し気品のある慎ましやかなモノも良し、良しなのだがレディベルはまだ発展途上のようだから、その枠に入らないのだよ。」

自分の淡々と紡ぎだす言葉に自ら納得した様に何度か頷く。
つまり、サイズは大きいに越した事は無く、されど小ぶりも悪くない、だが未熟なモノは枠に入らずと云うところ。
自画自賛は苦手ではあるが意外と正解ではないかと思う。
いや性欲はあるけども、幼女に手を出すほど堕ちた騎士ではないと思う。

「で、後半は是非聞き流す事にしてニア君は帰るとするよ。瓦礫と悲鳴の坩堝をワインの蓋をあけて瓶を空にするまでにこなせる相手とわかったら取り押さえないとならないだろうし、で勝てるの?と返されたらノー、絶対にノーだ。」

というわけだ。
幼女の戯言と捕らえるなら笑って返せばいい、が可能性が万が一にもあるなら自分が行動して得られるメリットは何もない。

鎌を振り回すにしたって相手が小さすぎる。
相手の言葉を丸々信じるなら正直自分ひとりでは荷が重過ぎるのだ。

「……そう言うわけだ。レディベルにはなるべく大人しくこの辺を遊園地か煉獄に変えないようにお願いすると同時にあまり遅くならないうちに帰るといい……。お願いします…。」

言葉の締めは懇願に近い。
と、その懇願が終わるや否や踵を返すと一先ず今宵の出来事を詰め所で報告すべく足早に立ち去るのであった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からファルチェさんが去りました。
ベルフェゴール > 『ふぅん……そう…。』

(男性の発言は参考意見として記憶しておくことにしよう。そうして彼が去るのなら、また幼女はぼんやりとショーウインドウを眺めるだろう。結局は買わないのだけれども)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からベルフェゴールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 とある一軒家」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 【待ち合わせ待機中です】
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 とある一軒家」にルインさんが現れました。
ルイン > 【待ち合わせ大気中です】
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 とある一軒家」にノアさんが現れました。
セイン=ディバン > マグメール 富裕地区のとある家。その中で一人の少女がぐったりとしている。
目は虚ろで、イスに座り身動き一つしていない。口だけはパクパクと動いており、小声で何かを呟いている。

「……セックスしたい……生でセックス……もうこうなりゃ男に犯されるのでも可……」

ダイニングでそんな凄まじいことを口走る少女。机には随分と豪勢な料理が並んでいる。
少女自身、発情の呪いがかなりピーク近くらしく、せめて食欲を満たして誤魔化そう、とメイド達に頼んだ料理だが。
それを食す元気もないらしい。
自身もメイド風のドレスに身を包んでいるが、その中ではペニスが屹立したまま、治まる様子を見せない様な状況だ。

「……あふん。ダメだ。このままじゃ廃人になりかねん」

ずずずぅ、とイスを動かし、何とか机へとたどり着き。
のそのそと食事を開始する少女なのだった。

ルイン > その家には幼女が最近住み始めた。聊か成長頻度が早い幼女だ。
つい最近まで6歳の初々しい感じだったのが11歳となって過ごしているのだ。

お父さんは最近 妙な事を口走っています。ダイニングで食事をしているようですが、
あんな妙なお父さんと過ごすと手を出されようで一緒にいたくありません。遅かれ早かれ 第一次反抗期の最中。

食事も故に別室で頂きます。
ただ最低限の会話は致さないと親子として 同居人として生活が破綻しそうなので、
破綻しているか手遅れかも知れないが、ダイニングへと重そうに?気だるそうに?でも優美に足を踏み入れよう。

「……。妙な事を口走っている、お父さんは嫌です」

セックス? 男に掘られたい?? 娘の前で何を口走りますか!
お父さんと言うか見た目的にメイド服に身を包んだ少女ですけど。
これが幼女にとっては父なのだ、母はいないけど。
心底?嫌そうに お父さん(?)を見つめる冷たい目を持つ幼女。

ノア > 副業を終えた帰り道、 きちんと整備の行き届いた石畳を ゆったりのんびり歩いていると..

( .........ぇ、 嘘... )

自宅へと戻る筈が、 気付けばよく知る一軒家の前。あぁ、 病んでる.. と、 小さく溜め息混じりに呟いて。踵を返した、 其の時 ──

『 ノア、 様... っ、 申し訳ございません ! 本日お越し頂くと は..... ご案内致します
、 どうぞ此方へ ── 』

買い物帰りの わんこメイドと、 バッタリ遭遇.. 其れどころか、 連絡ミスで出迎えが出来なかったと勘違いされ。違うと伝える間もなく屋敷へ招かれ、 そして..

