2017/04/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にフローレンスさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にチューベローズさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からチューベローズさんが去りました。
フローレンス > ・・・少々、おいたが過ぎますよ。

(綺麗な執事服を纏った・・・どこかの家の執事の方のだったのでしょうか?実際は、いきなり襲い掛かってきた所を見るに、暴漢の類であったようですが。・・・もし、どこかの執事さんなのでしたら躾けが足りていませんわ。
事の始まりは気が向くままにふらり、ふらりと富裕地区を歩いていた数分前。路地に入った辺りで突然黒服の方たちに囲まれて・・・何でも、こっそりつけていたそうです。 一緒に来てもらおう なんて言われた時は少し驚いてしまいましたけれど・・・これでも私も護身術くらいは嗜んでいる身。彼らを撃退する程度、訳はありませんでした。 ・・・護衛もいない女一人、と侮りましたね。)

・・・私も、自身の身くらいは守れるのです。

(遠く、故郷の夜空の下生活しているであろう家族達へ宣言を。私だって、自分の身くらいは守れるのです。私だってこうして・・・護衛なんてつけずに夜空の下自由に歩いてみたかったのです。自由にこの夜空の下、私の意思で、私の行きたい所へ。遂に、故郷では叶わなかった願い、でしたけれど誰の目もない、この街でならばこの願いも果たされましょう。・・・この自由がいつまで続くかはわかりません。けれど、今この身が自由である間は、好きな所へ行って、色んなものを見て回りたいのです。またいつか、飾り物としてお家に飾られるまでは私も自由に生きたいのです。)

しかし、こんな所で襲われる、なんて思いもしませんでした。・・・人の街も侮れません。

(人の街の繁華街は割りと安全だ、と聞いていたのですけれど実際はそうでもなかったようです。彼らが突然何を持って襲いかかってきたのかはわかりませんでしたけれど、とりあえずまともなものではなさそうだったので適当にのしてしまいましたけれど・・・良かったのでしょうか?振り向いた先には路地の壁によりかからせておいた黒服さんが数人、いらっしゃいますけれど、ちょっとあれで良かったのでしょうか、と少々心配になってしまいます。結局何の為に私に襲いかかってきたのか分からずじまいでありました。 ・・・それなりに厚着をしていらっしゃいましたので、風邪は引かないと思うのですけれど。)

・・・まぁ、過ぎたことは仕方ありませんものね。気持ちを切り替えて・・・色々、見て回りましょう!折角の、自由な身なのですから。

(いつまでも過去に捕らわれている訳にもいきませぬ。この身は今は、自由なのですから、心も自由でなければ。ひとまずは、地理とかもよくわかりませんけれど、心の向くままに足を運んでみましょう。出来れば、私の故郷では見れないもの。見たことないもの。そんなものを色々見て回りたいのです・・・!)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にフォークさんが現れました。
フォーク > 「いやあ、働きたくねえなあ」

赤ら顔の男は、酒臭い息を吐きながら笑った。
出獄して以来、昼夜逆転の生活になってしまった男・フォーク。
獄中で手に入れたお宝のおかげで酒と食い物には困らなくなっている。
もちろん男の放蕩ぶりで考えれば、この生活も一ヶ月ももたないであろうが。

(しかしなんというか、張り合いってもんが……)

降って湧いたような豊かな生活は、男の人生に安寧をもたらした。
しかし男は知っている。自分はベッドの上で死ねるような男ではないと。
スリルと冒険と戦の果てに消えてこそ、フォーク・ルースだ。
何が言いたいのかというと……。

「何かおもしれえことねえかな」

暇つぶしがしたいのである。
男が繁華街をブラブラしていると、何やら富貴ないでたちの少女がいる。
繁華街ではあまりお目にかかれない格好だ。

「こりゃ面白そうだ」

男は少女の後についていくのである。
特に気配は消さないので、ついていっているのは丸わかりだろう。

フローレンス > (貴方の目的がスリルであるならば、私の目的も同一。何か目新しいもの、興味を引くもの、知らないもの。そんなものを見て回りたいのです。その視線は左右へちらちら、と。どこかおのぼりさんのようではしたないような気もしますけれど、私にとって領地の外は全て知らない世界。見るもの聞くものが全て目新しくて、つい目移りしてしまいます。それが、人の街であれば尚更。私が住んでいた魔族領とは様々なものが大きく異るのですから、私が色々なものに目移りしてしまうのは、きっと仕方ないことなのです。えぇ。)

・・・。

(何やら後ろから人の気配。最初はただ方向が一緒なだけなのかな?と思ったのですけれど、どうやらそうではないようです。・・・この間も似たようなことがあったような気もしますけれど、まぁ、いいでしょう。適当な場所でくるり、と振り向いて)

何か私に御用ですか?