「 だか、 ら.. 今日は 違.....
  .........っ、 久し ぶり... 」

家主の居るダイニングへ、 あれよあれよと導かれてしまった。未だ見慣れぬ彼の姿に、 ひらり.. 何とも気まずそうに指先を揺らし。

セイン=ディバン > ふらり、と現れた娘の視線に、手をヒラヒラと振り、食事を続ける少女。
その見た目は少し成長し。親としては、美しく健康に育ってくれていることは何よりだと思うのだが。

「だったらお前の母親に、『お父さんの呪いを解いてあげて』とでも言ってくれ。そうすりゃこんなにムラムラしなくて済む。
 まぁ、あの魔王が聞き入れるとも思わんが」

少しばかりの反抗期に、父としては娘を扱いづらく思う日々。
あまり干渉しても鬱陶しく思われるだけだろう、と。最近は会話もちょっと減り気味だ。寂しくもあるが、子育ての経験など無い。仕方のないことなのだろう、と半ば諦め気味。
そうしていれば、そこに丁度知人が現れ。

「……お? おぉ、ノアか……。丁度良い。豪勢なディナーを用意したんだが、食い切れん。
 一緒に食事でもどうだ? ついでに、もうマジ辛いから後でセックスさせれ。てかさせてくださいお願いします」

その知人の姿を認め、こちらにも手をヒラヒラ。ついでに食事でもどうか、と提案するが。相も変わらず美人かつセクシーなその知人の姿に、懇願しつつもペニスは更にドレスの下で膨らみ。

ルイン > 随分と温度が激しい幼女と少女(?)の親子団欒のシーンの一幕。
成長頻度はまだ止まっていない つまり 大人の体になるのも近いという事。

「そのお母さんですが 死亡通知書が来ましたよ?
 出産直後から体調が拙くてでしてね、聞き入れる以前に今 魔王領停止中です。
 死亡はしていないと思いますが、呪いは解けないでしょうね。
 呪いの解除は 体力と魔力をかなり消耗しますから」

反抗期は進行しています。喋りは大分鮮麗されたものになりました。
干渉したところで速攻で逃亡する娘だ、残像も残さないです。
椅子には座らずそのまま突っ立っていたら 確か お父さんの妾さん…いやノアさんが現れたではありませんか。

「ごきげんよう ノア様。…お父様が愚かな事を仰っておりますが、
 聞き流すか叩き倒してくださいませ。大分 手遅れで御座いまして」

お邪魔であれば この身は下がるつもりである。一寸冷たい視線をセインのみに送り、
ノアさんに向けてはスカートの端を軽く摘み 淑女の礼をした所。

ノア > 「 えっ、 と.........
  .....ん、 頂こう.. かな。てゆーか、 前回もだけど.. 今日もまた、 盛ってんのね... 」

事故とはいえ、 突然の訪問。彼からしたら押し掛けもいいとこだけれど、 特に引かれる事も追い返される事もなく.. 其れどころか食事の誘い、 そして相変わらずの頼み事。ほんの少し.. いや、 かなり安心したのも 束の間 ── 何ともお上品な言葉遣いと仕草で、 女に挨拶をする少女は..

「 で..... ルイン、 ちゃん.. ?? 」

女は数日前、 とある少女に遭遇していた。少女の名は..... ルイン=ディバン。少女曰く、 父親と暮らしている風だった。其の父親が彼だという事も、 女の中で殆ど確定していた.. が、

( あぁ、 やっぱ り..... ですよね.. )

あの日より随分と大人びた気がするけれど.. 彼の傍らに立つ少女の姿に、 小さな溜め息。セイン=ディバンに、 ルイン=ディバン。"テラシ" の部分など、 忘れているどころか耳にも入っていなかった女。眠る前少女の名が、 何度繰り返しリピートされた事だろう..

「 ご..... ご機嫌 よう... 何だか、 大人っぽくなった.. よね。だいぶ。」

ともかく立ったままでも と、 促されるまま家主の座る真向かいの席に腰を下ろして。少女の挨拶につられつつ、 にこり と柔らかな笑みを作って見せた。着席してしまったものの.. 此処は父と娘の居るダイニング。"居ちゃいけない感" に囚われ、 居心地は かなり悪そう。

セイン=ディバン > もそもそ、と食事をしていれば娘からの凄まじい告白。思わずスープを吹きだしかけるが、ごくん。なんとか飲み込んだ。

「!? げ、ッホ!! ゲェッホゴホッ!!
 なんじゃそりゃ!! なんでそんな呑気なのお前!!
 ……ッチキショウ。お見舞いにでも行かなきゃなぁ……」

随分と大人びた喋り方になった娘にそう問い詰めつつ、口元を拭い。
あろう事か自分を呪った相手を見舞うつもりらしい。どうにも、そういう所で非情になりきれない。いや、むしろこの娘との共同生活を提供してくれたその魔王様に、恩義すら感じてしまっているようだ。

「おうおう、食え食え。相も変わらずウチのメイドのメシは美味ぇぞ。
 ……今回は前回よりなおキツイ。何せ全然セックス出来てねぇから。
 …………。……………………」

来客に食事を勧め、ぼそぼそとぼやく少女。身体の熱は昂ぶり。もはや血液の動きが頭痛にまでなるレベル。今すぐココでこの相手を犯したい。メチャクチャに貪りたい。
衣服を裂き、首に歯を突き立て。……そう。首。前見た首のキズ。その件を責め、泣かせたい。そんな考えを……。

「……てりゃ」

気の抜けた声を出した少女。持っていたフォークでもって、自分の腕を思い切り突き刺す。その痛みで、なんとか。そんな非道な考えを消滅させる。瞬時に回復魔術を詠唱し、何食わぬ顔で食事再開。

ルイン > 唐突な読めない娘の告白を淡々と致す。吹き出すお父様それを眺める冷たい瞳の娘。
何なんだろうこの茶番。片親が病気になっても狼狽えもしないのだ。

「親は親です。その親からは家を巣立ったからには戻る事は禁止されてます。
 私を産んでくださったのは感謝致しますが、それと同時に私は不義の子。
 戻る事は叶いませんが 離れたこの地で祈るばかりです。
 幸い 我が母の元には優秀な方々が居ります故。」

攻められても冷めた視線と口調。非情な親となりきれぬ親から生まれた不義な子と自覚済み。
本妻様からは未だに片親は攻められているのも手紙で知っているが、介入はしない。
何より 介入したら泥沼になるのだ それだけは避けなければ。

「はい ルイン=ディバン=テラシに御座います。
 本日は急なお越しのようですが、お元気そうで何よりです。
 幾場しか成長は致しましたが、まだ成長はしますのでお気になさらぬよう。」

その父親から少しずつ離れ始めている。その進むべき方にはワイン瓶が運ばれている場所である。
さり気無くお二人に手ずからワイングラスに注いで振舞おうとする目論見。
しゅぽんと小気味のいい音を立ててワイン瓶が開封された。ごそごそと二人に背を向けてワイングラスにワインを注いでいる。
注ぎ終わったワイングラスを持ち 二人のいる方へと戻れば 手慣れた振舞方で、
お二人の目の前と言うか邪魔にならない場所にそっとグラスを置こう。

「本日のワインで御座います。北方のワイン名産地より運ばれたものです。ご賞味下さいませ。」

父は相変わらず宜しくない台詞を履いている。手遅れで末期だ。
相当呪いが進行しているらしいが、確かめたい事もある。二人がそのワイングラスを飲んでからにしよう。
そうしてから 二人の座っている位置とは別のT地的な場所に椅子を置きそこに腰かけよう。

ノア > 見舞いだとか何だとか.. 其の辺の話は、 聞こえていても聞こえていないフリ。何となく.. 関わってはいけない、 そんな気がしたから。オブラートというものを知らぬ彼の言葉には、 普段と変わらぬ口調で返すよう努めて。

「 娘の前で "そーゆー事" 言ってるから 嫌われるのよ、 お父さん。その内..... メイドちゃん達に、洗濯は別にしてー とか言われちゃっても知らないからね。」

ふふ、 と.. 会話をするのは、 いつも通りの女の姿。ほんのり酔っているような緩い口調に、 生意気な顔立ち。しかし.. 頭の中は決して、 穏やかではなく ──

「 ............... 」

彼の(正確にはとある娼婦の)話で、 このような事態になった原因は "女遊びが過ぎた罰" だと聞いていたから.. 女は当然、 正妻である "魔王な奥様" の仕業だと思い込んでいて。其処へ絶妙なタイミングに現れた少女の事もまた、 正妻である "魔王な奥様" との娘だと.. これまた思い込んでいる。

( これ、 って..... まずいん じゃ.. )

もしも、 こんな事が彼の奥様.. この子の母親に知れたら ?! ── そんな恐ろしい考えに囚われては、 一応とフォークを手にするも食欲など湧く訳がない。ふと、 目の前の彼へ.. ちら と視線移せば

「 ............ 」

何を考えているやら、 自らフォークを腕に突き立て、 自ら回復を施していた。原因は違えど、 どうやら病んでいるのは女だけではなさそうで。今この場で、 最も冷静であろう少女はといえば..