(貴方様に、そう尋ねましょう。いつまでも後ろからついてこられてしまっても気になってしまいます故。)

フォーク > (気づかれているかな……?)

少女が自分に気づいているかを考えながら、男は後をつけていた。
段々と人が少なくなっている。

(こりゃ気づかれてるな)

確信した所で、少女がこちらを振り向いた。
そして直球で質問をしてくる。

「……用かぁ。ちょっとまってくれよ、今考えるから」

本当に理由もなく少女のあとを歩いていただけなのだ。
何故、自分がこんなことをしたのだろうと酔った頭で考える。
腕を組み、真剣に考える男の姿は、どこかユーモラスに映るかもしれない。

「お前さんが目をキラキラさせて歩いていたからさ。なんとなく同じ道を歩いていたら、面白いことに出会えそうな気がしたから」

半分はでまかせだが、半分は本音だ。
少女の顔は、男にはまばゆいまでの希望が伺えた。

「……ってのじゃ、ダメかな? それにあんた綺麗だし」

太い腕で頭を掻く。
綺麗な女は誰だって好きだ。男だって好きだ。

フローレンス > ・・・?用もないのに私を尾行していたのですか?・・・申し上げにくいのですけれどあまり良い趣味とは言えないのですけれど。

(笑顔を取り繕おうとは思いますけれど、まさかの特に用がない、なんて言われれば少し引きつってしまうのを感じます。気合です、フローレンス。妙なセクハラをしてくるおじ様との会合よりはよっぽどマシですとも・・・!)

・・・?・・・!もしかして、これは・・・これは、ナンパ、という奴なのでしょうか!私、もしかして今ナンパ、というものをされているのでしょうか!?

(聞いた事があります。何でも、あの手この手で女子を説き伏せて、その身体を食い物にする魔物、であるとか。これをされて女子は一人前だ、と姉様が言っておりました。私、その噂の ナンパ というのをされているのでしょうかっ!?)

フォーク > 「はっはっは、お嬢さん。人間というのは理由もなく意味のないことをしてしまうものなのですよ」

男は人生をできるだけ楽そうなな道か、面白そうな道を選んできた。そして楽か面白さを秤にかければ面白さを取る。
今回も同じケースだ。面白そうだから、意味もなく付け回した。

「むっ」

少女にナンパか、と問われて男は唸った。
実際、少女は美人だ。できればお近づきになりたいし、それ以上の関係も結んでみたい。
しかし露骨にナンパと認めてしまうと、相手との間にある壁がさらに分厚くなってしまうのではないかと考えるものだが

「そーなの。だって今、声かけなかったらもう二度と会えないかもしれねえし」

にんまりと男は笑ってナンパと認めた。
酔っ払いに複雑な思考は無理なのだ。というかシラフでもこの男はこんなものだ。

「俺、フォークっていうの。よろしく!」

と、自己紹介。

フローレンス > だとしても、人に尾行されるなんてあまり良い気分のものではありませんわ。お辞めになられることを提案致します。

(貴方様にとってはただの面白い行為かもしれませんが、尾けられる方、私にとっては気持ちのいいものではございませぬ。無用な問題を撒く種にもなりかねませんし、ここの辺りで訂正しておくが吉だと思うのですが、いかがでございましょう?)

ふふ、それは縁次第、ですね。縁があればまたきっとお会いすることもあるでしょう。
私はフローレ・・・フローラ。フローラ、と言います。以後お見知りおきを。

(つい、真名の方が名乗ってしまいそうになってしまいましたけれど、おいそれと名乗るようなものではなく、またその名が広まってしまえば家族に見つかって連れ戻されるかもしれません。まだ、目的も達成していません故、その名は隠しておくが懸命でしょう。・・・なので、偽名となりますがどうか勘弁してくださいましね。)