「 えっ、 と..... そーゆーもの、 なの.. ? 」

魔族って、 とは付け足さずに。早過ぎる成長速度は品のある言葉遣いによって、 半ば流されるように納得させられた。見れば見る程、 先日氷菓子で喜んでいた幼女とは思えない。そんな少女が差し出したのは、 ワイン..... 食欲は無いけれど、

「 ん、 ありがと。」

呑まなきゃやってらんない。フォークを置いて代わりにグラスを持ち、 乾杯と 彼に向け軽く掲げると.. こく、 と一口ワインを煽った。

セイン=ディバン > あくまでも冷静に。訥々と語る娘の言葉に、少女はつまらなさそうな表情を見せ。
言葉が終わると同時に、短い溜息を吐いた。

「あ、そ。ならまぁ詳しくは聞かねぇよ。
 魔族には魔族の流儀があるんだろうし。
 ただまぁ、自分を不義の子だなんて言うな。リュウセンはお前さんを愛してると思うし。俺もお前さんを憎からずは思ってる」

あまりにも発達しすぎたその精神に、娘ながら恐ろしい物を覚える。
正直、親である自分以上に頭も良いのだから。こんなツマラナイニンゲンなどと暮らしても退屈であろうな、と思い。

「うっせー。バカ言うな。洗濯なんぞとっくに別々にしてるわ。じゃないとどっちがどっちの服だかわかりゃしねぇっつー。
 ……。てか。ノアもルインと会ってたんだな。テラシ? 知らん名だな。まぁ聞いてないからだろうが」

相手の笑う声には、いつもの調子で返す少女。ちなみに、これは少女からメイドに命令したことである。娘の衣類と一緒に洗濯などされたら、なんというか、非情に、ツラい。
そして、来客の気まずそうな様子を観察したままワインに口をつける。

「……おいおい。ルイン、わざわざ『モビエンタ エ コンフィジオネ』を開けたのか? こいつも高いんだがな……」

文句は言う物の、気に入った銘柄なので、黙って飲む。瞬間。少女は眉を顰め……。ごくり。飲み込み。

「……で? ワインに何を混ぜた? 可愛い可愛い娘のルイン。
 オレはともかく、この大切なパートナーであるところのノアに危害を加えるなら、いくら大事な娘のお前でも仕置きが必要だぞ?」

じろり。娘を睨みそう言い、心配そうに来客を見る。どこか、少女の言葉はおかしい。いつも以上に、装飾が華美であった。
そして……少女の息は。先ほどまでとはうって変わって、乱れた物に変化する。

ルイン > 魔族っちゅうか魔族なんですが。魔族の流儀と言うより違う気がする。
冷酷というか冷たい視線其のままに父に対してその態度 反抗期その物。
余り見つめるのもどうかと思って 視線をも逸らす。

「介入は即座に泥沼です。
 自覚はしておりますが 不義な子でありますので…感謝は致しますが」

精神的に肉体的に日々成長中。親が共々頭が頗るよろしい。
その両親の頭脳は遺伝したようですっていうか同居していれば礼儀作法と一緒に色々と学びます。

「少し前に逢いましたね、まだ6歳の時です。赫はお忘れですか?
 我が母の苗字です、赫 劉仙(テラシ リュウセン)、お父さんの姿を素敵な事に仕出かした魔王の名です。」

下着?同居してから即別ですが何か。一緒にされてもサイズ的に違うので一緒にされても問題が無いと思ったが、
別にされていた。まぁ 異性と過ごすとこうなります。
視線がようやくお二人に戻して―お二人がワインを飲んだ後に漸く。

「開けましたが。高くても消費期限が御座います。
 その日付までに飲まねば幾らワイン雖も劣化いたしますが?
 流石 お父様 気づきましたか 大したものは仕込んでおりません。
  ・嘘と隠し事が出来なくなり、自ずと喋ってしまう自白剤入りのたのしいおくすり。
  ・超絶敏感淫剤入りの賑やか家族計画おくすりの二種混合です。
 すぐに効果は発します、お父様は兎も角 ノア様も何か隠し事がありそうですので
 この際 身も心も壁を取り払い語り合いましょう。私も呑みましょうか」

実の親に薬を仕込んで飲ませる。隠し事と嘘を嫌う性格がやらかした事。
同居してて時折いなくなる父親、あからさまにナニか隠している父親。
出会って微妙な顔をする しかも名乗った後は引き攣っていたノア様。
これは一回ざっくばらんに「壁」を取っ払って語り倒そうではないかと目論んだのだ。

ナニ 飲んでないじゃないかと言われれば困るので、幼女もワインを入れて一口グビリ。…うっう、来ますわぁ…。

ノア > ( リュウセン、 ってゆーんだ.. )

聞いていないフリをしていたって、 父娘の会話は聞こえてしまう距離。出てきた名は正妻の名だと、 これまた思い込んで。彼に正妻が居ると承知で望んだ関係とはいえ.. やっぱり、 何も感じないという訳でもなく。気付けば鋭利なフォークの先が、 食べる気もない魚の頭をぶっ刺していたり..

「 なるほど.. サイズ的な意味で、 ね。まぁ.. この調子じゃルインちゃんの方が先に、 色っぽいオトナの身体になるんじゃない ? 父親を、追い抜いて。
  .....あぁ、 偶然ね。父親の事聞いたら "獣耳獣尻尾の少女" が出てきたから... セインって気付くのに5秒掛からなかった、 って訳。」

つん と唇尖らせて、 再びワイン煽るも ── 直後、 耳を疑うワインの成分が少女の口から説明され。感情任せに、 思いきり呑んでしまった女にとっては

「 成長..... し、 すぎっ.. 色々 と、 ほんと... 何して くれちゃっ、 てん の.. ?! 」

たのしいおくすり、 などではない。言えない事も、 言いたくない事も、 聞きたい事も、 聞きたくない事も.. 沢山、 数え切れない程あるのだから...

セイン=ディバン > 「……ふん。お前さんも考えはあるんだろうがな。
 ちぃと子供らしさが無さ過ぎるな。身を律し立つは良いが、遊びと余裕がなければ逆に脆くなるぞ、と」

あまり口うるさく物を言っても逆効果だろうし。そもそも、真っ当に生きてきた訳でもない少女からの説教など真っ平ごめんだろうから。そう短く言うに留め。チーズを摘み、もにゅもにゅ。

「ほっとけ、っつー。……その前に、元の身体に戻ったるワイ。……当てはねぇけど。
 ……ふ、む。偶然、ね。まぁいいけど。まさかウチの娘を喰ったりしてないだろうな?」

どこまでもからかってくる来客へは、なるだけ平常どおりに振舞おうとするものの。実際呪いを解く当てはないのだから弱々しい言葉しか出ない。
しかして、娘の仕込んだ罠を見事飲み干した少女は、机に向かい思いっきり頭を乗せる。
勢い良く、ゴンッ!! という音が響くものの。首だけをギチリ、と動かし。少女は来客を見る。その目は、様々な感情が混ざったまま、潤んでいた。

「まぁ、そうさな……。ふむ。お客様をもてなす余興としては……。悪くは、ない、か。
 ……さ、て、と。じゃあ、率直に聞こうか、ノア。お前の首の傷。誰にやられたよ」

乱れ、途切れる息のまま。娘の行為を……褒める訳ではないが。咎める事はせず。
そのまま、熱っぽい息で、来客に向かい、その質問を投げかける。
別段、怒りは無い。ただ、知っておきたかった。このパートナーが、危険に晒されていないかを。

ルイン > 「私は余りお父様の様にズル賢くありませんわ。
 遊びは聊か仕込みましたがそれだけですわね。まだまだ11歳の子供の戯れと思われてもよいのです。」

説教はいりません。返却を致したい。そもそも不義な子なので真っ当な訳がない。ワインは口に含んだがそれだけだ。

「これでノア様もお父様も本音のみになりますわ。
 いつまでも隠し通せるとお思いで? 一度素直になられたら如何ですか??
 これからの夜は長いのですから。…本当にノア様の事妾にしていたんですね…色々と知りたいですね」

少しずつ乱れてくる息遣い、すらすらと悪魔の囁きを二人に注いでいく。
まだ宴は始まったばかり さてさて、夜は更けていきます。

セイン=ディバン > 【継続予定となります】
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 とある一軒家」からルインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 とある一軒家」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 とある一軒家」からノアさんが去りました。